竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

1億人のグリーンパワー。サイトを訪問してください!

2008年07月20日 | Weblog
やっと梅雨明けです。7月7日にスタートした「1億人のグリーンパワー。」キャンペーンも2週間目をむかえます。グリーン電力を使おう!という「+グリーン」宣言は現在7000kWh間近。このブログが公開される頃には超えているでしょう。じわじわと広がっています。あなたもぜひ、サイトを訪問してみてください。
URLはこちらです。
http://www.1okunin.net/

さて朝から雨模様だった7月7日、夜のオープニングイベントは新宿サザンテラス(野外のイベント広場)で行われました。
なんとか雨も上がり、危惧されていた風もそこそこで、幻想的な光と風の中でのグリーンパフォーマンスが実現しました。
その様子は、下記のバラエティ・ジャパンさんのサイトに写真入りで紹介されています。

http://www.varietyjapan.com/news/eco/2k1u7d000005hk12.html
ヴァラエティジャパンさんのエコ特集から

また、会場での「+グリーン」アクセス実演体験には、一般の通行者の方がたくさん参加してくださり、その様子は翌朝のNHKおはよう日本でも紹介されました。サイトの紹介をする私の姿もちらりと映っています。

http://jp.youtube.com/watch?v=7TOjNWFoRKg
NHKおはよう日本から

youtubeでは、以下の久米繊維さんのプロモーション映像も見ることができます。
ロフトワークさん企画、久米繊維オリジナルのオーガニックコットンを使ったTシャツは、いま東急ハンズ銀座店で直接買うことができます。製作にかかった電気はすべてグリーン電力、さらに皆さんへのプレゼントの1日分のグリーン電力つきです。

http://jp.youtube.com/watch?v=TqB7hk5TZ-c
久米繊維+ロフトワークさんの映像

さて6月22日に新明さんからいただいたコメントに、お答えしておきたいと思います。
実は1億人のグリーンパワー。のポータルサイトに行っていただいて、トップページの下の方にある「クリックで見る日本と世界のグリーン電力」を開いていただくと、ここが「see-it」というデータベースのページになっています。

新明さんはグリーン電力を投機マネーと書かれていますが、グリーン電力は自然エネルギーの環境価値を正当に評価するというものです。ドイツでは自然エネルギー法という法律で、自然エネルギーが生み出した電気は「高く買い取る」ことが義務づけられていますが、これも環境価値を正当に評価する取り組みです。

ドイツでは1990年に、この高く買い取る「固定価格制」を導入し、まず風力発電の爆発的普及を実現させました。これを2000年に法制度化し、2004年からは太陽光発電の電気も一般の電気の4倍以上の価格で買い取ることを義務づけました。それによって太陽光発電の普及も「爆発」し、2004年には年間設置容量で日本を抜き、翌年には累積設置容量でも日本を抜き去りました。上記see-itでは2006年のデータを掲載していますが、ドイツの設備容量が2863MW、日本の設備容量が1708.5MWとなっています。実に1000MW(10億kW)の差がついてしまいました。

このデータはIEA(国際エネルギー機関)の調査に基づいたものです。

1年間の伸びで言いますと、ドイツは2006年1年間で953MW、日本は286.6MWでした。ダブルスコアーではなく、トリプルスコアーで負けています。

この2006年には私自身の体験談がありまして、長野県の南信州でのメガワットソーラー事業を環境省に採択され、初年度の360kWの設置に奔走していたのですが、年度末に複数の設置事業者さんから「品物がない」との相談を受けたのです。
日本のメーカーがこぞってヨーロッパ市場に「品物」を出してしまったため、国内には売るものが残っていないと・・。

ドイツだけでなく、スペイン、イタリア、ギリシャなどでも同じ仕組みを導入し太陽光発電市場は爆発しています。
日本のメーカーまでもが、国内市場を育てるのではなく、ヨーロッパ市場に流れてしまっていたのです。
ちょうど日本政府は、一般住宅への補助金を打ち切るという、見事なほどのKY政策(世界の流れを読めない・・という意味です)を取りましたので、日本の市場は一気に冷え込んだのです。

結果的に2007年度には太陽光発電の生産量世界一の座をドイツのQセル社に奪われることになりました。政策を間違えると産業界が冷え込んで行くという実例です。

ドイツでは、自然エネルギーの電気を高く買い取るという役割を送電会社が担っています。コストをこの会社がかぶるのではなく、最終的には一般消費者が負担しています。ドイツの消費者が1世帯あたり毎月500円の負担です。これだけで、ドイツの自然エネルギー産業は10年後には自動車産業を抜くと言われるほどに成長し,25万人の雇用を生み出しています。

日本では,この役割を担うべき電力会社が、頑としてそれを拒否しているのです。
そこで「環境価値」を電気の流れとは別の流通経路で評価するグリーン電力という制度が生まれたのです。
確かに見え方は「バーチャル」に感じますが、実態として評価されなければならない「実在の価値」で、原油への投機マネーとはまったく性格の異なるものです。

自然エネルギーを増やすという点では、新明さんのような方も同じ思いのはず。
ぜひ「1億人のグリーンパワー。」を応援していただきたいと思います。













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