春夏秋冬コツコツ手織

日々黙々と、つくる手織りの帯は博多織
庭に元気をもらって、春夏秋冬コツコツ手織り

HP:yokokoga.com

衰える庭

2022年02月26日 | 工房の庭


こんなに咲いていた時もあったのに・・・と
思い出すのは梅の花。

残っているのは、朽ちた梅の木と
やっとこ生きているもう一本の梅の木で
今年咲いた花は、数えるほど。

淋し気な花は、今年の梅。





毎年、一年分の梅干し、梅酒、梅ジュース
ご近所に配っても、まだ
梅ジャム、梅味噌と作れていたのに
もう無農薬の自家製なんてできそうにない。


2015年くらいからかな。
(虫やカエル、小動物が消えたのは
もっとずっと前だけど)
庭が目に見えて衰えてきたのは。

空き地や田んぼ、公園がなくなり
近所には次々と
新しい家、新しいマンション。
道は広くなって、車は増える一方。

燦々と輝いていた陽の光は遮られて
夜は夜じゃなく、あちこち明るい。
綺麗だった星空は、今はぼんやり。
何やら音も、夜更けまで。
静かな夜は、どこへやら。

周りの変化も影響するんだろうなと
木が枯れていくのを、ただ見ているだけ・・・
というのも残念過ぎるので
春になったら、庭いじりを始めます♪

★咲いた花は数個でも、優しく澄んだ香りは変わらない♪

ストーブ、お鍋、サツマイモ

2022年02月24日 | 手仕事
冬はエアコンじゃなく、ストーブ。
加湿器じゃなく、お鍋。

というのは、機場(作業場)の話。





機場(はたば)で使うのは、いつもストーブ。
よほど寒ければ、エアコンもつけるけれど
乾燥していては糸が扱えないので、最初だけ。

そして、湿度を上げるためのお鍋をセット。

加湿器は苦手なので
お鍋でぐつぐつ、湯をたぎらせます。



(作業場の仲間、ストーブとお鍋)

冬場の作業に欠かせない、ストーブとお鍋。
そしてもう一つ大事なのが、おやつの「お芋」。

アルミで包んだサツマ芋をのせて、ふかし焼き。
力作業も、お芋があれば乗り切れます♪

ふかし芋の・・・
糖分で、ストレス解消
食物繊維で、腸内環境を整え
ビタミンCで、風邪予防

さて、もうひとふんばり!



香り自慢

2022年02月22日 | 工房の庭


ほとんど野生の庭の水仙。
姿形より、香りが自慢。

「花」の何が好きって、香りが一番。
思い出も同じくらいで
3番あたりで、色・形。

全てがそうってわけではないけれど
水仙なら、シンプルで香り好いのが一番好き。

庭の水仙の第一号は、八重咲きの日本水仙。
整った美しさはなくても、咲いて嬉しい春の花。




これから咲くのは
ペーパーホワイトとラッパ水仙♪

雨の日の作業

2022年02月20日 | 手仕事


作業のつづきは、雨の日に・・・と
言った次の日、朝から雨。

急ぐ作業ではなかったけれど
今月の天気予報に、雨はなし。

糸を扱うなら、今日しかないと
一日かけて、糸作業。




細い細い絹糸を
何本も合わせて、ヨコ糸づくり。

この作業もまた
ひとり黙々とする大事な作業。

面倒でも時間かけて、丁寧に。




できあがったヨコ糸は
しばらく寝かせて、馴染ませます。

この糸が帯になるのは、まだまだ先。
5月ごろかな。



雨を待つ。 (絹糸、よこ糸、帯の糸)

2022年02月19日 | 手仕事


先日巻き終えた、帯のヨコ糸。

色は、ピンクっぽく見えるけれど
くすみの入った、銀ネズ系の白色です。





細い細い絹の糸。
同じ絹でも
タテ糸とは違う、ヨコ用の糸。

漢字にすると
経糸(タテイト)
緯糸(ヨコイト)


ここから先の作業は
地味ながらも大事な作業の「糸合わせ」。
今の季節なら
よく降る雨の日にしたい作業です。

ヨコ糸のつづきは、お天気を見ながら。
雨待ちです。





生まれて初めて・・・

2022年02月17日 | 工房の庭


目覚めると、草木や葉っぱに
うっすらと雪。

暖冬だと思っていたから
冷たく凍った雪に、ちょっとびっくり。

プランターのパセリも
きっとびっくり。




パセリにとっては
生まれて初めての雪。

機織り道具

2022年02月16日 | 手仕事


昨日から続く糸繰り作業。

ゴロゴロ、カッタン
ゴロゴロ、カッタン、と
回り続ける糸繰機のそばで
古い木枠のお手入れ開始。

デリケートな絹糸が
木枠に引っかかって傷つかないよう
ロウソクの蝋をゴシゴシと塗って
さらに磨いて、つるつるに。





京都からやってきた中古の木枠には
昔栄えていたどこかの機屋(織屋)さんの
名前が書いてあったり、焼印があったり。

キズだらけの木枠もあれば
ガタガタと不安定な木枠も幾つか。

アンティークはあまり好きではないけど
昔から使われ続けてきた道具の古さは、結構好き。

長く、たくさん使われてきた木枠。
ロウを塗って磨けば、まだまだ使える♪



絹の糸 染め上がり

2022年02月14日 | 手仕事


染め上がって戻ってきた絹の糸。

思う色に染まっているか、染め直しか・・・
でき上がった帯を想像しながら
一色、一色、色を見比べ、色の確認。





艶々でふわふわな
染め上がったばかりの絹の糸。

染める前も、染めた後も
糸の時が、一番好き。



雨降る一日、織と花

2022年02月13日 | 工房の庭


空気が乾燥している冬の晴れた日は
織りの作業が進まない・・・と
ぶつぶつ言っていたのは昨日。
目覚めたら、今日は朝から雨でした。

糸を扱うのには、良い天気。

一日降る雨だろうかと、外に目をやると
窓の向こうに、青いものがチラリ。





あぁ、やっぱり♪

見つけたのは
春を告げる花の一つ、寒咲アヤメ。

今年は咲かないんだろうと思っていたから
かなり嬉しい。

草丈、15㎝くらいの花には
大きな雨粒。

花言葉には「信じる者の幸せ」「良き便り」
他、「思慮深さ」や「勇気」

寒咲アヤメ、第一号です♪

冬場の作業、博多織

2022年02月12日 | 手仕事


いっこうに進まない織の作業。
織って、戻して、織って、戻して・・・

腹を立てても良いことないので
ゆっくり戻して、深呼吸。

気持ち整え、織って、戻して、織って、戻して
あぁ・・・・・。

冬場の作業はいつもこう。
糸が言うこときかずに、ぶわぁっと広がり
ぐしゃぐしゃぐしゃぁ~。





静電気。

織っては、手を止め、整えて・・・の繰り返し。

気持ちよく晴れた冬は好きだけど
こんな日の作業は、難しい。



博多春のにぎわい「九州の女性匠展」

2022年02月09日 | イベントのお知らせ

ちょっと早いけれど
3月8日の国際女性デーにちなんだ展示会のお知らせです。

福岡県の伝統的工芸品である博多織や博多人形をはじめ
九州を拠点に活動する女性伝統工芸士・作家による
女性ならではの感性で作り上げた個性豊かな作品を展示紹介。

<日時>
令和4年3月7日(月)~17日(木)
午前10時~午後6時(初日12時~・最終日午後4時まで)

<会場>
アクロス福岡2階 匠ギャラリー(展示会詳細)
(福岡市中央区天神1-1-1)
● 実演・体験を日替わりで実地
● 新型コロナウィルスの感染症対策と
   最新の運営情報はホームページをご覧ください。

女性伝統工芸士展ホームページ https://awtac.jp/
お問い合わせ E-Mail:takumiten2022@awtac.jp

<出品者>
【伝統工芸士】
(伊万里・有田焼)秋月ちぐさ、青木妙子、梶原真理江
(博多織)古賀陽子
(博多人形)緒方恵子
(別府竹細工)森脇けい子
(波佐見焼)吉川千代子
【作家】
(博多織)相澤久美子、近藤啓子
(久留米絣)江頭眞弓
(髙取焼)髙取由布子
(絹織物)伴和子



博多織帯 手織「赤い竜」

2022年02月07日 | 作品・新作


博多織 手織り帯「赤竜」

シンプルに赤と黒だけ使ったおしゃれ帯。
以前織った半巾帯「水神」とは、柄が似ている色違い。

見た目より合わせやすい帯で
「さぁ、今日も一日頑張ろうっ♪」って時に
ククッと締めて、お腹をポンッ。

そんな凛々しい姿も好きなんです。





半巾の「水神」は
水の神様、龍神をイメージした帯で
「赤竜」は、同じ龍神でも赤い龍。





タテ糸だけで柄を表現する
博多織独特の伝統の技法で織った創作帯。

真夏を避けて年中締められるおしゃれ帯です。


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帯の絹糸、その染め出し

2022年02月04日 | 手仕事


次に予定している帯は、黄色。

パステルな黄色や黄緑、グレーを使って
ちょっと軽やかな帯を作りたかったけれど
やっぱり冒険するだけの余裕はなく
幅広く締められる黄色に、色味を変更。

染め出しは、いつも冒険。
どんな色に染め上がってくるのか
毎回、ドキドキ。

変更のきかない先染めで
織ってみないとわからない帯の色。

織の作業の緊張や不安(私の場合)
まず最初は、この染め出し。

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うーん
もう、染めに出してしまったけれど
まだ迷いのある色が・・・黄緑。
どうなるかなぁ・・・。



フ・キ・ノ・ト・ウ

2022年02月02日 | 工房の庭


脚長の蜘蛛のような、この芽。
何かというと
たった一つ出てきたフキノトウ。

いつもは多い時で
9~12個くらいは出てくるのに
今年は、こんな小さな芽が一つ。

春の香りとほのかな苦みが楽しめる蕗の薹。
ふき味噌や蕗の薹の天ぷらは
一年に一度の小さな楽しみ。

今年出てきたのは、この芽だけ。
せめて、この芽の成長を楽しもう♪