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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

新潟山形南部連絡道路の鷹ノ巣道路区間、米坂線を跨ぐ高架橋が完成しました!

2024-06-30 23:05:10 | 幹線道路(東北)

2023/10/20付ブログ記事「新潟山形南部連絡道路の鷹ノ巣道路区間、事業化25年後も部分開通のメドさえなし」の続報です。

国土交通省羽越河川国道事務所による鷹ノ巣道路の見える化プロジェクトである「たかのす便り」の第30号が、2024/5に同事務所のサイト上で公開されました。

https://www.hrr.mlit.go.jp/uetsu/contents/newinfo/takanosudayori/2024/20240515takanosudayori30.pdf

<令和5年度に完成した工事>

 1号橋梁全体、2号橋梁の下部工、7号橋梁の下部工

<令和6年度も継続する工事>

 1号トンネル工事(令和7年度完成予定)

<令和6年度に新たに着手する工事> 

 ・2号橋梁の上部工(令和6年度は工場で桁を製作し、令和7年度に現地に設置)

 ・沼地区他改良その7工事(大内渕地区および沼地区の土工事など)

 ・片貝地区改良その2工事(6号橋梁の工事用道路)

となっており、工事の槌音が響く区間が少しずつ増えています。もっとも、2号トンネルや3号トンネルは相変わらず未着手ですが・・・

そして、令和5年度にめでたく完成した1号橋梁<完成写真も掲載あり>ですが、これは前回ブログ記事で都合30億円のコスト増の要因として触れた

>地区内にあるJR米坂線と交差する跨線橋の架設に先立つ協議で、JR東日本側から「列車運行の安全性を確保するため岩掘削が必要ない送り出し架設にすること」「橋梁架設時に地震が発生しても軌道に影響を及ぼさないよう耐震設備を追加すること」が求められ、

の跨線橋であり、「たかのす便り」の第29号(令和5年号)には「米坂線越後片貝・越後下関間 鷹ノ巣Bo新設他工事(JR委託)」として掲載されています。2016年3月末に着工し、2023年11月末に完成したものの、JR米坂線は周知のとおり2022年8月の豪雨で被災して運転再開どころか復旧工事着手のメドも立っていない状況です・・・ このある意味皮肉な事実に気がつくメディアとかライターさんは果たして登場するでしょうか?


国道169号の下北山村内本格復旧は「トンネル」で本決まりになりました <追記あり>

2024-06-30 00:49:59 | 幹線道路(関西)

2024/3/29付ブログ記事「国道169号下北山道路は「国の権限代行による災害復旧事業」となりました」の続報です。

下北山村上池原の国道169号の崩土災害の復旧については、2024年度に入ってから3回開催された「国道169号下北山村上池原地区防災対策検討委員会」において、十分な検討がなされました。

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/shimokitayama.html

案は最終的に以下の3つとなり、

1.原位置復旧(アンカー工)・・・深層崩壊ブロックの切り取りによる応力開放を生じさせず、施工振動を最小限に抑制するため、アンカー工により原位置復旧

2.別線(ダム湖側)橋梁・・・深層崩壊が発生しても崩壊ブロックの土砂・岩塊が到達しない崩壊ブロック下端から最小50m離れた位置を橋梁で通過

3.別線(山側)トンネル・・・斜面の危険性が無いトンネル坑口位置で、深層崩壊が発生しても影響が及ばない離隔距離を確保した位置(山側)をトンネルで通過

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/jigyou/oslnei00000004x4-att/240626_dai3kai_siryou.pdf

施工の難易度・施工の安全性・維持管理について特に問題が発生せず、工事費も180億円程度と3案の中では最も少ない「3.別線(山側)トンネル」が2024/6/27付で正式選定されました。工期は約4~5年です。

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/news/press/2024/brdd1i0000003s97-att/240627.pdf

https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20240628-OYTNT50092/

そして、現位置においてダム湖側に張り出す形で建設された仮橋は2024/4/末に完成したものの「緊急⾞両に限って通⾏可能」扱いとなっていましたが、2024/6/28から片側交互通行で一般車両も通れるようになりました。下北山道路のトンネルの完成まではこの仮橋が幹線道路扱いとなります。

https://www.pref.nara.jp/secure/311581/0627-2houdousiryouisshiki.pdf

ちなみに、この区間のトンネルについては、2024/2/10付ブログ記事で書いた通り、従来から奈良県がルートを十分に検討しており、複数案の中から「前鬼橋から上池原交差点を最短で結ぶ案(延長約2.7km)」に決定しています。この関係資料が奈良県から奈良国道事務所に引き継がれることでしょう。

<2024/10/18追記>

この区間のトンネルは、「上池原トンネル」という名称で2024/10/初頭に発注手続きが開始されました。

https://www.kkr.mlit.go.jp/nara/news/press/2024/cekddo0000001bn7-att/20241004.pdf


阪神尼崎駅前広場の役割を果たす公園、リニューアルのため西半分が2025/3まで封鎖中

2024-06-29 21:43:40 | 都市交通全般

阪神尼崎駅の北側にはそこそこの広さのある都市公園「中央公園」が高度成長期に整備されており、事実上の駅前広場としての機能を果たしています。公園東側3分の1は「地上はバスターミナル・屋上が公園」という立体公園(人工地盤)になっています。

https://amagasaki-area.jp/facility02/

しかし、時代とともに都市公園の役割は変わってきており、民間活力の導入により魅力を高めるべくリニューアルを行うこととなりました。関西で初めての「都市公園リノベーション協定制度を活用した公園整備」で、飲食店等の設置などによる利便性・滞留性の向上や、様々なイベントにも利用可能な交流空間の形成などを図ります。阪神電鉄および阪急阪神不動産がそのプロジェクトに参加することとなり、2023/3/31付で協定を締結し、2023年度いっぱいで計画を練った上で、2024年度に工事を行い2025年3月ごろに完成の段取りとなっています。

https://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20230405_ensen_amagasaki.pdf

そして、2024/5/7からリニューアル工事に着手しました。以下はその前日の様子です。公園の真ん中にある石碑には「尼崎に緑と青空を」と刻まれており、高度成長期に発生した公害問題を後世に伝えています。

ただ、リニューアル工事中の公園がどうなっているのか(どの部分が封鎖され、それに伴いどのように迂回することが必要かなど)については、尼崎市公式サイト内でそれらしき情報を見つけることができず、それどころかネット全体を探しても全貌が分かる情報がなさそうですので、今般こちらで公開することとします。

2024/6/29時点の様子です。

駅北側にどっかとそびえているシンボリックな噴水は、工事用の囲いの向こうになり近づけなくなりました。もっとも、上記リリース文にある完成予想図でも現在と同じ場所にそびえており、撤去はされませんのでご安心を・・・

2024/5/27に工事範囲を封鎖し、それ以降周囲に順次仮囲いを設置したようです。さらに、観光案内所の南側にも2024/6/19に新たに仮囲いが追加されています。

追加された仮囲い。神戸市内ではすっかりおなじみになっている「うわさプロジェクト」<きっかけはこちら>が尼崎にも進出しました。本件については尼崎市からリリース文が出ています。

https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/038/205/240529-03.pdf

背後に見えるのが人工地盤(1階はバスターミナル)です。

他の面にもこれから広がっていくのでしょうか? 仮囲いの中は完全に工事現場になっています。

駅とアーケード商店街を一直線に結んでいた通路も封鎖の対象となり、南側への迂回を余儀なくされています。

以前の通路はもはや跡形もありません。上記リリース文にある完成予想図によれば、以前木立のあった左側(北側)に飲食店などが入る店舗ができ、右側(南側)に広場や休憩施設が整備されるようです。

公園の北西側と駅を一直線に結ぶ通路も封鎖され、駅から交番に向かうには大回りが必要となりました。リニューアル後も交番は現在のまま残り、通路は復活します。


尼崎宝塚線阪急立体交差部分の状況(2024/6/29現在)=工事予告看板登場

2024-06-29 19:39:16 | 県道尼崎宝塚線(尼宝線)

ブログ記事「 尼崎宝塚線阪急立体交差部分の状況(2024/5/6現在)」の続報です。

2024/6/29時点の現地の状況を報告します。

地域住民向けの掲示物は2024/4/8付のままでしたが、阪急神戸線のすぐ南側にある東西の側道を連絡するトンネルの両側に「自動車・バイクの通行止め予告看板」が設置されていました。

通行止め期間は「令和6年7月29日(月)から令和8年6月30日(火)まで」となっており、2年近く自動車やバイクは迂回を強いられることになります。一方「歩行者・自転車の通行は可能です」とも書かれており、地域住民の日常生活への支障は抑制されます。

そして、下のほうには「この工事は令和10年度末までを予定しており、令和8年7月以降も、詳細は未決定ですが、通行止めを予定しています」の但し書きがあります。2023/5/30付ブログ記事で「阪急立体工区の拡幅完成は、今後順調に進んだとしても2028年以降になるわけです。」と書きましたが、兵庫県側が初めて関係者および地域住民以外にもわかる形で公式に認めたことになります。

そして、法面の一部(歩道に近い上側)には、作業用の杭がいくつか埋め込まれているのを確認できました。2021年秋以来2年半以上被せられていた施工断面のブルーシートが剝がされる日は近いことでしょう。

ちなみに、自民党所属の尼崎市議会議員のブログ(2024/6/23投稿分)によれば、2024/6/18に阪急武庫之荘駅近くの会場で「都市計画道路 尼崎宝塚線(阪急立体工区)道路改良工事について」の地元説明会が開催され、この議員も参加したとのこと。配布資料の表紙には「~沿道にお住まいの地元の皆様を対象とした説明会~」と書かれており、この資料がネット上で公開されることはまずなさそうです。


新神戸駅~六甲アイランド間の路線バス、2024/7/1から大幅減便

2024-06-29 08:49:29 | 路線バス

新幹線新神戸駅と六甲アイランドの間を直通運行する路線バスは、2024/7/1から大幅減便されます。

六甲アイランドと神戸市中心部を結ぶ路線バスは、2024/6/30までは以下の2系統となっています。

===================

1.神戸国際大学~神戸ベイシェラトンホテル前~神戸三宮~新神戸駅

 みなと観光バスが運行、平日・土休日とも1日26往復(基本30分毎、昼間の一部時間帯のみ60分毎)

2.神戸ベイシェラトンホテル前~神戸三宮 <愛称=サブローバス>

 日本交通<神戸>が運行、平日・土休日とも1日6往復(昼間は運行なし)

===================

このうち1について、26往復中19往復を新神戸駅まで行かない「神戸国際大学~神戸ベイシェラトンホテル前~神戸三宮」に短縮します。

この件はもちろんみなと観光バス公式サイトに情報が掲載されていますが、日本交通公式サイトのほうがより分かりやすくなっています。

https://www.nihonkotsu.co.jp/news-detail.php?id=202

https://www.nihonkotsu.co.jp/bus/limousine/saburo/pdf/20240701saburo_timetable.pdf

みなと観光バス便の神戸三宮発時刻はこれまで「10分か40分」でしたが、新神戸駅始発便は25分発となるため、運行間隔が一部不均等になります(例:16:10の次が17:25=実際にはこの間にサブローバスが16:55に発車しますが)

ちなみに、神戸ベイシェラトンホテルはかつて新神戸駅~神戸三宮~ホテル間に無料送迎バスを60分間隔で運行していましたが、みなと観光バスの新神戸便の拡充とともにこちらと統合され有料化されました。また、サブローバスの名称の由来は「宮と甲アイランドを結ぶ運賃360円のバス」ですが、消費税率アップなどで現在の神戸三宮~六甲アイランド間の運賃は400円です。