今日は民法の教授解説本です。
辰巳は民法の過去問解説に関しては伊藤教授と貞友先生の2冊を発行しています。「どちらを買えばいいのか」というのが購入予定者の知りたいところでしょう。結論をいうとこれら2冊の本はそれぞれ読者のレベル、解答例・解説の参考になるところが全く違うので、時間的に余裕がある方は両方を購読された方がいいです。
ただ「最初の一冊は?」と聞かれると、迷わず伊藤教授の方をおすすめします。
貞友先生が当該問題に関する論点を徹底的に突き詰めて考えるのと異なり,伊藤先生はまず、司法試験民法において、どのような思考過程をもって臨めばいいのかを教えてくださいます。そして、基礎的概念の操作においてどこが採点のポイントになるのかをしっかりと説明してくださいます。よく「基本から考える」という理念の重要性が叫ばれますが、この本を読めばその意味が「じーん」と伝わります。極当たり前であることを伝えることの大切さが、この本からは読み取れます。
もっとも、問題の解説をした後に、平成後期の問題については受験生の再現検討までするため、取り扱う問題の数は少ないです。したがって、この本をしっかり学習すれば「他の問題はどう考えればいいか」ということが気になり、物足りなくなってくることがあります(初版は18問、最近第2版が出版されましたが、先生答案作成スタイル・エッセンスは変わりないので,あえて買い換えの必要は無いです)。更なる知識の欲求が生じる段階になったら、貞友民法を購入しましょう。
辰巳は民法の過去問解説に関しては伊藤教授と貞友先生の2冊を発行しています。「どちらを買えばいいのか」というのが購入予定者の知りたいところでしょう。結論をいうとこれら2冊の本はそれぞれ読者のレベル、解答例・解説の参考になるところが全く違うので、時間的に余裕がある方は両方を購読された方がいいです。
ただ「最初の一冊は?」と聞かれると、迷わず伊藤教授の方をおすすめします。
貞友先生が当該問題に関する論点を徹底的に突き詰めて考えるのと異なり,伊藤先生はまず、司法試験民法において、どのような思考過程をもって臨めばいいのかを教えてくださいます。そして、基礎的概念の操作においてどこが採点のポイントになるのかをしっかりと説明してくださいます。よく「基本から考える」という理念の重要性が叫ばれますが、この本を読めばその意味が「じーん」と伝わります。極当たり前であることを伝えることの大切さが、この本からは読み取れます。
もっとも、問題の解説をした後に、平成後期の問題については受験生の再現検討までするため、取り扱う問題の数は少ないです。したがって、この本をしっかり学習すれば「他の問題はどう考えればいいか」ということが気になり、物足りなくなってくることがあります(初版は18問、最近第2版が出版されましたが、先生答案作成スタイル・エッセンスは変わりないので,あえて買い換えの必要は無いです)。更なる知識の欲求が生じる段階になったら、貞友民法を購入しましょう。