2024/4/26付ブログ記事「国道11号川之江三島バイパスは事業化後50年を経ても一部仕切り直し中 <追記あり>」の続報です。
東側の工事が遅々として進まない川之江三島バイパスですが、令和6年度第1回四国地方整備局事業評価監視委員会(2024/8/2開催)において5年ぶりに再評価の対象になりました。
https://www.skr.mlit.go.jp/kokai/project_evaluation/r6/1st/pdf/04-1-1.pdf
この5年間で用地進捗状況は78%→79%・事業進捗状況は60%→61%となっており、ほとんど進まなかった計算になります。
そして、上記ブログ記事で
>2024/1/16に開催された第18回四国中央市都市計画審議会の議事録によれば、宇摩向山古墳付近のトンネル構造から切土構造への変更は松山河川国道事務所側が自らの調査結果を踏まえ決定したもので、四国中央市側としては、構造変更によるコスト削減効果があるとは聞いているが具体的な減少額は把握していないとのこと。
と書きましたが、評価資料の11ページ目ではこのあたりが事細かに記載されています。
地盤改良の追加や低土被りによる偏土圧対策等により、非常に高難易度な工事となることが判明したため、現実的な切土構造へ変更。
これに伴う都市計画の変更は2024/3/11付で正式に決定しており、構造変更により工事費は25.3億円節減できるとのこと。
ただ、前回再評価時からの物価上昇による事業費増は50.3億円にも上っており、上記構造変更と歩道幅員の見直しによる節減(3億円)をもってしても、総事業費は22億円増の722億円になっています。
さて、宇摩向山古墳付近で実際に工事が着手されるのは、何年先でしょう?(まずは仕切り直しの設計が必要ですからね)