日々の寝言~Daily Nonsense~

タクシー参入事前審査化

今朝の朝刊の一面の端のほうに、
タクシー事業への参入が再び事前審査制になった、
という記事が出ていた。

やれやれ。

この件は、規制緩和の象徴的事例の一つであり、
ある種の大規模社会実験という面もあるので、
ちょっと気になっていたのだが、
(苦労されている方には申し訳ありません)
02年から6年たって、結局元に戻ったらしい。

その間にタクシー業界の労働環境は急激に悪化した、
と言われている。

一方、サービスは、一部で向上したようだが、
全体的には大きな変化は無かった、というのが
個人的な実感だ。

配車効率などをあげて
価格破壊した業者もあったようだし、
カラオケタクシーなどの新サービスも紹介されたが、
あまり広がらなかったようだ。

タクシー業界の方々に多大な苦労をかけて
せっかく大規模な社会実験をしたのだから、

規制緩和すれば正常な競争が起り、
サービスが向上するとともに、
生産性があがって安くなる、

利用者数も増えて、
全体としてパイが大きくなるから、
みんながハッピーになる。

と言っていた有識者の方々は、
どうしてそうならなかったのかを
しっかりと検証して、その結果を公表し、
今後の糧としていただきたい。

参考文献
タクシーの規制緩和 誤りか?
タクシー会社はなぜ「お客様登録」で競争を勝ち抜かないのか
第四回タクシーWGで国土交通省に集中砲火
慶応大学商学部 中条 潮教授
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