砂漠と雲と太陽 2012年08月02日 | 湖の麓のマイルーム Hillsong - Desert Song 7月23日に紹介状を持って釧路の総合病院へ行ってきました 今までの病院は片道400km近くあり、通うのが無理なので、一番近い病院(片道100km)に 麓は6回入院し、体には5か所メスが入っています そう、プロかもしれません、病院に関しては プロフェッショナルのプロではなく、問題児、プラブレムのほうのプロですが 明日、手術です 怖くないと言ったら嘘になると思います 1カ月以上も前に舌に白いできものができ、すぐに近くのかかりつけの病院へ行きました 「あ~、風邪で口内炎でしょう」と言われ、処方してもらった薬を服用し舌に(おいしくない)薬を塗っていました 1カ月が経ち、治らないどころか大きくなってきて、食事をするのも億劫になるくらいひどくなったので 紹介状を持って片道100kmの病院へ行ったのです 本当は、4月に紹介状をもらっていたのですが、もうある意味、病院不信になっていた麓はほっぽってあったのです 採血して検査して延々と待たされ、「もう少し様子みましょう」 そして同じ薬 兄弟3人の中で麓だけが病気になって入院したり手術したり 「なんでまぁ、貴女だけそんなに病気を?」と言われ、つい「ごめんなさいね、心配かけて。でも原因はわからないの」と これを繰り返しているうちに、マイナス思考ではないのですが「病気になる=悪いこと」みたいな構図ができてしまい タイトルではないですが、自分は砂漠の中に、雲の中にいるような気持ちになっていました 水がほしい(健康になりたい)、雲から脱出したい(混乱から脱出したい)みたいな 総合病院へ行って紹介状を出したら、いろいろな科で診てもらいなさいという内容の手紙が入っていて とりあえず外科からスタート そこの病院は初めてなので、いろいろな紙とバトルしなければならなく 「問診票」を書いてくださいと言われたので、文字通り、書いてあることに忠実に答えを書きました 「今日来院した理由は?」 「痛みや不具合を感じる場所は?」 「過去に入院、手術したことはありますか?」 う~ん、なんで書く欄が小さいのだろうって感じで 麓は自分のお薬手帳をもとに、真面目に全部書いて(漢字とか携帯で調べなおしながら)出しました そうしたら、いとも簡単に「ここは外科ですから、外科に当てはまることだけ書いてください」って 痛みと苦痛に耐えながら、もう一度書きなおし だいたい、受付には問診票を書くスペースと椅子がない 普通の患者さんは椅子にすわって書くのですが、一人用の椅子に座って、かばんを持って、問診票を書こうと思うと お薬手帳を見ながら、携帯片手に漢字を調べながらって、かなり大変なことなのです でも、この問診票を書かないことには診察は始まらなく、外科の受付の前の混雑している椅子の中で 小さくなりながら必死に書きなおしました 採血をするまでは食べることも飲むこともできず ひたすら我慢の子 もうこの時点で疲れきっている麓です 1時間以上待たされて(採血の結果がでる)ようやく診察 「なんでもっと早く来なかったの?向こうの先生から電話があったから待っていたのに」と開口一番言われ 「あ~ん...ややこしい病歴を持っているね...」 「うちで対応できるかな」ってここが駄目なら麓は行く病院がないのに... 「おたくの場合は外科だけじゃないから、各科にまたがるから、こりゃぁ大変だぞ...」もう麓は 外科部長はやおら、電話をし始め、「~ドクターは今日診察になっているかい?」とあちこちに 結局その日は外科と口腔外科と内科をまわりました 外科では「8月6日に一日がかりで検査するから」 「終戦記念日、覚えやすいだろう?」と 麓は 「先生、8月6日は広島原爆投下の日で15日が終戦記念日です」と小さな声で 先生は「おっ、そうだったか...まぁどちらでもいいんだけど」って 口腔外科では「あ~、腫瘍だね...手術」と言われ 「口内炎って言われたんですけれど...」と麓が言うと 「だめだめ、これは腫瘍、田中角栄のと同じやつ」 「えっ、悪性なんんですか?」と麓 「いや、切ってみないことには悪性だかわからないからまず手術」「万が一悪性だったら田中角栄と同じ舌癌だよ」って、麓は別に田中角栄好きじゃないんだけど それで麓が「今週末に4日関東だし、来月は中旬にキャンプを主催しているので、来月の月末にお願いします」って言ったら 「駄目、駄目、すぐ手術」 「一カ月もすでに経っているんだから、関東から帰ってきたら、そうオペ室が開いているのは2日だから2日に決定」 「え~、手術って麻酔するから痛くないんですよね?」って聞いたら 「この手術はマジ痛いよ」ってドクターがさらりと 「舌みたいな末端って麻酔の注射じたいがまず痛いし、それに患部が腫れているからなお痛い」 「...........」 「それから舌を機械でぐ~っとひっぱるから、それが痛い」 「まだあるぞ、舌を固定してから切る」 「切ったのを病理にまわすから待つ、そこらへんで麻酔がきれるかな」 「そして、縫う。痛いぞ、すぐ終わるけどな」って え~麻酔なしで縫合??? 「まだあるぞ、縫合が終わったらだんだんと痛くなる」もう麓は 麓が「病理で悪性ってわかったら?」と聞くと「そしたらまた大きく切る」と 麓「あの~、」と言おうとしたらドクターが「大丈夫、喋る、食べる以外は大丈夫だから」って 麓「あの~、私話すのが商売なのですが...」と言ったらトクダーが「えっ、お笑いかい?」 もう麓はと思ったのですが「英語の先生なんです」と言ったら ドクター「あ~、発音かわるかもしれないな...」 麓「え~それってマジに困るんんです」と言ったらドクターは「エリザベス女王みたいな英語になるかもよ」って おもしろいドクターだけど、麓はちとショック 麓の好きな三浦綾子さんの小説の中に「雲の上には太陽が」という本があります 今回関東へ行ったときに、飛行機の中から撮った写真が最初の写真です こんな分厚い雲の上に太陽があるんだってあらためて感じました この写真は岩手上空ですとアナウンスがあった時に撮りました 麓は「被災地のみなさん、ごめんなさい。上を飛んだりして。」って祈っていた時です 被災地の人も麓も砂漠の中で雲があるかもしれないけれど 太陽が灼熱みたいに思えるかもしれないけれど 少なくとも、太陽は照らしてくれ 光を与えてくれる 長々と書きましたが、麓、頑張ってきます ご訪問ありがとうございます 人気ブログランキングへ にほんブログ村 いのちの木のプロジェクト