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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

「六地蔵~山科間のJRと地下鉄の運賃が逆転」のその後

2023-08-21 00:05:18 | 都市交通全般

関連ブログ記事・・・2023/4/1付「2023/4/1から、六地蔵~山科間のJRと地下鉄の運賃が逆転します

JR六地蔵駅移転に伴う運賃値下げ・定期券運賃一部返金の件ですが、ついぞ世間で話題になることはありませんでした。

ただ、先日JR山科駅を利用した際、券売機コーナーで、天王寺駅(2023/6/4付ブログ記事「JR六地蔵駅が移転→値下げ区間の定期券は申し出れば返金されます!」参照)と同じ文面の掲示を見つけました。

ただ、山科駅~JR六地蔵駅間がまさにこれに該当する旨の注記は、残念ながら?どこにも見当たりませんでした。この状態では一般の利用者にはピンとこないでしょうね。

特に関西で公共交通機関同士のライバル意識が高かった昭和の時代であれば、駅員の手による「六地蔵駅までの運賃が90円値下げとなり、地下鉄よりも20円安くなりました! 今後は時間は少しかかりますが安い当社をご利用ください!」の文言が書かれたポスターが目立つように掲示されていたかもしれませんが、時代も駅員の意識もすっかり変わり、今は公共交通同士の連携が何よりも重視されます。


長崎市内の路面電車・長崎市を通る路線バスの無料デーについて

2023-07-23 09:24:39 | 都市交通全般

長崎市では、2023年度内に最大8回「バス・路面電車運賃無料デー」を実施します。

https://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20230722-OYTNT50153/

https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/640000/648000/p040419.html

第1回は2023/6/25(日)に実施し、その状況を見て今後の実施計画を決めるとのことでしたが、現時点で「第2回=2023/7/23(日),第3回=2023/9/10(日)」まで決まっています。

対象は「長崎市内を運行する路線バス、路面電車及びコミュニティバスの路線」ですが、高速道路を経由する路線と長崎県営バスの長崎~雲仙線は除外となります。

路面電車は長崎市内で完結していますが、路線バスについては「上記除外対象路線以外は、一部でも長崎市内を経由していれば、区間を問わず無料」なので、隣接する長与町内のバスも全て無料となります(全路線が長崎市内まで通じているため)。

https://webtown.nagayo.jp/kiji0034410/index.html

同じく隣接する時津町内のバス路線も、長崎市内まで通じる路線であれば町内区間相互利用でも無料です。

https://www.town.togitsu.nagasaki.jp/soshikikarasagasu/kikakuzaiseika/kurashi_tetsuzuki/koukyoukoutsu/7616.html

長崎市公式サイトで第1回の結果速報が公開されていますが、当日は雨模様だったにもかかわらず、利用者数は前週(雨は降らず)の約1.8倍にものぼり、アンケート回答者の9割が満足だったとのこと。

https://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/640000/648000/p040419_d/fil/ketukasokuhou_0625.pdf


JR六地蔵駅が移転→値下げ区間の定期券は申し出れば返金されます!

2023-06-04 00:15:17 | 都市交通全般

関連ブログ記事・・・2023/5/7付「JR六地蔵駅が移転→運賃大幅値下げ駅がいくつも存在

JR六地蔵駅の100m移転に伴い値下げになった駅間がいくつも存在しますが、実は「値下げ前に購入した乗車券類については、有効期間終了後に差額を返金してもらえる」そうです。

このことは六地蔵駅でもJR西日本のホームページでも案内されていませんが、天王寺駅で掲示を見つけました。

普通乗車券については、下車時に自動改札機を通らず係員に乗車券を提出すると、差額が返金されます。また、定期乗車券については、有効期間終了後に定期券を扱う窓口にその定期券を提出すれば、改定日以降の日数に対する差額が返金されます(本人確認できる公的証明書が必要)。

掲示で具体的な駅名を出さずに触れているのは六地蔵~山科間<15.1kmから15.0kmに短縮>ですが、例えば、六地蔵~桜島間や六地蔵~尼崎間<60.1kmから60.0kmに短縮>の6か月通勤定期券の場合、158,110円だったのが142,560円となり、15,550円も値下げになりました。JR西側が決めている計算式からすると、例えば「値下げ前日の3月31日に、この日から有効な該当区間の定期券を購入した場合(有効期間は9月30日まで)、有効期間終了翌日の10月1日に係員に申し出れば返金される。その返金額は、除外期間(値下げ前の有効期間)が1日しかないことから、値下げ額のほとんどに相当する」ようです。正確な金額は、当方はJR西日本の中の人ではないので不明ですが・・・

試しに、掲示の表題である「六地蔵駅営業キロ変更に伴う乗車券類の取扱いについて」でGoogle検索したところ、そのものズバリの情報は引っ掛かりませんでした。さらにいうと、掲示上にも具体的な区間名は書かれていないので、自分が該当区間の定期券の購入者であることを知るのは一般人にはまず無理でしょう。2023/5/7付ブログで書いたような状況からすると、当の六地蔵駅で係員に聞いても無理そうです。


JR六地蔵駅が移転→運賃大幅値下げ駅がいくつも存在

2023-05-07 11:01:18 | 都市交通全般

2023/3/15付ブログ記事「2023/4/1から、六地蔵~山科間のJRと地下鉄の運賃が逆転します」の続きです。

JR六地蔵駅の100m移転に伴う値下げですが、上記ブログ記事で例示した尼崎駅や山科駅以外にも対象となった駅がいくつもあります。

市販の時刻表の本文には駅名欄の横に「営業キロ」が記載されており、これをもとに運賃を計算することができます。ある程度目星をつけて調べてみたところ、以下の駅も該当しました。

 大阪環状線鶴橋駅<大阪市>・・・1170円(60.1km)→990円(60.0km)と180円値下げ

 JRゆめ咲線桜島駅<大阪市>・・・1170円(60.1km)→990円(60.0km)と180円値下げ 

 湖西線比良駅<滋賀県大津市>・・・860円(45.1km)→770円(45.0km)と90円値下げ

 湖西線安曇川駅<滋賀県高島市>・・・1170円(60.1km)→990円(60.0km)と180円値下げ

 北陸線虎姫駅<滋賀県長浜市>・・・1690円(90.1km)→1520円(90.0km)と170円値下げ

 福知山線柏原駅<兵庫県丹波市>・・・2640円(140.1km)→2310円(140.0km)と330円値下げ

 (在来線経由)東海道線尾張一宮駅<愛知県一宮市>・・・2640円(140.1km)→2310円(140.0km)と330円値下げ

逆に六地蔵駅から宇治・奈良方面については営業キロが0.1km長くなるので、運賃の刻み次第では逆に90円とか180円値上げになる区間があってもおかしくなかったのですが、幸いにも存在しませんでした。

ちなみに、JR西日本は「六地蔵駅移転に伴い運賃が変更になる駅の一覧」のようなものは特に作成しなかったようで、公式サイトはもちろん、当の六地蔵駅でも特段案内しませんでした(自動券売機の上にある運賃表を4月1日の始発前に新運賃に取り替えたのが全て)。駅係員に聞いても「そうなんですか・・・」との回答でした。また、山科駅までの運賃が逆転した京都市営地下鉄の六地蔵駅で聞いてみても、「他所の会社の運賃のことはわかりません」との回答でした。何せ、ネット上でも全然話題にならなかったわけですから=このブログ記事を書いている時点で「六地蔵駅 運賃 値下げ」と検索してみると、当ブログだけが引っかかります

最新のJR六地蔵駅からの運賃表は以下の通りです。


2023/4/1から、六地蔵~山科間のJRと地下鉄の運賃が逆転します

2023-03-15 17:24:09 | 都市交通全般

JR西日本は2023/3/18にダイヤ改正を行いますが、その目玉の1つが「奈良線複線化に伴う増発とスピードアップ」です。同時に、京都市営地下鉄との接続駅である六地蔵駅が西側(京都方面)に移転し、安全性向上と乗り換え時間短縮を図ります。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220623_04_rokujizou_2.pdf(駅移転のリリース文)

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221216_00_press_daiyakintou.pdf(ダイヤ改正のリリース文)

上記ダイヤ改正のリリース文の10ページ目に以下の文言があります。 <カギカッコ内引用>

「六地蔵駅の新駅舎は今回のダイヤ改正日に合わせて供用開始いたします。なお、新駅舎移転に伴う運賃の改定は 2023 年 4 月 1 日に実施いたします。」

JR各社の幹線の運賃は、「10kmを超えて50kmまでは5km刻みで運賃アップ、50kmを超えて100kmまでは10km刻みで運賃アップ」となっており、100m距離が違うだけで大きく運賃が変わってきます。今回の六地蔵駅の場合は京都方面への移転なので、JR京都線・嵯峨野線や滋賀県方面の駅との間の距離が全般的に100m短くなるため、自動的に運賃が大幅値下げになる区間が出てきます。

このブログを書いている時点のJR西日本公式サイトにはこの件は未掲載ですが、「乗換案内」サービスを提供するジョルダン社のサイトには2月末の時点で情報が掲載されています。

https://biz.jorudan.co.jp/file/230228_1.pdf

https://biz.jorudan.co.jp/file/230228_2.pdf

変更例として、「JR六地蔵駅からJR尼崎駅までの運賃が、3月31日までは1170円なのが、4月1日からは990円に値下げになる」例が挙げられています。これは、移転前の六地蔵~尼崎間の距離が60.1kmで「61~70kmの運賃」が適用されるのが、移転後は60kmちょうどになり、1ランク下の「51~60kmの運賃」が適用されるようになるからです。普通運賃が一気に15%以上も値下げになるわけで、利用者にとっては嬉しい限りですね。JR西日本の関西圏では4月1日からバリアフリー料金を導入して10円アップする区間が多いのですが、JR奈良線はその対象外です。

他に、「JR六地蔵駅からJR山科駅までの運賃」も値下げになります。こちらの値下げ幅は90円、値下げ率は27.3%です。

 移転前・・・両駅間の距離が15.1kmのため、「16~20kmの運賃」が適用されて330円

 移転後・・・両駅間の距離が100m短い15kmちょうどになるため、「11~15kmの運賃」が適用されて240円

六地蔵駅~山科駅は京都市営地下鉄も利用できますが、この区間の運賃は260円です。

https://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000240757.html

つまり、3月31日までは地下鉄の方が70円安いのですが、4月1日からはJRのほうが20円安くなり、運賃が逆転することになります。

地下鉄での距離はJRの半分以下の7kmちょうどで、所要時間も13分と短く乗り換えもいらないのですが、JRと地下鉄で運賃制度の考え方が異なる(JRは15km以下がかなり割安感がある一方、公営地下鉄は全国的に近距離を割高にしている)故の現象です。まあ、この逆転現象により、地下鉄の利用客が乗り換えが必要で所要時間も余計にかかるJRに大きく流れるとも思えませんが・・・