nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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ICFのアセスメントのチェックポイント・2

2009-05-15 15:48:02 | ケアマネジメント
次に具体的な動作をチェックポイントに挙げています。
視点は個々の「している動作」を見ていたのか、それとも一連の「している動作」を見ているのかという指摘です。
『2、自立度だけでなく具体的なやり方をみる
①姿勢(立位か、座位<含む:もたれ方>か、足の位置、など)
②移動(必要な足の位置に止まれるような歩き方など)の方法
③同時に行う目的行為の種類・やり方、などを詳しく具体的にみる。
※目的行為と移動・立位保持とを一連のものと位置づけることが大事です
例:洗面・排泄時の動作だけでなく、歩いて洗面所・トイレ等に行くかどうか、立って洗面をする際の立位姿勢、などの活動を一連のものとしてみる。』

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ICFのアセスメントのチェックポイント1

2009-05-14 15:17:34 | ケアマネジメント
ひと通り説明してきたICFのアセスメントの締めくくりとしてチェックポイントが挙げられています。

『「活動」の向上も向けたアセスメントの際のチェックポイント
1、一応自立していても更なる向上ができないかをみる
①バラエティが向上できないか?環境限定型自立にとどまっていないか?(自宅や、入所中なら施設の中、また近辺の限られた環境でのみの自立)にとどまらず、普遍的自立(どのような環境でも自立しておこなえる状態)にまで高めることが大事
②「量的」な向上(回数・頻度など)ができないか?生活不活発病改善・予防に働きかけられないか。』

いままでの説明で理解できたICFの視点でケアマネジメントを行った結果を振り返ります。その最初で『一応自立していても更なる向上ができないかをみる』と厳しい指摘です。更なる向上をと諦めていませんね。この姿勢が大事だと思います。何か見落としがないか、もっと有効なきっかけはないか、あきらめない姿勢が必ず次の突破口につながると信じています。
そのあきらめない視点として環境に限定されて考えが固定していないかを問題提起しています。ベッドからトイレまで移動で満足していないか、自宅周辺の散歩で満足していないか、ここでの視点は人間とは社会的存在であるということであり、人間の在り方はやはり
本人の意思で行きたい所へ行きたいときに行けることですから、ある環境に限定して考えることから、さらに一歩進めたいです。
そして「出来る行動」の回数や頻度も向上させていく方向も支援の1つの方法だと提起しています。そこには生活不活発病の防止という視点があることに注意したいものです。


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ICFの向上に向けたアセスメントのチェックポイント・全文

2009-05-13 11:38:29 | ケアマネジメント
このICFに関する解説の最終章の全文です。

「活動」の向上も向けたアセスメントの際のチェックポイント
1、一応自立していても更なる向上ができないかをみる
①バラエティが向上できないか?環境限定型自立にとどまっていないか?(自宅や、入所中なら施設の中、また近辺の限られた環境でのみの自立)にとどまらず、普遍的自立(どのような環境でも自立しておこなえる状態)にまで高めることが大事
②「量的」な向上(回数・頻度など)ができないか?生活不活発病改善・予防に働きかけられないか。
2、自立度だけでなく具体的なやり方をみる
①姿勢(立位か、座位<含む:もたれ方>か、足の位置、など)
②移動(必要な足の位置に止まれるような歩き方など)の方法
③同時に行う目的行為の種類・やり方、などを詳しく具体的にみる。
※目的行為と移動・立位保持とを一連のものと位置づけることが大事です
例:洗面・排泄時の動作だけでなく、歩いて洗面所・トイレ等に行くかどうか、立って洗面をする際の立位姿勢、などの活動を一連のものとしてみる。
3、これまでの「活動」への専門的働きかけが十分かをみる
1)実用歩行訓練が十分かをみる(「つくられた歩行不能」をつくらないために)
・要(かなめ)は歩行による移動と立位姿勢での「活動」実施
・実用歩行訓練(歩行補助具の活用)が不十分なまま車いす使用がされていないか、また生活不活発病等による「つくられた歩行不能」の可能性はないのか?
2)環京因子への専門的働きかけ方は適切か?
①環境因子の提供前に十分な活動向上はなされているか?
②促進因子となる環境因子で使われていないものは?例:歩行補助具は?
③阻害因子となっている環境はないか?
4、「活動」に影響している「心身機能」は?
①疾患管理は?
②機能障害(関節可動域制限、など)は?
③生活不活発病(廃用症候群)は?

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ICFの視点にもとづくアセスメント・私的解釈3

2009-05-12 20:22:47 | ケアマネジメント
『4、生活機能モデルの中に「活動」を位置付ける:分析と総合
・以上を効果的に(ぬけもなく、かたよらないで)行うためには利用者のICFの視点に立った「全体像」の中に「活動」を位置付けてとらえること。
・活動の向上を通して、生活機能をよくする観点でアセスメントする。』
この部分は特に解釈は必要ないでしょう、文章の通りです。
『5、介護は「環境因子」
・介護福祉士そのもの、また介護のやり方は利用者にとって生活機能モデルの中では「環境因子」。
・促進因子ともなるが、阻害因子にもなり得ることを考え、自己のあり方を考え、自己のあり方を含めアセスメントする。』
ここで関心を払わなければならないのは介護の提供が環境因子であることです。介護の提供が環境因子であるなら介護の提供は促進因子にも阻害因子にもなり得ることを指摘しています。
そこで自分の在り方も含めアセスメントする必要が出てきます。
ケアマネジャーがお客様と対面しているその場面自体も含めてアセスメントの対象ということですね。
つまりケアマネジャーの性差、年齢、服装、言葉使いなどが環境としてお客様に関わっており、その関わりも含めてアセスメントを行うということを言っています。

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ICFの視点に基づくアセスメント・私的解釈3

2009-05-11 18:02:06 | ケアマネジメント
3、介護すること自体がアセスメント:「している活動」向上の可能性をみる(潜在的生活機能をひき出す)
・当面の「不自由さを手伝う」の観点で介護するのではない。
・介護として行っていること自体が「している活動」を評価していることでもある。
・介護のやり方(含・声かけ・促し等)を変えることによって実現的な活動の容易さ、困難さが変わるが、そのような変化の把握はアセスメントであり、よくする介護にむけた大きなヒントとなる。
・「今後どのような介護のやり方がよいか」を常に考えながら介護していくことがアセスメントとなる。
―「している活動」と「できる活動」の違いは大きなヒント
いままでは時間を軸にアセスメントを考えてきましたが
ここでのテーマは『-「している活動」と「できる活動」の違いは大きなヒント』というくだりでしょう。
そのために介護を提供している最中もアセスメントという視点で見ることを指摘しています。
ここの文章からは介護を提供している過程でその都度、フィールドバックの作業と常に考えている姿が見えます。
そこから『-「している活動」と「できる活動」の違いは大きなヒント』があるという結論になるのでしょう。


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ICFの視点にもとづくアセスメント・私的解釈2

2009-05-09 10:11:05 | ケアマネジメント
この文の最後に※があります。
『※予後予測が重要―よりよい「促進因子」に』ですが、介護サービスを利用することでさまざまな影響が生じます。いままでに経験のないことを高齢になって経験するのですから、その「人」にとってみれば介護サービスを利用するというのは相当なプレッシャーになります。たしかに介護サービスを導入することで生活の改善がもたらせるでしょうが、同時に負の影響も生じることを忘れてはいけないでしょう。特に精神的負担は我々が思っている以上のものがあります。負の影響を考慮せずにいると「促進因子」とはならないと考えます。

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ICFの視点にもとづくアセスメント・私的解釈1

2009-05-08 11:55:22 | ケアマネジメント
では「向上させる」観点はなにかについて触れます。
2、生活機能を「よくする」観点からみる
・アセスメントは単なる現状評価でなく、最良の働きかけの内容(プログラム・目標設定・チーム全体としての、また介護福祉士としての)を明らかにするためのもの。
・介護の対象は介護を受ける「人」であり、その人の生活機能を「よくする」ことが目的。
※予後予測が重要―よりよい「促進因子」に
・目標・プログラム設定のためには、予後予測(「よくする介護」を行えば「活動」・「参加」がどこまで向上するかの予測・見通し)が重要。それに役立つ情報を集める観点からアセアセスメントする。
・不自由な生活行為を中心としてみるものではない。
この部分は従来ケアマネが身につけてきたアセスメントの考え方と大きく違います。ケアマネが行っているアセスメントは現状の問題点を抽出することに関心が行っていると思いますが、ここでは時間的経過の中で現状を把握したいと主張しています。
ケアマネのアセスメントに即して言うならば既往歴や生活歴を把握することで、この部分のイメージがわくでしょうか。今の状態は過去の様々な生活の集積であるということに違和感はないでしょう。おそらく日常の業務のなかで行われている作業といえます。大きく違うのは予後という時間を取り入れていることです。
具体的に「最良の働きかけ」を視野に入れています。これから支援が行われるということは何らかの「働きかけ」が行われることにほかなりません。その「働きかけ」を最良のものとし、その「働きかけ」によって予後がどう変化するか、この時間軸を意識して現在の「している活動」を観て、「働きかけ」によって今後どう「できる活動」を獲得していくか、ここを観ることを要求しています。
この視点からは「働きかけ」の内容をどうするかという議論が生じます。ここに今回のテーマがあるように思います。
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ICFの視点にもとづくアセスメントの私的解釈1

2009-05-07 10:28:09 | ケアマネジメント
『ICFの視点にもとづくアセスメントの基本的な考え方―「人」としてみる―』の全文
を掲載しましたがこれから私的な解釈です。
まず、
『1、介護福祉士は「している活動」(実行状況)の専門家
・「している活動」を向上させる目的で「している活動」の綿密な把握を』今回のテーマがケアマネジメントより介護に重心がかかっていることから介護福祉士のことが検討されています。
しかし、次の『「している活動」を向上させる目的で「している活動」の綿密な把握を』という指摘はケアマネジメントそのものと言っていいでしょう。
「している活動」を観察するのは「向上させる目的」という意識が重要です。単に「こういう活動」だな、「こういう動作」だな、ではなく「なぜ」「こういう動作」をしているのか、「機能障害」なのか、置かれている環境(人間関係も含む)なのか、家族関係が起因しているのか、経済的な問題なのか、『「している活動」の綿密な把握』をすることが、『「している活動」を向上させる目的』で観ることだろう。

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ICFの視点にもとづくアセスメント3

2009-05-01 11:45:47 | ケアマネジメント
―「している活動」と「できる活動」の違いは大きなヒント
4、生活機能モデルの中に「活動」を位置付ける:分析と総合
・以上を効果的に(ぬけもなく、かたよらないで)行うためには利用者のICFの視点に立った「全体像」の中に「活動」を位置付けてとらえること。
・活動の向上を通して、生活機能をよくする観点でアセスメントする。
5、介護は「環境因子」
・介護福祉士そのもの、また介護のやり方は利用者にとって生活機能モデルの中では「環境因子」。
・促進因子ともなるが、阻害因子にもなり得ることを考え、自己のあり方を考え、自己のあり方を含めアセスメントする。

以上がここの章の引用文です。

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