日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月 15日】

2006-12-09 07:12:32 | Weblog
《「田田」にて、整理&移動》

 夕べは時々強い雨が降り、何度か目覚めたけれど、テントにも問題なく、今日も早朝から「田田」へ行く、溜まりに溜まっていた未整理がこの3日でようやくほとんど出来上がった。まだ、細かい所の修正は必要だが、ここまで出来上がっておれば大丈夫、と、風呂に入り、さっぱりとした。ここは、日により、男湯と女湯が入れ替わるので、両方を別々の湯船にしておけば、変化があって楽しいだろうなぁ。なお、風呂場の壁には、ここ庄内地区の方言が書かれていた。

****庄内地方の方言****

おぼける   :びっくりする
ちょす     :さわる
とけちゃま   :さかさま
じょなめる   :おしゃれする
けっちたんぽ :でん部
おおごでぎ  :ご苦労様
かがぼし    :まぶしい
こちょばて   :くすぐったい
けもする    :かき回す
やばつ     :冷たい
あんつける   :思い出す
ねまる     :正座する
けげし     :利口な
だだちゃ    :お父さん
あすまだ    :明日また
いい湯だにゃ :いい湯だなぁ
よろり      :いろり
めっこい     :可愛い?


 久しぶりに海を見た。日本海だ。
 ”海は荒海 向こうは 佐渡よ!”と、歌った唱歌も今ごろは全く耳にしなくなったなぁ。
 山形最後の道の駅「あつみ」で「しゃりん」と書いてあるテントで販売のおばちゃま『日本一周?いいなー、うらやましいなー、「定年になったらやろうね」とは言ってるんですけどね~』と、何度も言ってた。『やれるよ、絶対にできるよ。「やりたいね、やりたいね、いつかやろうね、」では、駄目!きちんと、具体的に目標を持って、計画だてて、望めば、日本一週でも、世界一周でもできるよ。』と、言い、恐山でのご夫婦のお話もして、元気付けた。
 さあ、新潟県に入った。海岸線を南下、佐渡の手前の「粟島」が見えた。実は、一瞬、佐渡かと思ったが、近すぎるし、小さすぎた。でも、ここに「粟島」があること、全く知らなかったから無理からぬことだ。
 今日は三面川の下見なのだが、「旅本」に詳しく出ているので、楽珍だ。

 先ずは、村上市の「下渡大橋」の下へ行ってみる。テントは張れる、上陸地としてもOK!よ~し、先ずは、ゴール地に決定!
 下見しながら上流へ、「岩沢橋」、最大の難所と言われているが、今日は水量があるので、波は少し高いが、カナディアンなら問題なく、十分に乗り切れる。
 そのまま上がって、スタート地点の確認に、三面橋のバス停「発電所」へ行くがここはジャングル、これでは駄目だ、と、500m位戻り、山道から里へ出たところ、左に「本間建設」の敷地があり、その前を川方面へ入っていくと、なんと丁度すぐ近くに斜めに川面へ降りれるコンクリートの道があり、車も置けれるほど広い場所もある。これこれ、ここがグー!と、カヌーを降ろし、泊地へ下りながらの下見となる。
スタート地からの山風景
 「布部のヤナ」を見ようと、布部橋から左岸側へ行くがどうもおかしいと気が着き、付近の人に尋ねた。『ヤナは向こう側から見れる。看板も出ているから、バックして行く方が楽だ。また、千縄の頭首工、それも向こう側で、千縄で聞いた方が分りやすい。』と、お聞きし、右岸側の349号線へ戻る。2度も通っているのに、大きく「ヤナ場」の看板があるのに目に入っていない、通路を入っていくと大きな広場、そこからヤナも良く見える。中州から右側が全面ヤナだからこちらは通れない。中州から左側は見えないけれど、まあ、大丈夫だろう!

 その上流の「千縄の頭首工」を近所で聞いてみるが分らない、『あれのことかな?』と、指差された方角の「(有)豊栄土木」とある道を入った。丁度、その会社の駐車場があり、声を掛けたが返事が無い。よって車を駐車場へ置いて耳を澄ますと、ザーと言う水音。これだと確信し、あぜ道を行き、草を分けて行くと見えた。頭首工が有った!左岸側に樋門があり、右岸側は魚道と堰になっているが、堰からは全面水があふれ、カナディアンならそのまま越えて行ける、と判断。帰りかけると、反対側のあぜ道から男性がこちらへ小走りに…。

 『あっ、こんにちは!頭首工 見に行かせて貰いました。』 『日本一周ですか、好いですね~。』 『時間だけはた~っぷりあるので、思い切って出ました。今、100日近くになります。』 『川下りでしょう。舟で下って?車はどうするの?だれか運転してくるの?』 『いえ、一人ですから、自転車で車取りに戻るんです。』 『あぁ、な~るほど、それで自転車積んでるんだね、分った。』 『でも、そりゃ大変だ!』 『いえいえ、それが、楽しいんですよ。川下りと自転車と両方を楽しいんでいるんですよ。』 『そうか、好きなことやってるんだから、楽しいんだ!なるほど!私もやりたいなぁ。』 『ぜひ、やってください。テーマは何でも良いじゃないですか?日本一周は楽しいですよ~。こうして、その地その地で、色々なお方と話ができるのが、すごく楽しいですよ。方言も楽しいですし…。そして、旅は一人に限ります。奥さんも一人で出られる。ご主人も一人で出る。でないと、土地の人と話が出来ませんからね。』 『一人だと自分の勝手気ままに動けるから、その方が良いかも知れないね。』 『そうなんですよ、ホテルや旅館泊まると高くつくので、軽四で寝れるようにして、冷蔵庫持って、自炊しながらやるのが楽しいし、一番安くつくのじゃないでしょうかね!』 『一寸待って、ジュースでも…』と事務所へ走られた。 『もう夕方だから…』と、冷いビールを持ってきてくださった。『わー恐れ入ります。ありがとうございます。丁度ビール切らした所だったんですよ。』と、お別れして、泊地へ。

 どこの川原でも犬の散歩が多い。犬は飼い主に似る、とも言われている。犬をきちんと教育し、しつけができている犬の飼い主はやはりきちんとした顔をしているものだ。こんな飼い主もいる。犬が肥えてユッタユッタと歩いている。飼い主も肥えてて、ユッタユッタと歩いている。キット食べたいだけ食べさせて、余り動かないでいるのだろう。飼い主の方も同じような生活態度なのだなと犬を見れば、飼い主がはっきりと分る。散歩もいやいややっているのだろう。芋煮会で母娘を見たが、犬でも同じだ。
《三面川下渡大橋中洲公園泊》

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