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最上川沿いの高規格道路の整備のため、JR線が2年以上運休します

関連ブログ・・・2021/5/4付「東北地方のミッシングリンクはいつ解消?

上記ブログ内では「ミッシングリンクの個所数はこれまで紹介したほかの地域に比べて少ない」と書きましたが、山形県内陸部と日本海沿いの間には歴として存在します。

https://www.thr.mlit.go.jp/road/data/program/data01_07(yamagata).pdf

この図には山形県内陸部と日本海沿いを結ぶ3つのルートが存在しますが、全て完工していません。

真ん中の山形自動車道は庄内地方への交通の大動脈ですが、中間の山岳地帯(月山ICと湯殿山ICの間)は実際には自動車専用のバイパス道路「国道112号月山道路」であり、高速自動車国道としての整備は構想レベル(調査もされていない)です。

南側の南陽市と新潟県村上市を結ぶ地域高規格道路「新潟山形南部連絡道路」(国道113号に並行)は、山形県内については大半が調査中レベルであり、唯一平野部の梨郷道路が2023年度内に全線開通予定です。

そして、北側の新庄市と庄内地方を結ぶ地域高規格道路「新庄酒田道路」(国道47号に並行)は現道が災害に弱い区間から工事に着手しており、東側の新庄古口道路が2022年度内に全線開通予定、中央部の高屋道路が2024年度内に全線開通予定で、西側の戸沢立川道路が2021年度から事業開始となりました。

ただ、延長3.4kmの高屋道路については、大半を占める猪ノ鼻トンネル(2926m)が2021年2月に貫通したのに対し、  

https://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/road/sintyoku/takaya/pdf/takaya_202111.pdf

西端の長さ350mの高屋トンネルは、西口付近で並行するJR陸羽西線のトンネルと交差することから工事が遅れていました。

結局、「より安全で効率的に施工を行うため」陸羽西線を長期運休した上でトンネルの掘削を進めることに決まり、陸羽西線は5月14日から2024年度中全面運休・バス代行となります。

http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/89707_1.pdf

https://www.jreast.co.jp/press/2021/sendai/20220222_s01.pdf

陸羽西線は、国道112号月山道路の開通(1981年)以前は山形県内陸部と庄内地方を結ぶ重要な交通路で上野直通の急行列車も走っていましたが、近年は単なるローカル線となっており、時代の流れを感じます。

コメント一覧

gyakuretz
2022年度内に全線開通予定だった「新庄古口道路」ですが、地すべりのため工事がストップしており、対策に時間を要する見込みのため開通時期未定となってしまいました。http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/90145_1.pdf
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