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ゆーこりんの葡萄狩三昧

葡萄牙とかいてポルトガルとよみます。

サンティアゴ デ コンポステーラ / Santiago de Conpostela

2009-07-14 23:34:32 | スペイン建築(Spain)
06-07 July 2009 Santiago de Conpostela

ビルバオから夜行バスに乗って
巡礼者たちの聖地、サンティアゴコンポステーラへ。
メインストリートからと、
シザのガリシア美術館からの、
チラリズム。





貝の印がそこかしこに見当たります。
博物館に入ると、教会の懐まで忍び込むことができました。




シザ設計のガリシア美術館。
美術館としては処女作です。
と、この最終目的地で、最大且つ最初歩的ミスを犯しました。
なんと月曜日だったのですねーふむふむ。

まぁとにかく周囲を散策。

シザの建築には白いものが多いのですが、
この美術館は周囲の色と合わせてあります。
少し汚れが目立ちますが、
良い頃合のくすみ方にも見えます。
それと対比するかのごとく、
雪のように透明な空間が内部には広がって、いるようです。
こじんまりした美術館ですが、
とても大きな役割を担っています。
教会と裏山のガーデンと道の境界をクリアにすること。
美術館と教会のあいだはとても心地の良い間隔のパブリックスペースとなっていて、
そこからガーデンへとつながります。
カフェからはガーデンが見えるの、だろうな。
視覚的に繋げる戦略なの、だろうな。
美術館のヴォリュームは
隣の教会の軸と面している道の軸の2つの軸からなり、
間にできた三角形の吹き抜けが特徴、らしかったのです。

はぁーはいりたかったなー。

しつこく覗いていると、
たまたまやって来たとても綺麗な女の職員のひとが、
今日は休日よ、と笑顔で教えてくれました。
笑顔で言われてもなー、もう2度と来れないんだが。
と、名残惜しみつつ、一緒に整備されたという裏手のガーデンへ。
とても良い勾配のガーデンでした。











museo de garicia
designed by Alvaro Siza


街を散策。
壁に屋根の仕上げを貼ったような家をよく見かけました。



housing


この先が本日のシークレットランチ。

today's lunch


映画部隊を発見!


making movie


マーケット。
テラスのような張り出しは、
トイレに行くためだけのの階段。
上の建物だけでなく、地下にも奥行きがあるらしい。
昔はなんの建物だったのだろう・・・。
とても気になります。
ここで、サンティアゴ銘菓を買っておやつに食べました。
アーモンドの味のパンでした。
十字架にお粉が降ってあります。



market
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ビルバオ / bilbao

2009-07-14 18:43:31 | スペイン建築(Spain)
04-05 July 2009 Bilbao

ビルバオのユースで同室になった女の子は
粋でパワフルな旅人だった。、
アナベルはオーストラリア人。
ロンドンの美術館で働く歴史が好きな女の子で、
自転車でスペインを旅している。
メアリーはアメリカ人。
本場スターバックスで働いて貯めたお金で、
サンティアゴ デ コンポステーラまでの巡礼路を、なんと徒歩で旅している。
メアリーとわたしは最終目的地が同じ、ただしわたしは夜行バスだけど。
2人も、今もまだ旅を続けているんじゃないかな。

ビルバオに着いたその日は小雨の降る夕方で、
3人は早々にシャワーを浴び終えた。
それにしても暇だったので、
わたしは2人を市内のバーに行こうと誘うと、見込みどおりノッてくれた。
スペインにはバルというバー兼レストラン兼コンビニみたいな小さな店が幾つもある。
以前スペインに行ったときはバルには入らなかったので、
今回はどうしても行きたかった。
バルのカウンターにはつまようじに刺したおつまみがたくさん置いてある。
1個120円~220円くらい。
回転寿司のようにつまようじでカウントするらしいけど、
最近はお洒落なのものが多くつまようじが刺さっていない場合があって、
何個食べたかは自己申告制らしい。
特にビルバオではそれを「ピンチョ」と呼ぶ。
なるほど、マドリードで見たものよりもかなり趣向を凝らしている。
旧市街ではたくさんのバルが軒を野並べてその美味しさを競っていた。



pinchos


次の日、今度はアナベルから一緒に美術館に行こうと誘われた。
有名な美術館があるんだよ、と説明すると
ビルバオはただ宿泊のために立ち寄っただけのメアリーも、もう1日延ばすことに決めた。
いいな、この自由度。
まずは朝市から。



morning market


市内散策。
ビルバオの旧市街はとてもキュートだった。
古いマーケットを見つけた。
すごい迫力をひしひしと感じるのだけど、何にも使われてなさそうで勿体無いな。
なんだか南イタリアを思わせる石の色だった。
近くにもうひとつ、こんな色の教会を見つけた。






いわずと知れたカラトラバの橋と、
フランゲーリ作のグッケンハイム美術館。
本当に魚が集まっているみたいだね。
神社とかで鯉にエサをやる光景とリンクする。
メアリーはもうひとつの橋に注目して、ファンキー!と言った。
夜は一層ファンキーなライトアップが為されていた。
ところで、路面電車の線路沿いに芝生が敷いてあるのは良いね。
グッゲンハイムは意外ととても自然な回遊性があって好印象。
ただ、他の二人がいた手前わしわしぐいぐい見て回れなかったのだが、
なんていうか、久しぶりに疲れない程度に美術館を楽しめて、
それはそれでよかった。
疲れるために行くとこじゃないしね。






museo de Guggenheim designed by Frank Owen Gehry
bridge desgined by Santiago Calatrava


こちら、世界遺産のヴィスカイア橋。
工場地帯であったビルバオでは、
大型の船が毎日ここをくぐっていたのだ。
時計の振り子のように4分間隔でゴンドラが右に左に移動する。
1回わずか40セント、市民の足だからね。
面白かったのは、橋から延びるワイヤーで子供たちが遊んでいること。
わざわざ自転車を停めて、
母親の手から離れて、
父親の背中から降りて。
このワイヤーにぶら下がりに来ることが、
ここあたりの子供たちの流行らしかった。



viskaia bridge (world heritage)
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マドリード建築独言 / Madrid Architecture

2009-07-14 18:33:33 | スペイン建築(Spain)
02-03 july 2009 madrid

久々に旅のコンセプトを現代建築に据えた。
スイス以来のことだ。
マドリードは一箇所に集中しているので簡単に回れる。

最も印象に残っているのはジャンヌーベルのソフィア美術館の改修。
スイスのルッツェルンのCCCでも大屋根は試みられていた。
あれは広く薄い屋根だったけれど、
基本的には同じ方向性の建築だと思う。
屋根の構造体にまとわりついたような、
ガラスのオフィス兼展示ルーム部分だけでなく、
赤くて丸いオフィス部分を付加したセンスは素晴らしい。
ルッツェルンのCCCでもそうだけど、
ヌーベルは幾つかのものを共存させるのがうまい。
また、屋根の中央部分は分厚くなっているのだが、
際にいくほどに薄くなっていて、
アトーチャ駅方向からの視線に気をつけている。
あまり見たことないようなシルエットだ。
屋根とソフィア美術館の間にある付かず離れずな隙間が心地よい。
屋根からエスカレーターが下りてきているのだが、
まぁかっこいいんだけど、機能がないので、
ただ単純にやってみたかっただけだと思う。

ヘルツォークの美術館は相変わらず妙な表層が試みられていたのですぐに発見できた。
特徴的なのは1階部分の通り抜け空間。
1階をぶち抜いたか持ち上げたかして空隙を作ってるようにみえるのだけど、
実際どうやってつくったのだろう。
観察していると意外と人がたくさん通る。
スペインの、音のするような強烈な日光のシャワーのもとでは、
暗がりが救いに見えるのだろうか。
余計なものを省いて押し黙ったように控えめなヴォリュームも、
通り抜け空間としての空間的なコントラストに一役買っている。
ディテールも綺麗だった。
それから、敷地はプラド美術館の前の大通り沿いなのだが、
小さな広場を挟んで一街区奥まっているので成立している気がする。
坂になっていることもあって、向こう側の風景の見え方も面白い。
美術館への入り口はわかりにくい。
内観は一転して、宇宙船のようだ。
商業建築のようなギャップだな。
ショップに立ち寄って、
2月にヴェネチアで買ってナポリで割ってしまった、
未練のグラスを見つけて、即買い!
ちなみに外観に力を注いだんじゃないかと思って、展示室は見てない。

観覧席が片側しかないオリンピックスタジアム。
曲がった壁を3枚立てて、
その上に楕円の観席をどーん。
ダイナミックである。
工事中なのでまったく近づけなかった。
2016年まで先は長い・・・。
風通しの良さそうな打ちっぱなしコンクリートもかっこよくて、
コンセプチュアルな建物で好感を持った。

ベンベンが休業中で見逃したという、工場を改修した図書館を見に行った。
アトーチャ駅から徒歩15分。
途中で道をきいた女の子も、
ちょうどその施設内であっている写真展に向かうところだった。
バルセロナからわざわざやってきたそうだ。
展示室やカフェテリアもあった。
重要らしいな機関が入っていたりで警備員と監視カメラに始終睨まれていた。
利用客も4人しか見かけなくて、寂しい。
外観はなかなかかっこよくて、ぐるぐる回っていた。
とはいえ、レンガ造の工場×ガラスのヴォリュームなんてかっこよく見えるに決まっている。
問題は内装なのに
よほど切り詰めた予算だったのか、施工精度がかなり低い。
なによりここが工場改修の建物であることの実感がほとんど湧かないので、面白みに欠ける。



Roberto Benigni
VERANOS DELA VILLA IN MADRID
なんだか疲れたので5時から9時まで昼寝して、
夜9時くらいから出歩いていたら、
レアル王宮前の公園に大行列を発見した。
なんだろうと近づいてしばらく観察していたところ、
友人が来れなくなったのでチケット余っちゃった、とアルベルトにショーに誘われた。
38ユーロもするチケットだったのに太っ腹。
その日はイタリアの俳優であり監督でありコメディアンである
ロベルト ベニーニのワンマンショー。
スペインでイタリア語のショーを2時間観るという奇特な羽目になってしまったのだけど。
政治の話とオペラの話をしていたらしい。
動きがコミカルで、何もわからなかったのにあっという間、
なによりアルベルトがくれた超ビッグサイズのビールを飲み干すには、
ちょうどいい長さの時間だった。
っていうかアルベルトまじでかっこよかった。
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マドリード建築写真 / Madrid Architecture

2009-07-14 14:49:06 | スペイン建築(Spain)
02-03 July 2009 Madrid

1.国立ソフィア王妃芸術センター
 ジャン ヌーヴェル
 Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia
designed by Jean Nouvel










2.カイシャ・フォーラム
 ヘルツォーク&ド ムーロン
caixa forum
designed by Herzog& de Meuron







3.プラド美術館
 museo de plado






4.アトーチャ駅
estacion de atocha









5.オリンピックスタジアム
olympic stadium 2016




6.市民図書館
 マンシーナ ラ トゥーニョン
 biblioteca regional de madrid






7.闘牛場
 stadium de tourada



8.メトロ図書館
 bibrioteca em metro

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