日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年10月11日】

2007-01-05 06:23:55 | Weblog
《千代川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度 備考
69 千代川 52(内約6) 釜口のバス停 出会橋 中易 堰越えは楽

 今日も朝、減量したくて、目が覚め、川の近くへ穴を掘り、減量に成功。成功というのは一寸おかしな表現だが、石ころの多いところ、草陰で、穴を掘るのにも、丁度良い砂の場所があり、楽に掘れ、足場に大き目の石があり、楽になれた。それと、ハンディーウオシャーは誠に良いもので、川でも、山でも、道の駅のトイレでも、会社でも、外出先で、もようした時には非常に使い心地の良いもの。誰でも一つは持っていて欲しいものだ。簡単に自作可能でもあるのだから・・・。
 昨日、国交省で千代川(せんだいがわ)の地図を戴き、お教え戴いた数々の堰や頭首工の確認、また、流れの下見に出かける。
 先ずは、「河原橋」の下、ブロックや大きな石がごろごろ出ている、その中で一番スムーズに滑れるコースは一番右岸側の橋脚の右側ぎりぎりを通れば大丈夫。
大井手用水堰
 次の大井手用水堰は、扉が上がっていれば、扉の下を通過すればOK、但し、扉の中央に上から鉄筋が垂れ下がっている、あの鉄筋は避けなければならない。もし、扉が下りていたら、堰をポーテージしなければならない。どちらにするかは直前に選ぶことになる。
 その上の渡一木用水堰は、半分を水制工の突堤で、流れの半分はフリーだから、これは問題無い。
 その上の徳吉堰は落差が大きいので、そのまま下ることはできないが、右端のコンクリート地へ上陸し、ロープでカヌーを流し、ゆっくりポーテージすれば大丈夫。
八日市堰を下側から
八日市堰を横から
 問題はその上の、八日市堰。流れ全体をせき止める形で、全体が浅い流れで、落差が1m余あり、斜めに水は流れ落ち、ここはキット藻があって、すべり易くなっているだろうから、気をつけなければならない、その下側はまたコンクリートで水平に固められ、その後、ようやく流れになるが、そのすぐ下はがれ場で石がごろごろ出ていて、白波が立っている。さて、ここをどの様にして通過するかは問題だ。

 この八日市堰の迂回路として、狭い水路が有るには有るが、ここをカヌーで通過することは、もっと困難。何としても、向こうを通らねばならない。
 後は自然の瀬だから、まあ、何とかなるだろう。
 出発地は先の八日市堰より300mほど上流で、釜口のバス停の所、道端に小さな公園のようになっていて、植え込みの間から川辺へ降りれる階段もある便利な場所。カヌーを下ろしておいて、キャンプ地へ帰る。

 コンビニへ行くと、丁度、姫路の福岡さんが『わー、すごいことやっておられるのですね!僕達は、今「流し雛の館」から下って来てて、私はサポート隊しているんですけど、この川向こうにテント張って今夜も泊まりますので、良かったらおいで下さい。』と、お聞きし、もう特別先を急ぐ旅でもないので、今夜は彼らと話し合おう、と決めた。
 ゴール地は「出合橋」の真下と定め、昼食を取り、自転車で上流へ、車では見れなかった所を再度下見をしながら、行く。途中、福岡さんの仲間、2ハイのカヤックが下っていた。見ると別れ水路でどちらへ行こうかと迷っていたようなので、『左!ひだり!』と、言った。聞こえたかどうかは分らなかったけれど、左へコースを取られたので、見送って、先へ急いだ。
ここも「きけん」だそうだ、困ったことだ
 途中、ここでもやはり川原へ入らさないように、チェインで車止めをし「きけん」と札を下げてある。人が川原に入らないと、危険な野生生物や日本に不要な外来種の生物が繁殖等しなければ良いけれど…。今頃は危険なペットを捨てる人がいるのだから…。

 スタート地は可愛い瀬の中、
 1413:岸を蹴って飛び乗るるとすぐ早い流れに入る。水は非常に綺麗だ。『おっ!ヤマメだ。ここはヤマメが居るんだ。あっ、また、ヤマメ。すごい!』大きいのや小さいのが良く見える。潜って見たい衝動に駆られるけど、車には道具は揃っているけど今はそれも出来ない。また、ヤマメに見とれているわけにも行かない。難関の堰が近づいている。これは先ず、手前が浅くなっているだろうから、そこで降りる。カヌーをロープコントロールで、下の段へ降ろし、アンカーを堰の壁面に立てかけ、9月10日の最上川Ⅰのスタートの時使った、崖下りの要領で降りて、アンカーを抜けば、それでOK!と、目論んでいたが、アンカーが壁面に引っかからない、それは困ったと、水草の根っこへアンカーを引っ掛けさせ、テストで引いてみたら、キチンと効いている。OK、これなら体重をかけても大丈夫だ、と壁面を、降りる。斜面には藻が思ったほど付いてなく、滑らないで降りることが出来た。あぁ良かった。ごろごろ岩の水路へ入ると、そのすぐ対岸側で、石を探している人、『ダイヤモンド見つかりましたか?』首を横に振っておられた。
徳吉堰
 次は自然岩と人工の堰で、出来た徳吉堰、これは右岸側のコンクリートの台地へ降りて、ロープ操作で降ろせる。簡単だ!
 当分優しい瀬、どちらかと言うと、浅い瀬なので、歩く。そんな浅い瀬を過ぎトロ場に入ると、水中眼鏡にシュノーケルで水中を覗いている人、『ヤマメですか~?』 『いえ、石を探しているんです。』 『えぇ、石?先ほども探している人おられましたけど…。』 『「佐治石」を探しています。これを水盤に飾ると綺麗なんですよ!「佐治石」は、日本の綺麗な石、五指に入るものなんです。』 『色々な趣味があるものですね。頑張ってください!』

 先ほどの福岡さんの仲間が左へ入った分かれ、当然左への瀬に入り、瀬を降りて少し進むと、渡一木用水堰の水制工、これを横目に見て通過。
 さて、次は大井手用水堰、こいつはその上の瀬から、右折し、曲がったところから、直進し、垂れている鉄筋を目指し、その横をすり抜ける。あまり左岸に近づき過ぎると下のテトラへぶっつかるので、要注意。が、目論み通り、鉄筋の左側をスルリと通り過ぎた。OK!
 その次が最後の難関、河原橋の下、近づくと、『あれ!』橋脚の左だったか、右だったか、忘れた。考えている間は無い。膝で立ち上がって、見る、『エイ、左へ行け!』と、突っ込む、最後が大きな石が出ていて、危なかったが何とかクリアー!OKだ!
 後は、もうゴールは近いし、問題になるところは無い。ゆったりと進む。最後の浅い瀬は降りて、歩く。カナディアンは乗ったり、降りたりが非常に楽だから、便利だ。
 1557:到着。6kmを1時間44分の川旅。やはり、堰やポーテージがあると時間は掛かる。

 鳥は下流で少し見えたけど、総じて少なかった。でも、ヤマメの姿を度々見れたことは印象的な記憶に残る川となった。
 さあ、福岡さんの待つ今夜の泊地へ行こう。
 彼らに何かをと思い、スーパーで「沖ギス」を求めた。実は、店のラベルには「沖いわし」と書いてあり、始めて見る名前、「鰯」とは似ても似つかぬ姿、聞いてみると、この辺りでは昔から、そう呼んでいるので、表示もそうしている。本当の名は「沖ギス」だそうだ。どうりで、「キス」に似ている。が、「キス」とは、似ているけど、少し顔つきが違う。
 泊地へ行くと、そこには、5名の若者が居て、早速、カヌーの話や日本一周の話に花が咲き、夜も遅くまでワイワイであったが、私は先に退散したが、彼らはもっと遅くまで話しに花を咲かせていたようだ。
《千代川河原町泊》

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