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林時計鋪

もちろん時計の話を中心にその他諸々を、、、

アンティーク腕時計-3

2011-10-01 | Vintage



AVIATION Valjoux 7740


前に少し書いた、AVIATIONという時計。

今度はSSモデルです。

しかもこのモデルもかなり稀少なのです。機械が。



1969年3月、ブライトリング、ホイヤー、ハミルトンらが初の自動巻きクロノグラフを開発しました。キャリバー11です。マイクロローターが入った有名な機械です。

このキャリバー11の手巻きバージョンが7740です。かなり少量の生産だったようで、あまりみかけることが無いです。

特徴は、手巻きクロノグラフとしては超ハイビート、28,800振動。現在でもこれ以上の振動数の手巻きクロノグラフは無いでしょう。

そして、何より現在の7750系の礎を築いた機械といわれており、その存在価値は高かったと思われます。


ブライトリング社がValjoux7740を使用したモデルは少なかった為、AVIATIONという名で世に出たモデルはそれ以上に少なかったのです。



それほど古い時計ではない為、普通に使用できると思います。

ケース径は40mmあり、当時としては大きいサイズです。

雰囲気もなかなかいいです。

   

6時位置は日付。

文字盤をよくみると「AUTOMATIC(自動巻き)」と記載がありますが、手巻きです。

こういうところを見ると、その時計の背景がみえるようでけっこう好きです。















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アンティーク腕時計-2

2011-09-16 | Vintage


アンティークとは、100年以上の年数を経たもの。

ヴィンテージとは、20~30年以上、100年未満の年数を経たもの。

では、1911年以前の時計だけがアンティーク時計と呼ばれるのかというと、そうではないです。だいたい、アンティーク時計とは1960年代までの時計を指すことが多いようです。

しかし、最近「ヴィンテージ腕時計」と言われたり、メーカーによっては1980年代のものを「アンティーク腕時計」と言ったりと表現の仕方があいまいなのです。

さすがに1980年代のものをアンティークというのはどうかと思いますが、あと10年、20年経てばそう呼ばれれても違和感はないのかもしれません。


つまり、年代をどうのこうの言うのでは無く、その時計のデザインであるとか、雰囲気であるとか、そういうものが違和感なく「アンティーク」と呼ぶことができればそれでいいのです。だからアンティークとしての捉え方は人それぞれなのです。



下に紹介する2本の時計は、1950年代と1970年代の時計です。共にそれぞれの特徴が有ります。

1940年代~1950年代は腕時計製作の成熟期と呼ばれるほど、各メーカーより多くの機械式時計が作られ、この年代に時計は完成されたという人も多いようです。

また、1970年代は、1969年のクオーツ発売で、機械式時計の衰退期といえます。




ジャガールクルト 手巻き 18KYG 1950年代製 ケース径25mm

年代当時の良さを今に伝えてくれる上質な時計です。

ジャガールクルトは当時アメリカ市場むけにルクルトという名で販売を行っていました。「LECOULTRE」と文字盤に書いてあるのがそれです。アンティーク時計をみるとこちらの方をよく見かけます。機械はスイス製、ケースはアメリカ製それがルクルトです。そのため両者を比べると明らかにジャガールクルトの方が上質です。
当時、9K、14K、18KGF(金張り)、18KGP(金メッキ)が多い中、このモデルは18K無垢が使われています。その為小さいわりにずっしりした重みを感じられ、しっかりとしたつくりになっています。
文字盤には立体感があり、2トーンになっています。ここにもアンティークらしさがよくでています。




アヴィエーション 手巻き 18KPG 1970年代製 ケース径40mm


1970年代、スイスの時計産業はクォーツ時計の台頭によって、大きな打撃をうけました。ブライトリングもその中の一つでした。経営が悪化し、部品を売りに出すことになってしまいます。その部品を買うことになったのが、当時軍事時計などを作っていた、オーレッヒワイスという会社でした。そこがアヴィエーションと言う名で売り出したのです。生産期間は数年のみです。

この時計は、ブライトリングの部品で構成されており、ムーヴメントはバルジュー製が使われています。
特徴は、①未使用品である事、②ケースが18K無垢である事、③24時間表示のコスモノートである事です。
生産数は数十本と言われています。その中でも未使用の状態で残っているものはこの時計以外には無いと思います。

アンティークと呼ぶには新しい年代のものですが、文字盤はすごくいい雰囲気をだしています。



これら2本の時計は、それぞれの時代背景、特徴があり、アンティーク腕時計としてとても魅力的です。

つけた時のドキドキ感がたまらないのです。





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アンティーク腕時計-1 まずはお気に入りのROLEX

2011-09-12 | Vintage


アンティーク時計。

これがあるから面白いのです。

これがあるから現代の時計があるのです。


お気に入りのROLEXを3本。



ROLEX 1930年代製 SSケース 25mm×32mm



ROLEX 1930~1940年代製 9K 20mm×31mm



ROLEX 1930年代製 18KYG 29mm×29mm



いろいろ書きたい事はありますが、次回にします。

今日はご紹介までに。








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ジャガールクルト ドライバーズウォッチ

2011-08-22 | Vintage




また、ジャガールクルト、女性ものです。

つい先日入荷したものですが、この時計かなり特徴的な形をしているアンティークです。

読んで字のごとく、運転者用に設計された時計で、車の運転に支障が出ないようになっています。というのもリューズの位置が6時側にあり、手に

当たらないようになっているのです。古いものをみると12時側にリューズがついているものもあります。1940年代~1970年代に生産されていたよ

うで、この時計はおそらく1970年代製だと思います。





当時、2種類のサイズがありこれは小さい方になります。

手にのせると、ラグとケースの間から肌が見えて妙な一体感が感じられます。

文字盤も艶があるブラックで良い雰囲気が出ています。


意外と好きですこういう変な時計が…。

時計の調子は良く、値段も良いんですよ。

\136,500(税込)


ケース径 15mm×20mm
革ベルト新品
ガラスケース別作


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