吉松ひろむの日記

高麗陶磁器並びに李朝朝鮮、現代韓国に詳しい吉松ひろむの日記です。大正生まれ、大正ロマンのブログです。

韓国旅の風景 八十六

2006年06月29日 12時16分09秒 | Weblog
韓国旅の風景 八十六                          

 韓国の食べ物 その十二
 論山駅前
 駅前風景はそこが韓国であろうが日本であろうがその地方の人々が往来し、地方独自の土地の匂を感じるので好きだ。 
 駅前には路地がある。大都市と違って地方都市にはなおさら人々の息吹を感じる路地がある。
 上りソウル行き急行列車の到着までまだ四十分ほど時間があった。
 駅前広場から少し入った所に食堂があった。通りからガラス戸の中は見えない。コーヒーでもと思って中に入った。
 中途半端な時間で客は誰もいない。アニョセヨ!と湯気の立つ窓越しに声をかけた。
 オソゥセヨ!と返事がして痩せ型のアジェモニーが顔をだした。
 ふと壁に書かれた品々のハングル文字をみて、チャプチェと書いたメニューが目に入った。チャプチェは友人のH氏と広州に行った時、街の食堂で食べたことがある。
 春雨と牛肉の細切りにタマネギ、ピーマンなどの野菜を入れて炒めたものである。日本では焼きウドンと言った料理である。
 H氏の説明だと昔は野菜のあんかけ風だったが最近は中国料理風に変わったと言った。 チャブチェは漢字で雑菜と書くように野菜をふんだんに使った料理だったが、肉類や魚肉も混ぜて炒めるようになったという。
 傍らにあったコチュジャンをスプーンで掬った時、アイグー!とアジェモニーが叫んだ。 唐辛子には自信があった私はケンチャナョ!…心配ないよ!と答えてコチュジャンをスプーンやまもりに掬って出てきたチャプチェに入れてかき回し掬って口に入れた。
 物凄い激辛が口中に広がった。アジェモニーが悲鳴をあげた理由が分った。
 口がしびれてしばらくチャプチェの味がきえたままだった。

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1 コメント

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初めまして (トップ眼鏡)
2006-06-30 11:15:09
旅日記ですね。

統一感があり、非常に読み易いです。

また、思いがタップリと伝わってきます



また、遊びに来ます。



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