詩集情熱のかけら

時を越えて言葉のリズムが淡い旋律とともによみがえってくる。
この胸の嘆きを、しがない詩編に託したい。

哀   愁

2011年09月19日 | 日記

             コオロギのなく
          青い月夜の秋の晩
          そい寝の君に
          キスをした

             君はかすかに
             瞳を開けて
             大地の歌を聴いている
             遠い向こうの街灯り
             波間に浮かぶ小舟達の
             薄明かりと、大きな月の
             光がマッチして
             南国情緒をかもし出す。

          星が降る
          星が降る
          夢のような
          甘い夜

             潮風にのって
             流れ来るギターの音色
             口笛の音
             星をあおぐ
             若い二人のひととき
             ああ、心地よい
             南国の夜風が