昨今の情勢から、都市間輸送や観光需要をメインとする中長距離の高速バスの多くが運休となっています。
関西と各地を結ぶ高速バスを運行している近鉄バスの場合、5月14日時点の公式サイトの情報によれば・・・
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東北方面=夜行3路線のうち福島線のみ運行
関東方面=夜行7路線は全て運休
中部方面=夜行3路線のうち軽井沢線は運休、甲府線と富士山線は運行
昼行2路線のうち甲府線は運行、高山線は3往復中2往復のみ運行
近畿圏内=昼行4路線とも運休
中四国方面=夜行2路線・昼行1路線とも運休
九州方面=夜行4路線とも運休
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となっており、2020年の同じ時期よりも運休路線が増えています。
甲府線と富士山線はいずれも山梨県を目的地としており、関西からは他に直通の公共交通機関がないということで、昨今の情勢でも一定の需要があるということなんでしょうか?
ちなみに、このあたりの扱いも、バス会社によって温度差があります。
高速バスが事業の大半を占める西日本JRバスの場合、関西と東京を結ぶ高速バスは「昼行5往復は所定通り運行、夜行便は所定の半減の5往復体制で運行」ですし、大阪~広島線は昼夜7往復を所定通り運行しています。
また、コロナ前は1日25往復運行していた大阪と岡山を結ぶ高速バスは現在所定で1日13往復にまで減便されていますが、うち両備バスの担当する7往復は、大阪府に緊急事態宣言が発出されている間ずっと運休中です(2度目が発出される前の昨年12月段階も、両備バス担当便のみ運休でした)