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戦場カメラマンが親戚だって

2012-12-23 | 日記
世間は広いようで狭い。

スローなしゃべりでお茶の間の人気者になった渡部陽一(40)。
名前だけで分からなければ、無精髭のベレー帽姿の戦場カメラマン。
バラエティー番組のいじられキャラだ。
戦場カメラマンとのんびり男。そのギャップ、ミスマッチが人気の秘密か。

その渡部氏と、いつの間にか親戚になっていたことを知った。

先日、10代のころお世話になった横浜の叔母が91歳で亡くなったことを、当ブログで触れた。
高齢で健康が気になっていた矢先の訃報をもらった。

で、東京からの帰途、道を探し探し、弔問に出向いた。
若いころ、何度も、何度も通った道だったが迷いに迷ってたどり着いた。

叔母には当ブログ子と同年代の娘さん二人(今は還暦過ぎているが)が、旦那さんと近所に住んでいる。
わが娘2人が歩く距離に家を持っているなど、理想的だろう。

だが、懐かしい叔母の住んでいた家にたどり着いたものの、主はいない。
娘さん夫婦の家は「近く」とは聞いていたが詳細は知らない。

風景がまるで変化していて、さんざ道に迷ったので、予想外に時間がかかった。
空は雨雲が垂れこみ夜も近づき不安が募った。

隣の家に失礼だったがピンポン。
まるで、取材記者に戻ったように根掘り葉掘り。
で、丁寧に教わり、叔母の長女夫妻宅を探し出して無事、弔問を果たした。

部屋に通されて、遺影を拝みながら驚いた。
実に素晴らしい「ポートレート風」遺影だったことだ。
まるで婦人画報か主婦の友か、婦人公論の表紙になりそうな出来栄えだった。
ここで、世間は広いようで狭い、ことにぶつかる。

撮影したのは、前述の戦場カメラマン渡部氏だ、と姪っ子のご主人が教えてくれた。

「ああ、やっぱりプロの写真ですか。でも、なぜ、この遺影を撮ってくれた?」
「(姪っ子の)娘の夫が渡部さんなんです。ええ、あの・・・」
「5年ほど前に撮影したもので、渡部さんも、まだ、テレビに出ていないときでした」
「それで、叔母さんもあえて、話してくれなかったのか。娘さんは、どうして知り合ったのですか」
「娘(長女)は合コンで知り合ったらしくて。ええ、戦場カメラマンということで、収入も不安定だし、最初は生活が不安でしたが。3年前に結婚して、それからですねテレビに出だしたのは」
「それじゃあ、アゲマンやないですか(笑)」

いつもテレビを見ていて、まどろっこしいカメラマンだなあ、と思っていた。
知り合いのカメラマンも「普段はもっとちゃんと喋るよ」と聞いていた。
きっと、あのスローな話し方はテレビ局がキャラ作りでやっているのでは?と思って渡部氏の義父に聞いてみた。

「いえ、よく家にも孫と来て話しますが、あの通りですよ。まじめで、素直ないい人です」

亡き叔母の弔問に行って、戦場カメラマンの話しかして来なかったことに、今気づいた。
叔母ちゃん御免な。









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