刑法・民訴のレビューが内容の乏しいものでしたので、刑訴に関しては再度読み直して見ました。知識も蓄積した今なら過去の印象も払拭されるかと思いました。が、やっぱり3年前読んだままの印象でした。
まず、この本も書き方より論点解説中心のものです。しかも、解説がわかりやすいかみくだいたものではなく、あくまで学者用語なので、基本書同様、読みにくい。あえて読む必要があるのか、疑問です。
次に、この本の特徴として、完全解を呈示せず、受験生の答案を安富先生が評釈する形をとっています。これが、物議をかもし出す元凶となっています。解答全体でなく、ワンセンテンスごとにいちいちレスをつける珍しい形で、かなり細かい言い回しについても突っ込みを入れていきます。
「学者はここまでシビアに考えるのか」と感心する部分もありますが、多くは揚げ足とりのように感じてしまいます。「枝葉に入って大局が見えてこない答案」については、よく批判の対象となるところですが、先生の講評は大局が見えない指摘ではないか、と疑いの目をもってしまいます。刑訴に対して合格答案のイメージを持たない人がこの本を読んだ場合、混乱し不安が生じることは間違いありません。
もっとも、参考になるところもあります。先生は用語についてかなりシビアですが、これは真摯に受け止めていいだろう、と思います。条文の言い回しや、判例の言い回しは勝手に意訳しないことが大事です。
また、中ごろに色々細かい指摘をしておきながらも、「良い答案は一読できる分かり易い答案、短い答案である」と述べられています。これは本当にそうだと思います。
まず、この本も書き方より論点解説中心のものです。しかも、解説がわかりやすいかみくだいたものではなく、あくまで学者用語なので、基本書同様、読みにくい。あえて読む必要があるのか、疑問です。
次に、この本の特徴として、完全解を呈示せず、受験生の答案を安富先生が評釈する形をとっています。これが、物議をかもし出す元凶となっています。解答全体でなく、ワンセンテンスごとにいちいちレスをつける珍しい形で、かなり細かい言い回しについても突っ込みを入れていきます。
「学者はここまでシビアに考えるのか」と感心する部分もありますが、多くは揚げ足とりのように感じてしまいます。「枝葉に入って大局が見えてこない答案」については、よく批判の対象となるところですが、先生の講評は大局が見えない指摘ではないか、と疑いの目をもってしまいます。刑訴に対して合格答案のイメージを持たない人がこの本を読んだ場合、混乱し不安が生じることは間違いありません。
もっとも、参考になるところもあります。先生は用語についてかなりシビアですが、これは真摯に受け止めていいだろう、と思います。条文の言い回しや、判例の言い回しは勝手に意訳しないことが大事です。
また、中ごろに色々細かい指摘をしておきながらも、「良い答案は一読できる分かり易い答案、短い答案である」と述べられています。これは本当にそうだと思います。