やまもといちろうです。ドコモのスマホとauのiPhone5を使ってますが、いい加減、ドコモはスマホやめてガラケーに戻そうと思っている私がいます。つか、スマホ2台とか、個人で使う分には超意味なかった。会社でアプリサービスの検証もやるから、と思ったんですけど、良く考えたらそんなもん会社でやりゃいいんですよねえ。
んで、昨日mixiやヤフーのスマホシフトについての記事を書いたばかりですが、実際にはまだまだガラケー(フィーチャーフォン)の需要が高いのも現実です。
メディアでの露出や携帯電話会社のマーケティング施策だけを見ていると、もはやガラケーは無くなってしまったかのような印象を受けます。何というか、スマホ使いでなければ人でないぐらいの勢いです。また、東京都内の公共交通機関の中などではほとんどの人がスマホを使っているのが日常の光景となりました。しかし、日本全国レベルで見ればまだまだ多くの人達がガラケーを利用しているわけです。
Webサービス「宅ファイル便」利用者を対象に昨年末実施された簡単なアンケート結果を見ると、実際にスマホを使っている人は回答者の4割に達していません。
スマートフォンに興味はあっても、切替え時期を決めているユーザーは1割(宅ふぁいる便リサーチ 2012/11/8)
宅ファイル便を利用している時点で、回答者はPCを使うだけのITリテラシがあると考えて良さそうですが、それでもこんな数字なんですね。しかも、スマホへの興味はあっても、具体的なスマホへの切り替えを考えていない人が6割以上。切り替えを躊躇する理由としては、使いこなせないのではという不安や、料金といった経済性の問題があげられています。
また、つい先日も、SankeiBizでは当世流行のスマートフォンに対抗すべくガラケー賛歌のような記事が掲載されていました。
“哀愁のガラケー”根強い固定ファン 電池の持続時間、割安料金など人気(SankeiBiz 2013/2/5)
この記事によると、いまだガラケー需要を支える要因としては、やはりスマートフォンの操作に馴染めない層(30~50代男性が多いらしい)の存在や、利用料金といった経済性が指摘されています。確かに身近でも、家族全員でスマホに乗り換えながら、誰も使いこなせないため、また家族全員でガラケーに戻したという、お笑いのネタのような例を耳にしたことがあります。
やや古いデータになりますが、経済的な理由でスマホからガラケーに乗り換えたという方のブログ記事もありました。通話とキャリアメール利用だけという条件ですが、1か月で約5460円の節約ができたと書かれています。昨今の経済情勢を考えると、このような理由は説得力があります。
携帯代の節約 スマートフォンをやめてガラパゴス携帯へ回帰(独身サラリーマンの家計簿日記 2012/3/31)
また、スマホのような多機能は必要ないからガラケーで充分という理由も根強いです。まあ、スマホを使いこなせないわけですな。ただ、スマホが便利だ、といっても頻繁に使うアプリは限られていたりすると、そんならガラケーで充分だと割り切るユーザーが一定割合出てくるのも理解はできます。
通話とメールで十分? 「ガラケー女子がスマホに乗り換えない理由」(マイナビウーマン 2012/2/20)
「通話とメールだけだから」 スマホ乗り換えの必要は?(アメーバニュース 2012/10/28)
やはり、誰もが使ってみたいと思えるほどには、スマホのハードルは低くないというのが現実でしょう。今後、携帯電話会社がガラケーをどう扱っていくのかということが、そのまま携帯電話会社の経営にも大きく影響してきそうで、そのあたりのことが、こちらのコラム記事でも触れられています。
「ドコモは大丈夫なのか?」 ケータイ産業の中の人たちまでが囁く懸念の深層
東京圏の通勤電車などを眺めていると、もはやスマートフォンを持っていない人はいない、というような景色が広がっている。しかしクルマ社会の地方部においてスマートフォンは使い勝手が悪く、またそれ以前にパソコンの利用さえも十分に浸透してはいない。地方の中核都市でさえ、すべてはこれからというのが現状だ。
実際、地方のクルマ社会へいかにスマホを浸透させるかということでは、ドコモはスマホとカーナビの統合サービス「ドコモ ドライブネット」を展開しており、PR施策なども割とまめに実施しています。
「ドコモ ドライブネット」を音声操作できる「ステアリングリモコン」プレゼントキャンペーン(ITmedia 2013/2/4)
しかし、このような機器を設定して操作するためには、今のところそれ相応なITリテラシを要求されるのは間違いなく、はたしてガラケーのようなシンプルなツールに馴染んだユーザー層にそのままアピールできるのかというと、やや疑問が残ります。ドコモをはじめ各キャリアは、そういうユーザーの動向を掴んでいるはずなのですが、スマホの利用はユーザーにとってコストが高い、ということはキャリアにとって「儲かる」ということ。利用者目線で考えると、ネットと電話回線にいかに多くの決済を走らせるのかを考えるわけですから、必然的に「儲けづらいガラケーは売りたくない」のも分からないでもありません。
ガラケーという高度に日本市場に最適化された製品から、スマホといういわばグローバル市場でまとめて売るための最大公約数的で大雑把な製品へとシフトする流れの中で、ガラケー最強の一時代を築き上げてしまったドコモは、今まさにその築き上げてしまった大きな資産をどうやって処分するかに悩んでいるのでしょう。
そういえば、ガラケーの日本市場への過剰なまでのきめ細やかな最適化は、こんなネタ記事まで生み出していました。愛されてますね、ガラケー。
スマホが広がりすぎた今だからこそ……押しメンは「ガラケー男子」に決まってる!(ITmedia 2012/11/19)
いまやこぞってスマホシフトを掲げてウェブサービス系も邁進している状態ではありますが、何というかみんな熱くなりすぎて、それほど深みもないような池に鯨が殺到、というようなことがないといいんですがね。
なお、スマホ市場の成長予測についていうと、普及曲線から考えると向こう二年弱が勝負で、それ以降は市場が頭打ちになるのは間違いないところです。逆に言えば、それまでにスマホ市場で一角を占めていないと入り込む隙間がない、と考えているからみんな走っているわけでございますね。
では、スマホに変わってユーザーが何に不満を感じているのかというと… というのはまた次回以降書きたいと思います。みんな、思っているほどバラ色じゃないですよ。ただ、ガラケー市場が落ち込んで成長ができずマイナスになった穴埋めとして、スマホ市場を攻めなければならない、という業者側の事情に過ぎない部分もある、という理解はしておいてしかるべきだと個人的には思いますがね。
山本 一郎
個人投資家
投資業務とコンテンツ開発が仕事のメイン、独立17年め。イレギュラーズアンドパートナーズ株式会社代表取締役。仕事と家庭を両立させるながら、40歳になんなんとする人生の節目を感じつつ一歩ずつ坂道を登って生きたいと思います。
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