竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

9月を振り返って

2013年09月30日 | 原発
9月にもう一度ブログを書こう。
サービスで、宝塔寺の本堂ウラの山道で出会った狛犬の写真を提供する。
リスのような尻尾の大きさがなんとも言えない。

暑い暑い夏を超えたあとの9月は不思議な天気だった。
暑さと寒さが入れ替わり、巨大台風に竜巻、記録にない豪雨・・。
日本列島は溶けたり流れたりするのではないか・・と。

その9月の最大のトピックスは東京オリンピック。いや、その決定をしたIOC総会での安倍総理のスピーチだろう。
「政府は100%、放射能をコントロールしている。放射能は福島第一原発の港0.3平方キロに完全にブロックしている・・。」
こんなウソを信じる国民はおそらく1人もいなかっただろう。

安倍総理の言葉は、みんなが汚染水対策で頭をかかえているときに、良くもまあいけしゃあしゃあと・・という、この人独特の「言葉の軽さ」を感じるが、同時に「オリンピックを日本に持ってくるためにはしょうがないか・・」と、日本国民が容認してしまってるのではないかという「のれんに手押し」「ぬかに釘」的な脱力感も一緒に感じてしまう。

福島第一原発の汚染水問題は、一度どこかできちんと言及したいが、本当に深刻な状況にある。
ものすごく象徴的にいうと、福島第一原発は川の上に立っているのだ。毎日1,000トンの地下水が流れる。
そんなことは建設時にわかっていたはずで、建設のためのボーリングをすれば水が出るのだから、その担当者であった鹿島建設がすべてを把握しているはず。
亡くなった吉田所長も、「地下水が問題!」という指摘を事故直後にしていたと言う。

この地下水の半分をポンプアップしてバイパスして海に捨てていた。
でももう半分は・・?全部捨てると、地盤沈下して原発が沈む・・のではなかったか。
3.11の地震でか、地下水をポンプアップしていたポンプが止まったらしい。
すぐに動かして、水を逃がさないといけないのに、それはいまも行なわれていない。
なぜかはわからない。忘れたのか?そこまで電気を引っ張ることが難だったのか?もっと別の目的・・地下水で放射能を流す・・だったのか?

そのうち、その地下水を吸い上げるポンプの上流に汚染水タンクが続々とつくられる。そして壊れて放射能の染み出しがはじまる。
染み出した放射能は地下水の中へ。もはやポンプアップしてバイパスで流したら、放射能を海に流すことになってしまった。
これは、あくまで、私の仮説だ。

話をオリンピックに戻そう。
2020年に東京でオリンピックを開く。これは正気なのか?
もちろん2020年までに放射能は消えない。
半減期はセシウム137が30年。ストロンチウム90が29年。トリチウム(H3)が12年。
2020年は2011年から、まだ10年も経っていない。
空中を飛んで東北や関東の山の森に沈着した放射能は雨と川を通って都市へと流れてくる。
海に流れた放射能は、海藻、プランクトン、小魚、大きな魚という食物連鎖でだんだん濃く濃縮して行く。

そして東海、東南海、南海トラフで発生することが確実にある地震と津波。
2020年までに起こるかもしれないし、2020年のまさにオリンピック最中に起こるかもしれない。
その津波が襲うことが確実視されているところに、世界中から何万人、何十万人を呼び込む。
そんなことをやる人たちに「モラル」というものがあるのか疑う。

私自身はオリンピックに反対はしない。
しかしやるならせめて、立川とか津波の影響を受けないところでやるべきだ。
東京都が大量の無駄金を使って埋め立てたとろをなんとか金に換えるという邪悪な目的のために世界のアスリートや応援の人々を危険にさらすべきではない。

福島第一原発では、今日も海への放射能たれ流しが続いている。
汚染水の放射能除去の切札というアルプスは運転再開の翌日に停止し、今日また再開したが、まさにコントロール下にあるとは思えない。
しかもこいつにはストロンチウムもトリチウムも除去できない。
東京の水は、福島市の水よりも放射能レベルが高い・・との情報もある。
私たちは、マスコミが流していることではなく、「本当の現実」を直視し、何をすべきか真剣に考えるべきではないだろうか。






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