遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

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纒向古墳群を行く その3 矢塚古墳(桜井市)

2012-05-10 21:06:03 | 日記
纒向小学校の西隣、纒向矢塚古墳です。しかし、案内板では「矢塚古墳(墳丘墓)」となっています。
弥生式墳丘墓か初期の古墳なのか微妙なのでしょう。
全長93メートル以上の前方後円形をしています。後円部は南北約56メートル、東西約64メートルでやや東西に長い楕円形をしているようです。後円部長と前方部長が2:1となっており、纒向型前方後円墳の特徴とのこと。後円部の廻りだけに周濠状の遺構がありました。

後円部を南から

うーん。南国的なシュロの木が違和感を誘います。

そういえば、私がいた鳥取県では最近有名になった「はわい町」があって、そこにもたくさん植えられていました。
はわいだけに(笑)
シュロの中のワシュロという品種は、寒さにも強いんだそうで。これも多分そういう品種なんでしょう。

今度は東から

今度は竹藪ですね。

私がこの写真を撮っているとき、3人づれの観光の方が来られて「石塚古墳はどこですか」、「巻向駅はどこですか?」と聞かれて、ちょうど私が来た道だったので、まるで地元の人であるかのように教えました。ちょっと不思議な気分です。少しずつ奈良になじんできたのか?

自宅に帰った後で確認すると矢塚古墳の後円部の上には、竪穴式石室または箱式石棺の痕跡と思われる板石が散乱していたそうです。
しまった! 後円部に上がるのを忘れてた!!

矢塚古墳は、調査の時に出土した土器片から、定型化した前方後円墳が出現する前の3世紀中頃のものとされています。
定型化された前方後円墳の出現をもって古墳時代の始まりとするわけですから、この矢塚古墳(墳丘墓)は進化直前の墓制を体現していたのでしょう。

次回は、纒向石塚古墳(墳丘墓)です。

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