今、高校野球の中継を聞いています。
僕の店の近くに公立高校があるのですが、そこの野球部の選手が治療に来ていまして、先日治療を終えて試合に送り出したからです。
F君は打順四番の中軸選手なのですが、足の故障と痛みでまったく走ることが出来ず、練習にも参加出来ない状態だったそうです。
「整形外科では痛み止めの注射の治療をしていたが、その注射は三回までしか出来ず、三週間すると痛みが再発しもう二回注射してしまった。あと一回注射しても治る見込みはないし甲子園予選まではもたないだろうから、なんとか治してもらえないだろうか? 息子にとって最後の大会なのでなんとしても試合に出してやりたいのです。お願いします」とお父さんの話でした。
そう言われては、「どんなことをしても治してあげたい」という気持ちになります。来院が6月14日で、予選開始は7月16日だということでしたので、一ヵ月間の治療プログラムを組んで整体と電気治療の組み合わせで施術にあたりました。F君も真面目に通いましたのでメキメキと回復し、練習にも参加出来るようになり、練習試合にも出場しました。走りこんでも痛みが出ないのでスタメン出場も出来るようになりました。
15日に最後の施術を終えて、F君は「これまでありがとうございました。行ってきます。がんばってきます」と笑顔で出発しました。
シードでしたので、緒戦を勝って三回戦に進み、本日その三回戦です。一回の表で相手に2点取られ、その裏に四番のF君が犠牲フライで1点を返しました。二回の裏ではF君がタイムリーを放ってそれを契機に3点を取り、4対2と突き放しています。F君、2打点の大活躍ではありませんか! いいぞ!
実況を聞いていると、F君は頭脳派ですしなかなか勝負強いのです。今、五回が終わりました。F君の活躍とK高の勝利を信じています。