週刊Grip

JRA競馬騎手マネージメント会社の日記

おつかれさま!常クン

2007年02月26日 | 競馬
先週の土日、阪神競馬場では2人の騎手の引退式が行われました。

24日(土)は、常石勝義騎手の引退式。
司会である同期の和田竜二騎手の紹介で登場した常クンは、
2003年にG1・中山グランドジャンプを勝った時の、
ビッグテーストの勝負服を着て登場です。
たくさんのお客さんからの温かい拍手で迎えられた常クンの右手には、
しっかりとステッキが握られていました。

その姿を見て、早くもウルウルときてしまったのですが、
『しっかりと写真を撮らねば』と思いこらえていました。


でも、常クンの経歴を紹介している、和田騎手の声は震えているし、



後ろに並んだたくさんの騎手の中で、福永祐一騎手が目を真っ赤にしているのを見て、
『あ~ガマンでけへんかなぁ』と思った瞬間、目に飛び込んできたのが、
池添謙一騎手が号泣している姿。
池添騎手自身も落馬をしてケガをした際、常クンと共にリハビリしていた時期が
あったので、その時の常クンの姿を思い出して堪えきれなかったようです。



そしてもうひとつ印象的だったのは、翌日で引退される本田優騎手が、
腕を組み、じっと空を見上げていた姿です。なんとも言えない光景でした。




騎手クラブを代表して支部長の武豊騎手と、同期を代表して福永祐一騎手から、
花束を受け取った常クンのメッセージは、
「生きることと、競馬の素晴らしさを伝えていきたい」
彼が結論として出したこの思いを、みなさん応援してあげてください。

セレモニーが終わった後、馬場に入って同期との記念撮影には、
四位騎手、飯田騎手、幸騎手、渡辺騎手、池添騎手も参加。
みんな、いい笑顔してますね。




帰り際には、たくさんのファンのみなさんからの声援に応える常クン。



それを見た祐一騎手は、「本当にありがたいなぁ」と。
四位騎手は、「ケガをして引退式も出来ずに辞めていく騎手もたくさんいるからね」

どちらも思いのこもった一言でした。

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5 コメント

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ありがとうございます。 (eiko)
2007-02-26 20:00:10
このように詳細に書いてくださってありがとうございます。見るだけで胸がいっぱいになりました。これからもGRIPさんならではの記事、楽しみにしています。
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『常勝』 (KANA-C)
2007-02-26 20:35:51
数年前、ある神社で絵馬を掛けようとしたところ  『常勝』と大きく書かれた文字を目にしたことを思い出しました。「きっと、生まれた時・・・生まれる前から騎手になる運命なんだなぁー」と思いました。 第二の人生でも、彼らしく『常勝』していって欲しいです!!出来ましたら、今後も近況など教えてください。楽しみにしています。
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お疲れ様でした (マロン)
2007-02-27 09:00:40
競馬界のこの時期は寂しさがつのりますね…

でも常石騎手の前向きなコメントに、心が救われました。

福永騎手や池添騎手、そして本田騎手も、いろんな想いがあったんですね。

本田騎手は調教師として、そして常石騎手にもこれからも、競馬を見守っていって欲しいと思います。
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常石騎手お疲れ様でした (あら)
2007-02-27 20:48:25
阪神競馬場での、セレモニーは、残念ながら遠くて行けませんでしたが、GRIPさんの写真を見て本当に同期や、先輩方に引退式をやってもらえてよかったですね。常石騎手も、同期をこれからも陰ながらきっと応援してくれることでしょうね。常石騎手本当にお疲れさまでした。
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お疲れ様でした。 (せりか)
2007-03-10 09:42:24
記事を読んで胸が熱くなりました。セレモニーには参加できなかったけれど常石騎手、これからも頑張って欲しいです。常石騎手の力で競馬をどんどん広めていって下さい!
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