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ゆーこりんの葡萄狩三昧

葡萄牙とかいてポルトガルとよみます。

クールZunvitz and Vals from Chur

2009-02-14 04:13:25 | スイス建築(Switzerland)
そもそも何がわたしをスイス来たらしめたかというと、
10月くらいにそれについて触れていたのを覚えている方は、どうもありがとう。
正解、ピーターズントーの建築との邂逅です。
クールにはズントーの事務所などもあった。
特に心に残ったのは、
やはりスンヴィツの聖ベネディクト教会。
そして、日本人にはやっぱり温泉、ヴァルスのテルメバルサ。
それぞれクールから電車で1.5時間ほどのところにあります。

聖ベネディクト教会はズントー自ら敷地を選定した。
駅から歩いて50分の山登りというが、どれだろう。
どれも聖ベネディクトに見える。(笑

山キター!!

と、もと登山部の血が騒いだのもつかの間、
やさしい通りすがりのおばちゃんに逆ヒッチハイクされてあっさり到着。
女の子ってこうゆうとき、お得◎

村と一体化している。
村の生える煙突のようだ。

小さい教会なのだが、雪があまりに深い。
ずぼずぼと雪に埋まりながら、教会の周りを一周するのにずいぶんと時間を要した。
そのためか一周して再び入り口に辿り着いたときには、
雪山遭難者の気分であった。
教会というよりは、そこはあたたかい山小屋。

教会よりは光の使い方が謙虚。
山小屋よりは人の気配がある。
そもそも教会って何だっけ?

脇にはちょろちょろと湧き水があって、

ちょうど鐘のなる頃に遭遇して、

教会の隣に住んでいるおじいさんは今日も雪かきをしていた。
彼はロマンシュ語を話したが、
この教会を誇りに思っているように感じた。

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .

場所は少しずれて、山登りの後は(してないけど)疲れを癒しに温泉へ。

テルメバルサキター!!

と意気揚々と行ったのですが、
たぶん入り口間違えました。
併設のホテル側から入っちゃったみたいです。
どうでもいいけどEVホールの計画がなってない、搬入用かっつーの。
もしあれが正式な入り口だとしたらがっかりなので、
期待を込めて、
たぶん入り口を間違えたのだと思います。

テルメバルサからみた雪の断面。
こんなにも外界は厳しいのです。


幅と長さとコントラストの異なる細いタイルが、
ランダムに積まれている。
こういうデザインって、元気が出るものだね。
日本の温泉とも温泉プールとも違っていて、
楽しみ方に戸惑ったけれども。
浸かっていいのやら泳いでいいのやら。

あの大きな二つの穴がある場所が露天風呂。
風景の切り取り方が気持ちよかった。

最後に、奇跡的なエピソードをひとつ。
近くの駅で、偶然ハマちゃんとベンベンと出くわした。
彼らの乗ってきた電車に文字通り飛び乗ったので、
たった30秒だったけれども。
その電車に乗るために、
わたしは走って走って走り抜いて、
かつてないほど死にそうになっていたし、
ハマちゃんにひどい顔だってひどいこと言われた気がするけど、
その時はそれどころではなかったが、
いま思い返せば面白い邂逅だった。
ていうか、日本人は行くところが一緒なのだろうか・・・。(笑
彼らとはすこしばかり温泉に行く時間がズレていただけ。
ていうか、危うくビキニ姿を無料で披露するところだった・・・。(笑
.

ロンシャンRonchamp

2009-02-14 04:08:32 | ドイツ寄り道(Germany)
バーセルはドイツとフランスにとっても近い。
ドイツやフランスのスイスよりの場所には、
スイス人狙いのスーパーがたくさんあるらしい。
賢いスイス人は今日の夕飯の食材を安く買うために国境を越えるんだそうな。
国境を越えるバスや電車も気軽に通っていてとても便利。
わたしもバーゼルを起点として
ヴィットラ社の美術館に行くためにドイツに行ったり、
ロンシャンの礼拝堂に行くためにフランスに行ったり、
国境をまたいだりまたがなかったり結局またいだりしていた。
まぁ何がめんどいって、
行きはスイスフランが使えるのに、
帰りはユーロってところ。
ヴィットラ美術館からの帰りに、
ユーロを持っていなかった韓国人旅行者のために1.2ユーロ払ってあげた。
スイスから乗ったら5フランだったからと5フラン貰った。
あれ?なんかだいぶ儲けた。
彼とは他の場所で遭遇したりした。
大音量で音楽を聴きながら歌っていた。

そろそろ本題に入ろうと思う。
やはりここは押さえとかないと。
はい、ロンシャンの礼拝堂。

ヴォリユーミィ。
有名なアングルは割愛。

今日が晴れの日で、本当に良かった。

中だか外だかわからない不思議空間。
だいたい背丈くらいあった。

ここにくる道すがら、
手紙を書ける平たいスペースを探していた。
礼拝堂の裏手にある屋外祭壇には、
それを行うのにちょうどいい高さと気温と落ち着きがあった。
バーゼルにあるバイエラー財団美術館でチョイスしたカードに筆ペンを走らせる。
とてもいい手紙が書けたと思う。
祭壇でそんなことしていのかわからないけど。
ベルンのパウルクレー美術館で見つけた贈り物にカードを添えて、
そのまま近くの町から日本へ。

ちなみに上記の2つの美術館はどちらもレンゾピアノ。
特にバイエラー財団美術館は、展示も合わせてすばらしい。
多彩な民族の彫り物とモネの睡蓮などの油彩や水彩が調和している。
何よりも必要十分濃度の光が心地よかった。
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バーセルBasel

2009-02-14 04:05:03 | スイス建築(Switzerland)









バーゼルは現代建築の宝庫。
特に、ヘルツォークドムーロンの建築は目白押し。
ファサードの素材の使い方が良かったです。
3日間滞在して、
1日目に目当ての建築を見るために時間を作ってそれぞれ回ったのだけど、
その後あっちこっち行く度に何度もそれらの前を通ったりして、
わざわざ見に行かなくても、
こんなにも日常なのかと、思いました。
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ベルンBern

2009-02-14 03:48:00 | スイス建築(Switzerland)

長らくスイスの首都はチューリッヒだと思っていた。
飛行機の中で地球の歩き方大先生を見ていて衝撃の事実。
地球の歩き方のミスではないかとすら思った。
ポルトガル人の友達もチューリッヒだって胸を張っていたんだ。
首都の概念が東京に冒されているとはいえ、
ポルトガルのリスボンだってもうちょっと“首都らしく”右往左往している。
ベルンには気品があって、トラムもわかりやすく静かに走る。
中心部は、お堀のようにゆったりとした川に囲まれていて、
対岸のバラ園から視界に余裕で収まる程度しかない。
スイスの首都は美しい街、ベルン。
世界遺産だそう。

メインストリートはこんな感じ。
有名な時計塔と、
幾つも散らばっている個性的な噴水を、
1画面に無理やり盛り込んでみた。

軒がね、深いんだよ。
雪国だね。
見上げると、時々絵が描いてあります。

建物の通りに面したグラウンドフロアは、
長く快適な歩行空間になっていている。
雪国だね。
斜めになっているのはなんでかな?

最初はゴミ箱?と思った。
大きな扉がどの建物にも引っ付いている。
そういえば、最近までスイスは核シェルターの設置が義務付けられていたんだっけ?
これがあのそれか、と思い当たった。
たぶんね。

現在は新進気鋭のショップになっているらしい。

ベルンのお洒落ピープルはアンダーグラウンドに棲んでいるらしい。
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チューリッヒZurich

2009-02-05 17:12:11 | スイス建築(Switzerland)
スイス旅行も半分に差しかかって参りました。
ユースホステルを泊まり歩いておりますが、
今日から3日間はクールのホテルに宿泊。
バスタブ欲~し~い~!と頼むと、なんとツインルームになりました。
ダブルでも持て余すのにツインの使い方がわかりません。
ただ、ネットが無料で使えるのでテンションあがります。
ホテルってすばらしいね。
ユースのパソコンまじで使えんし。
そんな感じで、突然ですがブログを長々更新したいと思います。

今日はチューリッヒに6時間だけ滞在しました。
スイスの経済の都チューリッヒです。
本日のメインコースは、
1.カラトラバのチューリッヒ大学ロースクール図書館
2.聖母教会
3.カラトラバのシュテーデルホーフェン駅
デザートにデザイン美術館。

さて、駅に着きました。
ここからが問題でした。
なにしろカラトラバの図書館の位置を特定していません。
しかも地図すら持ってないという身軽っぷり。
ロースクール図書館なんてすぐに見つかるだろうと思っていたら、
やれやれやれ、甘かった。
チューリッヒ大学は広い上に斜面に散らばっていたのです。
しかしそこはリスボンの坂道で鍛えた足腰でがつがつ歩き回る。
看板が全部ドイツ語で全然わからん。そもそもこれはドイツ語なのか?
それにしても英語が通じない。スイスってそんな国だっけ?
“library”か“low”くらいドイツ語で調べてこれば良かったなぁなんて思いながら、
ふと、、
ちょっとかっこいいリノベーションの建物を見つけた。
実はそれがそのカラトラバの図書館だったのです。
てゆうかカラトラバの図書館ってリノベーションだったの??
てっきり新築かと思っていたわたし。

外観はこんな感じです。
左上の窓と手前の大きな窓が新しいのかな。
この時点ではそれだとは特定していなかったので、とりあえず的ショット。
入りたくなったので入ってみて、
地下に降りたくなったので降りてみたところ、

金塊でも掘り当てた気分でした。
【写真撮影禁止】の看板は見なかったことにして。

最上階です。
それにしても、本当に静かで勉強机はほぼ満席。
部外者が長居できる雰囲気ではありません。
撮影時のかすかな「ピッ」という音に生徒たちは反応します。
ちょ、今だけ、今だけもっと勉強に集中して・・・!とか勝手なことを思いながら、
諜報活動を続けます。

各階の隙間から生徒が見えます。

古いものと新しいものの間はこんな具合。

さて、これはとある教会の窓。
外から見るとなんの変哲もありませんが、
これはマルク・シャガールが製作したステンドグラス。
聖母教会の中にあります。
ヨーロッパ最大の!!時計を戴くペーター教会の方が格段に有名ですが、
そんなことはどうでもよい。
シャガール好きのわたしとしては、
16:00閉館前になんとしてでも辿り着かねば
チューリッヒから一歩も出ることは許されません。
カラトラバの図書館を出たのが15:40。
猛ダッシュで(市電で)ふもとまで降りたのだがしかし、
またもや地図を持っていない!そうだったよね!
教会が軒並み揃えるような街の中から、
埋もれた宝を探すようにとりあえず駆け回った。
3人の優しいご婦人に道を尋ねる。
どの屋根かとダイレクトに訊いたのだが微妙に言っていることが違っていて、
あとは聖母教会の隣の建物が工事中でその存在が希薄だったこともあって、
結局なんだかんだ
ペーター教会とグロスミュンスター教会という大御所を経て、
正しい目的の教会に到着したのは16:10。
一度は断られたのですが、頼んでみるものです。
1分だけね、と入れてくれました。
あなたは聖母です。道を教えてくれたご婦人も聖母です。
シャガールの部屋は思っていたよりも仄かな光でした。
天井にはおとぎ話のように星が散りばめられていました。
窓は円形の壁に5つ嵌められてあって、細長くて、それぞれ色が違います。
中央には緑、シャガール独特の青は、その左にありました。
それはちょっと意外だったこと。
与えられた時間はあまりなかったので、
聖地を訪れた敬虔な信者のように、
青い窓だけを全身全霊をかけて見つめていました。
素晴らしい1分間でした。

ちなみにこれが聖母教会の外観です。
まぁ普通ですね。



教会に夢中になっていて忘れそうでしたが、
ちゃんとカラトラバ駅にも行きましたよ。
中央駅からひとつ東にコマを進めてみると簡単に辿り着けます。
斜めの柱が斜めの地面を持ち上げているのは、本当でした。
下の街と上の住宅街とをうまく繋いでいました。
街とホームがとてもとても近い距離にあって新感覚でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

町並みについても少し付け加えます。

スイスは交通機関が発達しているしわかりやすいです。
爽やかな青と白のトラムが走っているよ。

町並みも統一感があってとても綺麗。
ここが最も華やかな通り。

大きな川も流れていて、なんだか“中州”っぽいなぁ。
実際、中央駅がある場所は中州になっているんだけど。

それから、教会がたくさんあります。
本当に、にょきにょきと。
この風景はチューリッヒ大学のどこぞのテラスからの撮影。
主に全部で9つの教会があります。
今回は4つしか訪れていませんが、
そのどれもに胸を打たれました。
個性的で実に面白い。
チューリヒを訪れた際はぜひ、教会めぐりをしてみてね。
聖母教会は閉まるの早いから気をつけてね。
地図は駅のインフォメーションでばら撒いてるからちゃんと貰おうね。
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ルドンドredondo

2009-02-04 03:33:35 | ポルトガルの休日(Portugal_holiday)
2日目の午前中はルドンドへ。
突然の発表ですがわたしは陶器や磁器の類に目がない。
そこでこの旅のコーディネーターたる強みを存分に生かし、
とある場所を、有無を言わせず行き先に組み込んだのである。
ルドンドはポルトガルでも有数の伝統的な陶器をこさえる小さな町。
が、近年はその窯元も半数に減ってしまったそう。
悲しいなぁ。

最も古い窯元とやらを見学に行く。
煙突が特徴的。
あとは普通の、ごくありきたりの、よく言えば観光客にとってはリアルな町並みでした。

窯元猫。
まさに駆け出さんとする5秒前。略してMK5。
見てください、この怯えた表情。
わたしにではないよ、後ろのこわい顔した3人にです。

女の人が絵付けをしている最中だった。
名誉ある何かしらを受賞した賞状やらトロフィやら写真やらが、
商品と同じくらいのヴォリュームで陳列してあったので、
ポーチで暇そうにしていた気の良いおやじも、
昔は(?)相当なゴッドハンドの持ち主だったのだろう。

ポルトガルの伝統的な絵柄ってこんな感じ。
ちょっと暗かったのでブレブレですが。。
引っかくように絵柄を彫って主に黄色と青で彩色。
大抵各窯元には決まった柄があるみたいで、
ここの窯元はこのピヨコちゃんが多かったです。
オリーブ皿を買って帰りました。
食事中に(主にお酒を飲みながら)オリーブの実をつまむのは、
レストランで必ず出されるほどポルトガルでは一般的。
お皿の形がとても特徴的な形なの。
梅干でも入れてみようかね。
.

エヴォラevora

2009-02-04 03:19:25 | ポルトガルの休日(Portugal_holiday)
エヴォラはアレンテージョ地方で最も大きな街で、
国内でも主要都市ベスト10入り。
そして街全体は世界遺産に指定されている。
異なる時代の様式がコンバージョンされており、
しばしば歴史が積層される街として語られる。
しかし、そんな濃ゆい(はずの)街を、
空腹と宿無しの我々は駆け足でこなしてしまった。
次の目的地に“夕日”のモンサラーシュが迫っていたからである。
とりあえずまずグルメにうんとかすんとか言いながら時間を費やし、
有名なディアナ神殿(コリント式だよ☆)の前をチラ見で通り過ぎ、
あるはずの城壁が見つからないのでまぁこんなもんかと言いながら、
以下そんな薄っぺらい視点からの世界遺産エヴォラレポートですが、
逆にその眼にさえも留まり得た風景はホンモノだと感じてください。

最も大きな広場前。
この一連の光景は見ものです。

広場にひとりはいるよね、こんな人。

アーチだけでなく、よく見ると家の壁も好き勝手です。


水道橋の下に時代を変えて人が棲み付きました。

光の入り方が美しかったで賞シリーズ~!
上の2枚の写真はシンボルでもあるサンタマリア修道院。
なかなか魅力的でした。

サンタマリア修道院のピアノ。
面白い具合に嵌っております。
その昔、遣欧使節団がポルトガルを訪問した際、
このピアノで連弾だかソロだか披露したそうです。
えーっと・・・うろ憶えだなぁ。
伊東マンショさんだか何戸可ミゲルさんだかのお二人です。
日本史で習ったよね!でも暗記するには及ばない人名だったしさ!
てゆうか“誰が”より“何故”その時代の日本人がピアノを弾けたのかの方が
知りたくなくなくない?
マカオで1ヶ月船待ちをしている間に現地の修道士が教えてくれたらしいです。
へぇ。


サンタマリア修道院の中庭。
窓のデザインがそれぞれ違うんですね。

壁と柱がすべて、本物の人骨で作られたオドロキ礼拝堂。
教会の周りに埋められていたお墓のない約5,000体の人々の結晶です。
入り口には“あなたのものをお待ちしています”とある。
それは、死んだらみんな一緒、という意味らしいです。
圧巻だったのですが、暗かったので全景は撮れませんでした。
よく見ると、
あちらこちらで頭蓋骨が抜き盗られている跡や傷つけられている跡がありました。
よくよく見ると、
見たことあるネだれかさんとオナジH.T.
.


マルヴァオンMARVAON(村めぐりシリーズ その4)

2009-02-04 02:50:44 | ポルトガルの休日(Portugal_holiday)
マルヴァオンは世界遺産。
これまた200m×800mの小さな村ですが、
標高は865m と高い場所に城壁を築き、
その様子から「鷲の巣」の異名を持ちます。
イスラムの騎士イヴン・マラワンが一晩明かしたため、
彼の名前を取ってマルヴァオンとなりました。
それが12世紀くらいの話で、
16世紀~17世紀にはキリストの騎士たちの拠点となりました。
標高が高いので地理的に厳しい場所ですが、
スペインとの国境を守るため、
最盛期には多くの騎士たちで賑わっていたそうです。
これだけでファンタジックな本が一冊書けそうなくらい役者が揃っていますが、
実は面白いことに、
現代にもリアル役者が揃っています。
なにぶん地理的にあれなのでしばらく廃れていた村ですが、
世界遺産に申請するためにがんばって電線を何とかしたりして、
観光客のお世話をするために180人の“村人”が下の町から通ってきているそう。

一体どんな“おもてなし”の村だろうとわくわくしながら行ったのですが、
かなり濃い目の霧に巻かれることとなりました。
村人の皆さんが、ドライアイスの煙を扇ぎすぎたせいだと思います。
迫真の演出、ご苦労さまでした。


こちらが村の入り口です。

右に行っても左に行っても、霧に吸い込まれそうなのですが・・・。

人っ子一人見かけません。
“村人”たちはシーズンオフっぽいです。
それにしても道路のタイルの素材や置き方が、
モンサラーシュとはまた全然違います。
道幅もなかなか一定です。


この村はクッキーみたいだなと思ったのですが、どうでしょう?
ココアクッキーにホワイトチョコレートか白い砂糖ペーストを落とした感じ。

とにかくお菓子の家のようです。
ていうかたぶん食べれるんだと思います。
あの出っ張りが気になります。
端っこを時々削って下地の石を見せているのは何のためなのでしょうか?

霧の中に浮かぶ、右奥の不気味なシルエット。

もう、、風が・・・。
“村人”よ、もういいから扇風機止めて!

ぅおー!今なら飛べるっ!

指先が冷たくなりすぎてほとんどシャッターが切れなかった町歩き。
なのでグルメショットで間を保たせたいと思います。
ポルトガルで食べてみたいと思っていた料理のひとつ、
アサリと豚肉の炒め物。
内陸の郷土料理なのですが、貝が入ってるんですねー。
さて、お味はというと、
豚肉にアサリエキスが染み渡ってることを期待していたのですが、
ここのお料理はそうでもなくて、うーん、、ひとつ星にしとこっかなっ☆
後日、Yさんが近所のお店のアサリと豚肉炒めは絶品だと教えてくれました。
リスボンでも食べれるじゃん。
ていうか作れそうじゃん。
次回からグルメ路線に変更。乞うご期待!?
.

モンサラーシュMONSARAZ(村めぐりシリーズ その3)

2009-01-29 13:54:01 | ポルトガルの休日(Portugal_holiday)
陽が沈む前に、早く、早く。
ポルトガルの中部アレンテージョ地方の田舎道を
まるで走れメロスのごとく追い立てられながらプジョーを走らせた。
何に追い立てられていたのかは、もう忘れた。
理由はどうだっていい、ドライブには飛ばしたい“気分”が重要なのだ。
車は丘をぐいぐいと上っていく。
そのときバックミラーに写った美しい湖畔を発見した。
車を停めて一望する価値はある、瞬時に全員が悟った。
タイムリミットまで僅かばかり余裕がある。
駐車場を見つけるや否や大袈裟なサイドブレーキターンで滑り込み
粉塵をあげながらも軽やかに
先客車の隙間へとパワーパーキングを成功させた。

ふと気が付くと、夕日に満ちた小さな村に横付けていた。
この村がモンサラーシュであることは必然であった。

モンサラーシュはポルトガルで最も美しい村のひとつ。
「地球の歩き方」には近くに湖畔があるなんて、一言も書いてはいなかったし、
村が小高い山の上にあることを連想させる写真ですらなかった。
けれども、そんな編集者のささやかな仕掛けのおかげで、
ころっと陶酔。

ダイナミックに振り回しながら三脚準備中。
記念撮影はキホン。
ちなみに今回は、
ハマちゃんとフォセとベンベンと4人での2泊3日旅行。
モンサラーシュには広場付近に3つ宿がある。
部屋を見せてもらってその場で選ぶのはなかなか面白いもの。

さてさて、こちらがゲート。
入り口はここと、もうひとつ裏口があるだけだ。たぶんね。

スペインの国境すれすれらへんにあって、厳重に城壁に囲まれている。
200m×600mの小さな村だけれども、
一番奥には闘牛場らしき場所も備わっていて少し驚いた。
まっ暗くて階段ばかりなので、わたしはそこで3回こけた。

湾曲しながら、白い壁が白い霧の向こうまで続いている。
薄い煙突が目立つ。
この村の道の素材や石の置き方は、
たぶん、ポルトガルの中ではとても特異だと思う。

左上:道と家のあいだ。もこもこと小さな岩がでている。
右上:石と石のあいだ。縦のラインが横のラインをせき止める。
左下:道と道のあいだ。交差点では大きな石が争いを鎮める。
右下:緑と石のあいだ。なかよし。

座るんだか置くんだか立つんだかなんなんだかわからないけど、
いろんな高さでいろんなつくり方のこういうのが、いっぱいあった。

屋根。
2階の窓。
入り口+新聞。

こんなところにも、郵便屋さんは来る。
あたりまえだけど。

ドアノブ。

壁の設備とか。

中庭と、テラス。

村の端っこに、ひっそりと水貯めがあった。
ここだけ、異様な空気。
水汲み場も発見。
もちろんどちらも今は使われていない。
それから関係ないけど、雨どい近辺が面白い家も付け加えて。

次の日の朝、湖畔に立ち寄ってみた。
ポルトガルへ来る旅人たちが、海岸沿いしか知らないのは残念だと思った。
暖かくなったらボートを浮かべにもう一度訪れたい。
地図を見てみると、実は一続きの広大な湖畔で、
スペインとの国境をなしていた。
わたしたち、一番左端から来たのにね。
足元を見ると、平たくて“手ごろな石”がそこらじゅうに転がっていた。
となると、あれしかない。
3人の負けず嫌いな男たちは肩を回した。
.

プログラム1-はじめに

2009-01-29 08:05:43 | ポルトガルの日常(Portugal_life)
ご無沙汰しておりました。
旅行とか旅行とか旅行とかに行ってました。
でも課題とかもまだあってるよ。

最終プレゼンテーションがありました。

こちらのプレゼンはとてもストイック。
先生たちがズラリと並び、なんだこの仰々しい空気。
眠かったので緊張というよりは眠かったです。
それから、こっちの子たちはよく喋る。
プレゼンボードはほんとそっちのけで、
オーラルプレゼンテーションのクオリティが高い。
先生方もよく喋る。
一人につき30分くらいね。
ちなみに、日本人はね、ホカ弁のパセリみたいなもん♪

ま、それはともかく、

はーおわった!!
と思ったのですが、
追試的なシステムに巻き込まれ、実はまだ終わっていません。
我がデザインスタジオだけみんなde追試な雰囲気です。

聞いてないよ!
もっと早く言え!
でも明後日からスイスに行っちゃうもんね!

コルビジュジェは話し方もくどい(丁寧)と思っていたら、
試験もくどい。
ストイックだわー。

ま、それはともかく、

旅行とか旅行とか旅行とかの写真を整理して
寮のネットの鈍行スピードでアップする方が難題です。
あ。
ちなみにわたしの部屋でもまたネットが使えるようになりました。
おめでとう。ありがとう。

先週はいろいろ行きましたが、
プライオリティを“村”に据えて順次アップしてみたいと思います。
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