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ゆーこりんの葡萄狩三昧

葡萄牙とかいてポルトガルとよみます。

クールZunvitz and Vals from Chur

2009-02-14 04:13:25 | スイス建築(Switzerland)
そもそも何がわたしをスイス来たらしめたかというと、
10月くらいにそれについて触れていたのを覚えている方は、どうもありがとう。
正解、ピーターズントーの建築との邂逅です。
クールにはズントーの事務所などもあった。
特に心に残ったのは、
やはりスンヴィツの聖ベネディクト教会。
そして、日本人にはやっぱり温泉、ヴァルスのテルメバルサ。
それぞれクールから電車で1.5時間ほどのところにあります。

聖ベネディクト教会はズントー自ら敷地を選定した。
駅から歩いて50分の山登りというが、どれだろう。
どれも聖ベネディクトに見える。(笑

山キター!!

と、もと登山部の血が騒いだのもつかの間、
やさしい通りすがりのおばちゃんに逆ヒッチハイクされてあっさり到着。
女の子ってこうゆうとき、お得◎

村と一体化している。
村の生える煙突のようだ。

小さい教会なのだが、雪があまりに深い。
ずぼずぼと雪に埋まりながら、教会の周りを一周するのにずいぶんと時間を要した。
そのためか一周して再び入り口に辿り着いたときには、
雪山遭難者の気分であった。
教会というよりは、そこはあたたかい山小屋。

教会よりは光の使い方が謙虚。
山小屋よりは人の気配がある。
そもそも教会って何だっけ?

脇にはちょろちょろと湧き水があって、

ちょうど鐘のなる頃に遭遇して、

教会の隣に住んでいるおじいさんは今日も雪かきをしていた。
彼はロマンシュ語を話したが、
この教会を誇りに思っているように感じた。

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場所は少しずれて、山登りの後は(してないけど)疲れを癒しに温泉へ。

テルメバルサキター!!

と意気揚々と行ったのですが、
たぶん入り口間違えました。
併設のホテル側から入っちゃったみたいです。
どうでもいいけどEVホールの計画がなってない、搬入用かっつーの。
もしあれが正式な入り口だとしたらがっかりなので、
期待を込めて、
たぶん入り口を間違えたのだと思います。

テルメバルサからみた雪の断面。
こんなにも外界は厳しいのです。


幅と長さとコントラストの異なる細いタイルが、
ランダムに積まれている。
こういうデザインって、元気が出るものだね。
日本の温泉とも温泉プールとも違っていて、
楽しみ方に戸惑ったけれども。
浸かっていいのやら泳いでいいのやら。

あの大きな二つの穴がある場所が露天風呂。
風景の切り取り方が気持ちよかった。

最後に、奇跡的なエピソードをひとつ。
近くの駅で、偶然ハマちゃんとベンベンと出くわした。
彼らの乗ってきた電車に文字通り飛び乗ったので、
たった30秒だったけれども。
その電車に乗るために、
わたしは走って走って走り抜いて、
かつてないほど死にそうになっていたし、
ハマちゃんにひどい顔だってひどいこと言われた気がするけど、
その時はそれどころではなかったが、
いま思い返せば面白い邂逅だった。
ていうか、日本人は行くところが一緒なのだろうか・・・。(笑
彼らとはすこしばかり温泉に行く時間がズレていただけ。
ていうか、危うくビキニ姿を無料で披露するところだった・・・。(笑
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バーセルBasel

2009-02-14 04:05:03 | スイス建築(Switzerland)









バーゼルは現代建築の宝庫。
特に、ヘルツォークドムーロンの建築は目白押し。
ファサードの素材の使い方が良かったです。
3日間滞在して、
1日目に目当ての建築を見るために時間を作ってそれぞれ回ったのだけど、
その後あっちこっち行く度に何度もそれらの前を通ったりして、
わざわざ見に行かなくても、
こんなにも日常なのかと、思いました。
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ベルンBern

2009-02-14 03:48:00 | スイス建築(Switzerland)

長らくスイスの首都はチューリッヒだと思っていた。
飛行機の中で地球の歩き方大先生を見ていて衝撃の事実。
地球の歩き方のミスではないかとすら思った。
ポルトガル人の友達もチューリッヒだって胸を張っていたんだ。
首都の概念が東京に冒されているとはいえ、
ポルトガルのリスボンだってもうちょっと“首都らしく”右往左往している。
ベルンには気品があって、トラムもわかりやすく静かに走る。
中心部は、お堀のようにゆったりとした川に囲まれていて、
対岸のバラ園から視界に余裕で収まる程度しかない。
スイスの首都は美しい街、ベルン。
世界遺産だそう。

メインストリートはこんな感じ。
有名な時計塔と、
幾つも散らばっている個性的な噴水を、
1画面に無理やり盛り込んでみた。

軒がね、深いんだよ。
雪国だね。
見上げると、時々絵が描いてあります。

建物の通りに面したグラウンドフロアは、
長く快適な歩行空間になっていている。
雪国だね。
斜めになっているのはなんでかな?

最初はゴミ箱?と思った。
大きな扉がどの建物にも引っ付いている。
そういえば、最近までスイスは核シェルターの設置が義務付けられていたんだっけ?
これがあのそれか、と思い当たった。
たぶんね。

現在は新進気鋭のショップになっているらしい。

ベルンのお洒落ピープルはアンダーグラウンドに棲んでいるらしい。
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チューリッヒZurich

2009-02-05 17:12:11 | スイス建築(Switzerland)
スイス旅行も半分に差しかかって参りました。
ユースホステルを泊まり歩いておりますが、
今日から3日間はクールのホテルに宿泊。
バスタブ欲~し~い~!と頼むと、なんとツインルームになりました。
ダブルでも持て余すのにツインの使い方がわかりません。
ただ、ネットが無料で使えるのでテンションあがります。
ホテルってすばらしいね。
ユースのパソコンまじで使えんし。
そんな感じで、突然ですがブログを長々更新したいと思います。

今日はチューリッヒに6時間だけ滞在しました。
スイスの経済の都チューリッヒです。
本日のメインコースは、
1.カラトラバのチューリッヒ大学ロースクール図書館
2.聖母教会
3.カラトラバのシュテーデルホーフェン駅
デザートにデザイン美術館。

さて、駅に着きました。
ここからが問題でした。
なにしろカラトラバの図書館の位置を特定していません。
しかも地図すら持ってないという身軽っぷり。
ロースクール図書館なんてすぐに見つかるだろうと思っていたら、
やれやれやれ、甘かった。
チューリッヒ大学は広い上に斜面に散らばっていたのです。
しかしそこはリスボンの坂道で鍛えた足腰でがつがつ歩き回る。
看板が全部ドイツ語で全然わからん。そもそもこれはドイツ語なのか?
それにしても英語が通じない。スイスってそんな国だっけ?
“library”か“low”くらいドイツ語で調べてこれば良かったなぁなんて思いながら、
ふと、、
ちょっとかっこいいリノベーションの建物を見つけた。
実はそれがそのカラトラバの図書館だったのです。
てゆうかカラトラバの図書館ってリノベーションだったの??
てっきり新築かと思っていたわたし。

外観はこんな感じです。
左上の窓と手前の大きな窓が新しいのかな。
この時点ではそれだとは特定していなかったので、とりあえず的ショット。
入りたくなったので入ってみて、
地下に降りたくなったので降りてみたところ、

金塊でも掘り当てた気分でした。
【写真撮影禁止】の看板は見なかったことにして。

最上階です。
それにしても、本当に静かで勉強机はほぼ満席。
部外者が長居できる雰囲気ではありません。
撮影時のかすかな「ピッ」という音に生徒たちは反応します。
ちょ、今だけ、今だけもっと勉強に集中して・・・!とか勝手なことを思いながら、
諜報活動を続けます。

各階の隙間から生徒が見えます。

古いものと新しいものの間はこんな具合。

さて、これはとある教会の窓。
外から見るとなんの変哲もありませんが、
これはマルク・シャガールが製作したステンドグラス。
聖母教会の中にあります。
ヨーロッパ最大の!!時計を戴くペーター教会の方が格段に有名ですが、
そんなことはどうでもよい。
シャガール好きのわたしとしては、
16:00閉館前になんとしてでも辿り着かねば
チューリッヒから一歩も出ることは許されません。
カラトラバの図書館を出たのが15:40。
猛ダッシュで(市電で)ふもとまで降りたのだがしかし、
またもや地図を持っていない!そうだったよね!
教会が軒並み揃えるような街の中から、
埋もれた宝を探すようにとりあえず駆け回った。
3人の優しいご婦人に道を尋ねる。
どの屋根かとダイレクトに訊いたのだが微妙に言っていることが違っていて、
あとは聖母教会の隣の建物が工事中でその存在が希薄だったこともあって、
結局なんだかんだ
ペーター教会とグロスミュンスター教会という大御所を経て、
正しい目的の教会に到着したのは16:10。
一度は断られたのですが、頼んでみるものです。
1分だけね、と入れてくれました。
あなたは聖母です。道を教えてくれたご婦人も聖母です。
シャガールの部屋は思っていたよりも仄かな光でした。
天井にはおとぎ話のように星が散りばめられていました。
窓は円形の壁に5つ嵌められてあって、細長くて、それぞれ色が違います。
中央には緑、シャガール独特の青は、その左にありました。
それはちょっと意外だったこと。
与えられた時間はあまりなかったので、
聖地を訪れた敬虔な信者のように、
青い窓だけを全身全霊をかけて見つめていました。
素晴らしい1分間でした。

ちなみにこれが聖母教会の外観です。
まぁ普通ですね。



教会に夢中になっていて忘れそうでしたが、
ちゃんとカラトラバ駅にも行きましたよ。
中央駅からひとつ東にコマを進めてみると簡単に辿り着けます。
斜めの柱が斜めの地面を持ち上げているのは、本当でした。
下の街と上の住宅街とをうまく繋いでいました。
街とホームがとてもとても近い距離にあって新感覚でした。

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町並みについても少し付け加えます。

スイスは交通機関が発達しているしわかりやすいです。
爽やかな青と白のトラムが走っているよ。

町並みも統一感があってとても綺麗。
ここが最も華やかな通り。

大きな川も流れていて、なんだか“中州”っぽいなぁ。
実際、中央駅がある場所は中州になっているんだけど。

それから、教会がたくさんあります。
本当に、にょきにょきと。
この風景はチューリッヒ大学のどこぞのテラスからの撮影。
主に全部で9つの教会があります。
今回は4つしか訪れていませんが、
そのどれもに胸を打たれました。
個性的で実に面白い。
チューリヒを訪れた際はぜひ、教会めぐりをしてみてね。
聖母教会は閉まるの早いから気をつけてね。
地図は駅のインフォメーションでばら撒いてるからちゃんと貰おうね。
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