K.Kさんへ
おおっ!! ニコン写真展のボランティアをしに行ってきたのですね。僕も6月27日に行きましたが、その時もビルの外や写真展の入り口で騒いでいたのを見ていたので、大変そうだったのが想像されます。お疲れ様です。
来月、韓国・ナヌムの家へ再訪するとのこと、僕も2008年にナヌムへ行ったのを思い出します。その時にパクオクソンハルモニやペチュニハルモニらに色々と親切にしていただきました。くれぐれも気を付けて、韓国へ行ってきてください。
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・最近読んでみて、勉強になった本の紹介をしたいと思います。
沖縄に関してとても考えさせられた本です!!
これは「人権」ということばを中心に、戦後初期に米軍占領下から沖縄県民の人権回復のために設立された沖縄人権協会が現在までにどのように活動していったのかについて書かれています。その中で沖縄県民たちの状況も多角的に描かれており、その中で女性・子ども・外国人たちといった社会的弱者たちの状況について具体的な事例が一つ一つ載っていたのが印象的でした。
特に第章の沖縄返還と人権の新しい展開の部分では、本土復帰後も変わらない米軍犯罪や裁判権に関する問題はもちろん、米軍基地や復帰後の産業振興によって排出された公害、地中から大量に見つかった不発弾、復帰後も絶えなかった売春問題など、現在にもつながる問題が書かれていたのが興味深かったです。
また、第章の一九九年代の人権問題の諸相という部分では、アメリカ人男性(軍人・軍属といった軍関係者)と沖縄女性たちが結婚し、夫は突然帰国し、両者から生まれたハーフの子どもは置き去りにされ、苦しい立場に置かれるといったアメラジアンの問題や、戦前にフィリピンへ出稼ぎに来た沖縄男性とフィリピン女性の間に生まれた子どもが母親と共にフィリピンに取り残され、またはその子どもには日本国籍が適用されていなかったといったフィリピン残留家族(フィリピン残留日本人ともいいます)などの事例が載っていたのも興味深かったです。
普天間基地の移設や日米地位協定の問題など、連日新聞などでも取り上げられるような米軍基地・日米安保に関係する問題だけじゃなく、沖縄に残る様々な諸問題について、「人権」という視点で多角的に書かれていたという意味で、とても新鮮でした。また、売春防止法や年金制度など、日本本土ではすでに施行されていそうな法律が沖縄では本土復帰後に初めて施行されるという状況を見て、改めて日本国憲法が適用されていないという現実を感じました。
お勧めの一冊です!!
何か、書いていたら本当の日記みたいになってしまいました☆
では。次の方、どうぞ!!
Y.C
・『戦後 沖縄の人権史 沖縄人権協会半世紀の歩み』
著者: 沖縄人権協会
出版社: 高文献
価格: 2300円
発売日: 2012年4月4日
ISBN: 978-4-87498-477-2
もくじ
はじめに 人権こそ宝-沖縄の人権・自由に思う
序章 人権から見る普天間問題
第章 沖縄人権協会成立以前- 戦後から一九六〇年まで
第章 沖縄人権協会の草創期- 一九六一年から七一年まで
第章 沖縄返還と人権の新しい展開-一九七二年から七九年まで
第章 一九八○年代の沖縄-「発見」される人権問題
第章 一九九○年代の人権問題の諸相
第章 21世紀にも続く人権問題- 一九九九年から現在まで
第章 沖縄人権協会と私
おおっ!! ニコン写真展のボランティアをしに行ってきたのですね。僕も6月27日に行きましたが、その時もビルの外や写真展の入り口で騒いでいたのを見ていたので、大変そうだったのが想像されます。お疲れ様です。
来月、韓国・ナヌムの家へ再訪するとのこと、僕も2008年にナヌムへ行ったのを思い出します。その時にパクオクソンハルモニやペチュニハルモニらに色々と親切にしていただきました。くれぐれも気を付けて、韓国へ行ってきてください。
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・最近読んでみて、勉強になった本の紹介をしたいと思います。
沖縄に関してとても考えさせられた本です!!
これは「人権」ということばを中心に、戦後初期に米軍占領下から沖縄県民の人権回復のために設立された沖縄人権協会が現在までにどのように活動していったのかについて書かれています。その中で沖縄県民たちの状況も多角的に描かれており、その中で女性・子ども・外国人たちといった社会的弱者たちの状況について具体的な事例が一つ一つ載っていたのが印象的でした。
特に第章の沖縄返還と人権の新しい展開の部分では、本土復帰後も変わらない米軍犯罪や裁判権に関する問題はもちろん、米軍基地や復帰後の産業振興によって排出された公害、地中から大量に見つかった不発弾、復帰後も絶えなかった売春問題など、現在にもつながる問題が書かれていたのが興味深かったです。
また、第章の一九九年代の人権問題の諸相という部分では、アメリカ人男性(軍人・軍属といった軍関係者)と沖縄女性たちが結婚し、夫は突然帰国し、両者から生まれたハーフの子どもは置き去りにされ、苦しい立場に置かれるといったアメラジアンの問題や、戦前にフィリピンへ出稼ぎに来た沖縄男性とフィリピン女性の間に生まれた子どもが母親と共にフィリピンに取り残され、またはその子どもには日本国籍が適用されていなかったといったフィリピン残留家族(フィリピン残留日本人ともいいます)などの事例が載っていたのも興味深かったです。
普天間基地の移設や日米地位協定の問題など、連日新聞などでも取り上げられるような米軍基地・日米安保に関係する問題だけじゃなく、沖縄に残る様々な諸問題について、「人権」という視点で多角的に書かれていたという意味で、とても新鮮でした。また、売春防止法や年金制度など、日本本土ではすでに施行されていそうな法律が沖縄では本土復帰後に初めて施行されるという状況を見て、改めて日本国憲法が適用されていないという現実を感じました。
お勧めの一冊です!!
何か、書いていたら本当の日記みたいになってしまいました☆
では。次の方、どうぞ!!
Y.C
・『戦後 沖縄の人権史 沖縄人権協会半世紀の歩み』
著者: 沖縄人権協会
出版社: 高文献
価格: 2300円
発売日: 2012年4月4日
ISBN: 978-4-87498-477-2
もくじ
はじめに 人権こそ宝-沖縄の人権・自由に思う
序章 人権から見る普天間問題
第章 沖縄人権協会成立以前- 戦後から一九六〇年まで
第章 沖縄人権協会の草創期- 一九六一年から七一年まで
第章 沖縄返還と人権の新しい展開-一九七二年から七九年まで
第章 一九八○年代の沖縄-「発見」される人権問題
第章 一九九○年代の人権問題の諸相
第章 21世紀にも続く人権問題- 一九九九年から現在まで
第章 沖縄人権協会と私