感動的な脱原発アクションウィークが終わりました。最高潮の盛り上がりは9月19日の5万人デモ。参加者は主催者発表では6万人に増えていました。私自身は、その前日深夜に妻の父親が亡くなったため、急遽熊本に行くこととなり、このデモの輪の中で参加することができませんでした。しかし、帰りの新幹線の中で、大きな盛り上がりの写真や動画配信をインターネットで見ながら、感動を共有していました。(その後、本当に忙しく、23日に書きはじめた原稿ですが、発信が本日になってしまいました。)
送電網を買取って市民の電力会社を作ったドイツ
19日のデモに先立ち、18日には日本青年館国際ホールで脱原発シンポを開催しました。第1部と第2部で構成されています。第1部は「自然エネルギーによる脱原発シナリオ」と題して、脱原発を実現するための政策決定過程の課題と自然エネルギーのポテンシャルについて、気候ネットの平田さんとISEPの松原さんが報告しました。
続いて、フライブルクの市民事業会社FESA社専務のヨゼフ・ベッシュさんが、原発を止める活動から緑の党や専門研究所を生み出し、市民の電力会社までつくったドイツでの実践を報告しました。
ドイツの小さな町シェーナウで、1人の女性の思いから、市民が地域の電力網を購入し市民の電力会社を作り、その会社はドイツの4つのエコ電力会社の中で最大の会社になりました。
ドイツでは、再生可能エネルギー供給法ができ、風力発電の普及が急速に進み、ある地域では電力の50%を風力発電でまかない、風力発電タービンの75%を輸出する国になりました。市民の手で、自然エネルギーに投資をするためのフェザ(Feza)協会を設立、最初の仕事がフライブルクでサッカー場の屋根に太陽光発電を設置でした。
ドイツでは地域の人たちが「こうしたい」ということを描き、それを実現して来たという、そんなすごい話でした。
第1部はこちら http://www.ustream.tv/recorded/17344767
ヨゼフ・ベッシュさんの話は http://www.ustream.tv/recorded/17345045
原発は即時停止しかない
第2部は「こうしたら作れる!原発のない社会」と題し、ゲストスピーカをむかえてのディスカッションでした。ゲストは浜岡原発差止裁判弁護人の河合弁護士、脱原発宣言した城南信用金庫の吉原理事長、公共哲学の小林千葉大学大学院教授の3人。モデレーターは野中ともよさんでした。
最初に吉原理事長と野中さんのセッションで対話がはじまりました。脱原発宣言は企業関係のお客さんとの関係では大変だったのではという問いに対し、吉原さんの回答は明快でした。もうこれは止めねばならない!と思ったということにつきると。
河合弁護士は、原発を計画的に止めるなんていわないで、今すぐすべて止めようとアピール。福島の事故は、もう一つ同じような事故が起きれば、もう日本は終わることを知らせている。それを悠長に、一部であれ動かし続けようとどうして言えるのか。電気の需要とか安全規制のあり方などと行ってる場合ではないよと。
千葉大の小林さんは「原発は正義か」というテーマを正面から問いながら、「何が公共か」という観点から「原発は不正義」ということを立証していきました。こういう切口で原発を論じることは、これまで皆無だったと思えるので、非常に新鮮なプレゼンだったと思います。
その小林さんも脱原発であるのですが、完全に原発を止めるまでの間、いろいろな方法での段階的脱原発を主張しました。そこに、河合弁護士が噛みつき、吉原さんも応戦。けっこう激しい議論がステージ上で繰り広げられました。吉原さんからは、核武装議論もあるが、今は原発が巨大な利権構造になってしまって止めるに止められないものになってしまっていることが問題と指摘。原発は癒着と腐敗の問題と小林さんも指摘。
活発な議論に引き摺られて会場からも活発な質問が飛び出した。全体的には満足な議論だったのですが、会場からの議論のために十分な時間がなくなってしまったのが、ちょっと残念でした。
第2部はこちら http://www.ustream.tv/recorded/17346754/highlight/202497
小林さんのプレゼン http://www.ustream.tv/recorded/17347378
ここから討論 http://www.ustream.tv/recorded/17347649
最後の部分 http://www.ustream.tv/recorded/17348289
送電網を買取って市民の電力会社を作ったドイツ
19日のデモに先立ち、18日には日本青年館国際ホールで脱原発シンポを開催しました。第1部と第2部で構成されています。第1部は「自然エネルギーによる脱原発シナリオ」と題して、脱原発を実現するための政策決定過程の課題と自然エネルギーのポテンシャルについて、気候ネットの平田さんとISEPの松原さんが報告しました。
続いて、フライブルクの市民事業会社FESA社専務のヨゼフ・ベッシュさんが、原発を止める活動から緑の党や専門研究所を生み出し、市民の電力会社までつくったドイツでの実践を報告しました。
ドイツの小さな町シェーナウで、1人の女性の思いから、市民が地域の電力網を購入し市民の電力会社を作り、その会社はドイツの4つのエコ電力会社の中で最大の会社になりました。
ドイツでは、再生可能エネルギー供給法ができ、風力発電の普及が急速に進み、ある地域では電力の50%を風力発電でまかない、風力発電タービンの75%を輸出する国になりました。市民の手で、自然エネルギーに投資をするためのフェザ(Feza)協会を設立、最初の仕事がフライブルクでサッカー場の屋根に太陽光発電を設置でした。
ドイツでは地域の人たちが「こうしたい」ということを描き、それを実現して来たという、そんなすごい話でした。
第1部はこちら http://www.ustream.tv/recorded/17344767
ヨゼフ・ベッシュさんの話は http://www.ustream.tv/recorded/17345045
原発は即時停止しかない
第2部は「こうしたら作れる!原発のない社会」と題し、ゲストスピーカをむかえてのディスカッションでした。ゲストは浜岡原発差止裁判弁護人の河合弁護士、脱原発宣言した城南信用金庫の吉原理事長、公共哲学の小林千葉大学大学院教授の3人。モデレーターは野中ともよさんでした。
最初に吉原理事長と野中さんのセッションで対話がはじまりました。脱原発宣言は企業関係のお客さんとの関係では大変だったのではという問いに対し、吉原さんの回答は明快でした。もうこれは止めねばならない!と思ったということにつきると。
河合弁護士は、原発を計画的に止めるなんていわないで、今すぐすべて止めようとアピール。福島の事故は、もう一つ同じような事故が起きれば、もう日本は終わることを知らせている。それを悠長に、一部であれ動かし続けようとどうして言えるのか。電気の需要とか安全規制のあり方などと行ってる場合ではないよと。
千葉大の小林さんは「原発は正義か」というテーマを正面から問いながら、「何が公共か」という観点から「原発は不正義」ということを立証していきました。こういう切口で原発を論じることは、これまで皆無だったと思えるので、非常に新鮮なプレゼンだったと思います。
その小林さんも脱原発であるのですが、完全に原発を止めるまでの間、いろいろな方法での段階的脱原発を主張しました。そこに、河合弁護士が噛みつき、吉原さんも応戦。けっこう激しい議論がステージ上で繰り広げられました。吉原さんからは、核武装議論もあるが、今は原発が巨大な利権構造になってしまって止めるに止められないものになってしまっていることが問題と指摘。原発は癒着と腐敗の問題と小林さんも指摘。
活発な議論に引き摺られて会場からも活発な質問が飛び出した。全体的には満足な議論だったのですが、会場からの議論のために十分な時間がなくなってしまったのが、ちょっと残念でした。
第2部はこちら http://www.ustream.tv/recorded/17346754/highlight/202497
小林さんのプレゼン http://www.ustream.tv/recorded/17347378
ここから討論 http://www.ustream.tv/recorded/17347649
最後の部分 http://www.ustream.tv/recorded/17348289
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