日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年10月 8日】

2007-01-02 06:29:48 | Weblog
《瀬田川:淀川水系》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度 備考
60 瀬田川(淀川) 75(内約4) 瀬田川洗堰 鹿跳橋  難 十分な下見と水量を

 朝、9時前、お別れし、笠置町へ向けて出発。ナビはハイウエイを指示してるけれど、瀬田川(淀川の上流)に沿って、下ることにした。この方が距離は4kmほど短いし、道路代が不要だ。そして、夕べ、武本君の話では、この瀬田川では、カヌーのスラローム競技が行われているとのこと。見ると中々面白そうな瀬が沢山ある。一番強烈なのは喫茶「エデン」の所、上からだけど、しっかり見る。これなら大丈夫、いけると判断。
エデンの瀬
 よ~しチャレンジだ。と、下は「鹿跳橋」の左岸「立木観音」の駐車場までとし、自転車を立ち木に結わいつけ、上流へ、瀬田川は道が平行しているので、下見はほとんどできるのがありがたい。
 スタート地は「瀬田川洗堰」のすぐ下、右岸に丁度良い場所があり、車、3,4台は置けれるし、階段があり、川面まで降りれる。距離にして、3、3kmと短くはあるが中々面白そうだ。

 1054:スタート。昨日の修理箇所が完全に出来ているので、浸水が全く無い。これなら安心、OKだ!
 瀬田川の水は結構、綺麗で、琵琶湖は関西の水がめ、一時非常に汚れが酷かったのだけれど、滋賀県が合成洗剤の使用を制限するよう、県民に訴えかけ、県民も協力し、大分綺麗に成ってると聞いている。もう少し頑張れば、キット昔のような清い湖になるだろう。この水が淀川に続いているのだから、淀川も綺麗になっていて当たり前、だが、途中で又汚染されていれば、大阪にたどり着いたときには、汚れることにはなるが…。私が洗剤の危険度検査をしたところ、石鹸洗剤は生物への影響は無いけれど、合成洗剤は金魚を殺すし、ヘドロを作る原因物質と考えられるものが沢山混入されているので、私は合成洗剤は決して使わない。
 スタート後、暫くは平水に近い状態が1km程度続くが、川幅が狭くなり、瀬が現れ始めた。始めの2、3ケ所はやさしい気持ちの良い瀬、段々エデンが近づく。喫茶「エデン」が見えてくると、ファイトも沸いてくる。エデンの一つ前の瀬に入ると、前方が気に掛かり、目の前の浅い洗岩にうっかりと引っかかり、カヌーが横向きになり、ヤバイ!という瞬間、水が入り込んだ、次の瞬間に体重移動で、それ以上の浸水は防ぎ、一漕ぎ入れて、窮地を脱出、下へ下りた。が、膝までの水、急ぎ水を出さないと、エデンの瀬が待ち受けている、このままあれに行くわけには行かない、急ぎ岸へつける。ぎりぎりの所で着岸、水を出す。

 さて、どのようにして、エデンをクリアーするか?が問題になった。と、言うのが、急ぎ着けた岸は右岸、だがエデンは左岸側を進まねばならない。現在位置から左岸へ行くことは無理、では、少し上流へ上がって、それから左岸へ向けて、行けば大丈夫だ、と判断。ロープを引き、パドルで岩との距離を取りながら、7mほど上流へ、今、浸水を受けた瀬のすぐ下まで上り、呼吸を整えて、GO!
 中央より少し右側に大きな岩があり、その上を水は越えて流れているが、岩の下は大きく落ち込んでいるので、そのすぐ左脇をねらった。スイーと狙い通りに滑り降り、そのままズズーともう一つ下まで滑り降り、左右からの水の打ち込みもあり、追い波もガバッと打ち込んできたが、大したことではない、一番下まで滑り降り、やった~!エデンをクリアー。

 少し、落ち着いた流れになり、前方に白波が細い水路に見え出した。『あれ?下見できていない瀬かな?』と、言うことで、少し手前の左岸に着岸、近づいて見ると、確かに水路は細いけど、まともに流れている、これは問題無い、と、少々上流へ漕ぎ戻り、右岸へ突っ込む。その細い水路を下まで一気に滑り降りた。カ・イ・テ・キ・ー!
エデンの下の瀬
その後も、いくつかの瀬を乗り越えて、「鹿跳橋」が見え、流れに乗って下り。上陸地点へ向けて進む、このすぐ下に、先ほどよりもっと細い水路で大きく落ち込んでいる瀬が目の前にあるのだけれど、ここは完全にヤバイ!それに引き込まれないようにして、無事着岸。
 1141:だった。短い距離と時間だが、非常にラフで、エキサイティングな川だった。やって、良かった。

 瀬田川を後にし、できれば今日のうちに木津川(これも淀川の上流)も終わらせたいと思いながら、向う。木津町を過ぎ、ゴール地を迷っていて、スタート地の笠置町へ向う時、道からはずっと下になる川をカヤックが2ハイ下っているのが見えた。『おっ、やっているな!』こちらも早くやりたいと気があせる。
 途中の加茂町をゴールにしようとその辺りに行ってみたのだが、車が川原に入る所がわからない。それではと、下の木津町まで下ることにしよう、と木津へ戻る。その上陸地へ着くと、丁度先ほどのお二人が到着しておられて、話し合う。
 そのお一人は奈良県のカヌー教室インストラクターらしく、非常に詳しい。この木津川の色々な情報をお教え戴き、特に要注意箇所を念を押された。
 これだけお教えいただけば、もうOKだ。
 このとき、この上陸地の『少し下でもテント張れるけれど、笠置のほうがずっと気持ちが良いですから、ぜひそちらになさい。』とも、お聞きし、出発地の笠置町へ向う。  

 今夜のメインディシューは3日前に作った「おでん」にジャガイモを追加した。実にうまい。その訳は、田中婦人にこれも戴いたのだけど、「梅味噌」を添えると、実にうまいのだ。今度、この「梅味噌」のレシピを教えていただこう。これは、きゅうりの友にも、ご飯にも、冷奴にも、とにかく、田中夫人が言われたように、何に付けても美味しいのだから、すごく重宝する。 ここ笠置町のキャンプ場は一泊¥400だ。キャンパーの残していったゴミ箱には一度しか使っていないような網でも金バサミでも、時には、ガスコンロまで捨ててしまう人がいるそうだ。 満点の星空なので、雨は大丈夫だろうとシートのカバーはしなかった。
《笠置町木津川川原泊》

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