9年前の、→(SMOKE ON THE WATER - 怠惰なひな菊)の記事―――
ようするに、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフを弾く「場所(ポジション)」について驚いた記事である。

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフは、↑の「場所」で弾くのが「基本」と人口に膾炙されていたのだったが、リッチーは、というか、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」がお披露目されたパープルの2期では、↓のような「変」な「場所」で弾いている事実に驚いた!という記事である。

最近発掘された1972/8/17の武道館のライヴ映像(スタッフが撮影したであろう8mm黒白)でも、イントロでリッチーはリフを「変」な「場所」で弾きはじめているのが確認できる↓
Deep Purple - Smoke On The Water Live Video (17_08_1972 Budokan Tokyo Japan) - YouTube
そしてピックを使わず、指で爪弾いているようにみえる。
翌年1973/5/29のニューヨーク・ホフストラ大学での鮮明なVTR映像でも、それは変わらないようにみえる(イントロのリフ×2が4度下からはじまる3期と同じアレンジ)↓
Deep Purple - Smoke On The Water (LIVE 1973 HD) - YouTube
ところで、弾いてみるとわかるのだが、この簡単なリフが、爪弾くことで、無駄にナーバスなリフになるのであった。
爪弾くためには弦と弦の間に指を入れなければならないわけで、ギターの弦間は狭いから指先が微妙にひっかかり、今ひとつスムーズに弾けない(アタックをつけられない)のである。
で、こうした流れで、パープルの傑作『ライヴ・イン・ジャパン(メイド・イン・ジャパン)』(1972)の最大のミステリー!について、考察を述べたいわけなのである(夏休み自由研究)。
↓をお聴き願いたい(Live at Festival Hall, Osaka, Japan 15th August 1972)。
Deep Purple - Smoke On The Water (Made In Japan) - YouTube
3:25あたりである。
有名なリッチーのミストーン。
このピーと響く単音は、Fなのだが、「基本」のポジションだとF音は2弦6フレットにあり、このフォームを前提とするとなんでこんなとこのF音をリッチーは鳴らしたのか?と首をひねらざるをえなかったのである↓

人間椅子が、このライヴ・ヴァージョン風にカバーした演奏では、和嶋氏がわざわざ小指を伸ばして無理くりミストーンを鳴らしている(3:16あたり)↓
人間椅子~Smoke On The Water(Deep Purpleカバー) - ニコニコ動画_GINZA
しかし、「変」なポジションで弾いていたのであれば、そのF音が鳴る理由が判ることに気づいたのである!
「変」なポジションの場合、F音は3弦10フレットにある↓

つまり、無駄に弾きにくい爪弾きをしていたため、うっかり隣の弦をリッチーははじいてしまったのでは?と、解釈できるのでは?という推理なのである!
自分としてはふむふむーそうだったのだ、そうに違いない!と確信しきってはいるものの、リッチーはこの大仰なリフをどこかふざけて弾いていた様子が、ことにお披露目すぐの2期のライヴでは顕著で、そうしたお遊びのひとつにすぎないのでは?―――といえなくはない、と思う。
すなわち、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は、メンバーたちも想像だにしなかったパープルの代表曲となる前には、ライヴ2曲目の肩慣らしにすぎなかったという事実も、考慮すべきだろうということなのである。
‥‥‥
※自由研究・追記
パープルの3期以後は、リッチーも「基本」のポジションでリフを弾くようになるが、そのいわば「端境期」といえるカリジャムの演奏では、まだ「変」なポジションで弾いているのが確認できる。
Deep Purple - Smoke On The Water-(California Jam) - YouTube
↑の1:02あたりからをご覧いただきたい。
リフの1、2回目が4度下、3、4回目が「変」なところ‥‥‥
このアングルは、80年代にリリースされたカリジャムの映像作品とは別編集の、2006年に出たDVDに収録されており、発覚したものである!
参考 → ディープ・パープル 1974カリフォルニア・ジャム - 怠惰なひな菊
ようするに、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフを弾く「場所(ポジション)」について驚いた記事である。

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフは、↑の「場所」で弾くのが「基本」と人口に膾炙されていたのだったが、リッチーは、というか、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」がお披露目されたパープルの2期では、↓のような「変」な「場所」で弾いている事実に驚いた!という記事である。

最近発掘された1972/8/17の武道館のライヴ映像(スタッフが撮影したであろう8mm黒白)でも、イントロでリッチーはリフを「変」な「場所」で弾きはじめているのが確認できる↓
Deep Purple - Smoke On The Water Live Video (17_08_1972 Budokan Tokyo Japan) - YouTube
そしてピックを使わず、指で爪弾いているようにみえる。
翌年1973/5/29のニューヨーク・ホフストラ大学での鮮明なVTR映像でも、それは変わらないようにみえる(イントロのリフ×2が4度下からはじまる3期と同じアレンジ)↓
Deep Purple - Smoke On The Water (LIVE 1973 HD) - YouTube
ところで、弾いてみるとわかるのだが、この簡単なリフが、爪弾くことで、無駄にナーバスなリフになるのであった。
爪弾くためには弦と弦の間に指を入れなければならないわけで、ギターの弦間は狭いから指先が微妙にひっかかり、今ひとつスムーズに弾けない(アタックをつけられない)のである。
で、こうした流れで、パープルの傑作『ライヴ・イン・ジャパン(メイド・イン・ジャパン)』(1972)の最大のミステリー!について、考察を述べたいわけなのである(夏休み自由研究)。
↓をお聴き願いたい(Live at Festival Hall, Osaka, Japan 15th August 1972)。
Deep Purple - Smoke On The Water (Made In Japan) - YouTube
3:25あたりである。
有名なリッチーのミストーン。
このピーと響く単音は、Fなのだが、「基本」のポジションだとF音は2弦6フレットにあり、このフォームを前提とするとなんでこんなとこのF音をリッチーは鳴らしたのか?と首をひねらざるをえなかったのである↓

人間椅子が、このライヴ・ヴァージョン風にカバーした演奏では、和嶋氏がわざわざ小指を伸ばして無理くりミストーンを鳴らしている(3:16あたり)↓
人間椅子~Smoke On The Water(Deep Purpleカバー) - ニコニコ動画_GINZA
しかし、「変」なポジションで弾いていたのであれば、そのF音が鳴る理由が判ることに気づいたのである!
「変」なポジションの場合、F音は3弦10フレットにある↓

つまり、無駄に弾きにくい爪弾きをしていたため、うっかり隣の弦をリッチーははじいてしまったのでは?と、解釈できるのでは?という推理なのである!
自分としてはふむふむーそうだったのだ、そうに違いない!と確信しきってはいるものの、リッチーはこの大仰なリフをどこかふざけて弾いていた様子が、ことにお披露目すぐの2期のライヴでは顕著で、そうしたお遊びのひとつにすぎないのでは?―――といえなくはない、と思う。
すなわち、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」は、メンバーたちも想像だにしなかったパープルの代表曲となる前には、ライヴ2曲目の肩慣らしにすぎなかったという事実も、考慮すべきだろうということなのである。
‥‥‥
※自由研究・追記
パープルの3期以後は、リッチーも「基本」のポジションでリフを弾くようになるが、そのいわば「端境期」といえるカリジャムの演奏では、まだ「変」なポジションで弾いているのが確認できる。
Deep Purple - Smoke On The Water-(California Jam) - YouTube
↑の1:02あたりからをご覧いただきたい。
リフの1、2回目が4度下、3、4回目が「変」なところ‥‥‥
このアングルは、80年代にリリースされたカリジャムの映像作品とは別編集の、2006年に出たDVDに収録されており、発覚したものである!
参考 → ディープ・パープル 1974カリフォルニア・ジャム - 怠惰なひな菊
![]() | ライヴ・イン・ジャパン SUPER DELUXE BOX(初回限定盤)(DVD付) |
Disc 1 (CD) 大阪フェスティバル・ホール 7曲(1972年8月15日)*2013リミックス 1. ハイウェイ・スター 2. スモーク・オン・ザ・ウォーター 3. チャイルド・イン・タイム 4. ミュール (Drum Solo) 5. ストレンジ・ウーマン 6. レイジー 7. スペース・トラッキン Disc 2 (CD) 大阪フェスティバル・ホール 7曲(1972年8月16日)*2013リミックス 1. ハイウェイ・スター 2. スモーク・オン・ザ・ウォーター 3. チャイルド・イン・タイム 4. ミュール (Drum Solo) 5. ストレンジ・ウーマン 6. レイジー 7. スペース・トラッキン Disc 3 (CD) 日本武道館 7曲(1972年8月17日)*2013リミックス 1. ハイウェイ・スター 2. スモーク・オン・ザ・ウォーター 3. チャイルド・イン・タイム 4. ミュール (Drum Solo) 5. ストレンジ・ウーマン 6. レイジー 7. スペース・トラッキン Disc 4 (CD) コンサートのアンコール集*2013リミックス 1.ブラック・ナイト Osaka 15/08/1972 2.スピード・キング Osaka 15/08/1972 3.ブラック・ナイト Osaka 16/08/1972 4.ルシール Osaka 16/08/1972 5.ブラック・ナイト Tokyo 17/08/1972 6.スピード・キング Tokyo 17/08/1972 Disc 5 (DVD) ライヴ映像&ドキュメンタリー集(日本のみ日本語字幕付き) 1.ライヴ・イン・ジャパン - ライズ・オブ・デープ・パープル・マークII 2.スモーク・オン・ザ・ウォーター(オフィシャル・クリップ) 3.レヴォリューション 4.ドイツ1972(ドキュメンタリー:1972年2月10日 シュツットガルト ベーブリンゲン体育館) 5.スモーク・オン・ザ・ウォーター(ライヴ・クリップ:(ライヴ・クリップ:1973年5月29日 ホフストラ大学) | |
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