日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 9月27日】

2006-12-22 06:41:51 | Weblog
《小矢部川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
42 小矢部川 68(内約11) 三日市橋下流300m 守山橋下流200m  易 鳥が多く、水綺麗グー

 スタート地へ来た所、土手の路上に大きな石ころが落ちている、と、思いきや、何と亀、『危ない!』と、ハンドルを切り、真上を通り抜け、車を止めた。『こんな所歩いていたら、つぶされるよ!』小矢部川(おやべがわ)へ放してあげよう。と、荷台に乗せた。スタート地の「三日市橋」下流50mには小さな頭首工があるので、その300mほど下流の畑の間を通り、川面へ。
 何と、あれだけ揺れた荷台の上でも、結構、首や手足を出している。そこで、亀を水辺へ降ろし、手足を出すのを待って、写真を撮っておこうと、待ったが顔を出さない、暫く待ていたのだけれど、やはり顔を出さない。待っておられないので、出発の準備を済ます。それでもまだ出さない。やはり近くで人間の動きを察知し、恐れているのだろう。もう、そのままそこへ放っておいて、側で待たないことにした。これなら安心して、川へ入るだろう。
 亀を危険から救い出し、無事自由にさせたのだから、キット竜宮城へ連れて行ってくれるに違いない。これは楽しみだ。でも、この亀は海で無く川の亀なので、鯛や平目の舞い踊りではなく、鮎やうなぎの舞い踊りかな?玉手箱貰っても絶対開けないぞ!
 そんなことがあって、非常に穏やかな流れの中を、
 848:スタート。
 流れが穏やかなだけに、カモが多く、次の「五位橋」までの間に、カモの15羽以上の団体が4グループも飛び立った上空で6,70羽のカモが飛んでいるのは壮観だ。
 他にも、ダイサギ、チュウサギ、ツバメが多く飛び交い、6,70羽の鵜が一斉に飛び上がるのも、猛烈に壮観だった
 水が綺麗なので、水草も多く、魚の生きていく環境には非常に良い川だ。川底まで見え、鮎は無理だけど、5,60cmの鯉の姿は度々見ることが出来た。
 水は少なく、浅い所が多いので、カヌーイングには今一不向きなのだが、何とか腹をこすらないで通れる水路を見つけながら、それでも一度だけ、スターンのボトムをコツンと言わせた位だ。
 ゴール直前、岸辺の岩に、黒っぽい物が見え、何となく亀ではないかなと近寄っていくと、瞬時にチャポンと水の中へ逃げていった。そうだろう、今から竜宮城へ行くにはまだ早い、だから、別の亀である。うれしいことに、亀の甲羅干しを久しぶりに見せてくれた。

  カモはグループで居ると、やはり見張り役でも居るのだろう、または誰かが早く気着くのだろう、兎に角、逃げ足が速い、150mや200m先で、「クエー」と言って、全員が飛び上がり逃げ出す。所が、一羽や2羽の時にはそうはいかない、キット見張りが十分に出来ないからだろう、割と近くまで行かなければ、逃げない。時に、2mほどの所から、「クエー、クエー、クエー」と慌てて、不安げな、恐怖心の塊みたいな顔をして、飛び立つ様はかわいそうでもあり、面白くもある、そんな感じで、見てしまう。
 「守山橋」下流200mの左岸、階段のあるところへ、1037:着。
 流れが少なく、水量も少ない川だったけれど、鳥が多く、水が綺麗で、楽しい小矢部川だった。
昼食を取った所
 自転車で車を取りに戻る、50分ほどの道のり。カヌーを乗せ、落ち着いた所で、川辺で昼食。
 側のベンチで、携帯で話していた若者、一時間以上も話し続けていた。キット電話代のために仕事しているのだろうな?

 さて、次なる川へ向って出発、石川県の手取川、さてどんな川か楽しみだ。手取川と言う名前の美味しいお酒もある。
 先ずは、鶴来町にナビを合わす、鶴来町といえば、まろやかな味の清酒「満歳楽」と山廃仕込みで名を馳せた「菊姫」の蔵元がすぐ近く同士であり、共に、非常にうまいお酒だ。
 蔵元見学という訳にもいかず、旧道でなく、新しい道を素通りし、「鶴来橋」のすぐ上の駐車場へ到着。階段もあり、距離もあるけど、何とか降ろせない事はなさそうだ。が、すぐ下の瀬がちといやらしい、大きな石がごろごろ出ていて、カヌーにとっていやな瀬。まあ、他に無ければ仕方ない、一つの候補地として、残しておこう。

 ここ手取川は土手道が発達していて、「河川管理用の道、一般車両はご遠慮下さい」とは書いてあるけど、釣りの人や犬の散歩、自転車、デイトの車など、走っている。ありがたい国交省だ。尤も、国交省は超金持ち、いや予算をあり余る程持っているから、無駄でも使っているからなぁ。時に、自分達の天下り先を建設することなど平気だ。
 一通り見ながら下り、「石川県手取公園」と、言うところへぶっつかり、見ると水道あり、トイレあり、上げる所あり、芝生はふさふさ。今夜はここに決まり!
 早速、スーパーの場所をお聞きすると、美川町にあるとのこと、では、今夜の献立は?白菜があるし、ジャガイモ、にんじんなど野菜はたっぷり。「ごった煮」に豚肉と豆腐を買い、テント設営、今夜も「吉の友」の美味しいお酒が飲めるぞ!幸せだな~!

 さすが石川県、松井秀喜選手の星陵高校のあるところ、スーパーにはお菓子や饅頭など、色々なものを応援グッズとして、販売されている。このように県民を県民がを応援するのは非常に良いことだ。
応援グッズの饅頭の袋
 松井選手のような超人でなくても、郷里のスポーツでも、音楽関係でも、新規の店舗でも、近所の農家直販店でも応援することで、地域が活性化し、明るい環境になるのだけれど、兎角、日本人は「出る杭は打つ、足は引っ張る」面があるように感じる。社会が暗くなる元だ。足を引っ張らないで、応援しなければいけないものを・・・。例えば、地産地消で地域産業を応援すれば、自分の所へ返ってくるものなのだから・・・。 遠くへ買い物に行かないで、近くで買い物し、近くを繁盛させましょう。

 ここ、美川町の「石川県手取公園」は水道・トイレが設置されているので、また芝生はふかふかとしていてすごく気持ちよく、木のテーブル・椅子が有り、若い人たちが昼でも夜でも、テント張って、ゆったりとしていたり、バービキューパーティーをやっていたりしている。非常に、親切なお役所だ、こんなお役所の所では、キット悪い子は居ないだろう。
 「あれはいけない」「これは駄目!」「危険、入るな!」など、禁止・規制をうたっている役所のところほど悪行が多いはずだ。中には、「良い子は川で遊ばない」と言った馬鹿げた札を立てている川もある。こんなことして、子供が正しい成長するはずが無い。子供が川や海でしっかり遊ばせないと良い成長はしない。 その代わり、きちんとライジャケをつける習慣をつけさせることだ。「良い子は川で遊びましょう!」だ。逆に、「良い子は家で遊ばない!」これが正しい。
 車で走っていて、何時も何となく見ているのだけど、考えてみれば腹の立つ表示板が非常にたくさんある。例えば、「止まれ!」「減速せよ!」「トンネル内 点灯せよ!」「GO!」「STOP!」「○○注意せよ!」など、常に命令口調だ。『命令なんてしないでくれ!』と言いたい。これは警察が国民に命令しているんだ。権力者の国民を見下げた証拠だ。江戸時代の残骸だ。困ったものだ。
《石川県手取公園泊》

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