日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 7月26日】

2006-10-16 05:57:18 | Weblog
《北上川へ移動》

 2時頃、風と雨で目が覚めた。大雨が降っている。風もきつい。どうも様子がおかしい、と外を見ると、シートの支柱が半分の2本が倒れている。風で倒されたのだ。アンカーが抜けたわけでもない。起き出して、一本は木にくくり付けた。暫くして、また、目が覚めた。雨風はやはりひどい。外を見ると、また支柱が倒れていた。やはり、ステーを一本しか取っていないのも原因だろう。
 で、時間は4時過ぎ、睡眠もまあまあ取れている。今日一日、きっとこの雨風だ、ここの湾内で、セーリングしたかったのだけど、風が治まるのを待つ訳にはいかない。「よ~し、シャーナイ、北上川へ行こう。残念だが仕方ない」と、雨の中、テントの収容、シートカバーの収容、公民館の出入り口のピロティーで、比較的乾いた服装に着替えて、越喜来を離れた。

 海辺から、107号線を通り、北上山地超えで北上市へ向かう。
 途中、充電が十分になったので、道路脇の駐車スペースで、メールの返事が長く書けていないのでと、車内で打ち込んでいたら、何かかすかな音がし、車がゆさ、ゆさ、ゆさ、と揺れた。『あれ、あぁ、あっ、地震だ!』大したゆれではなかったが山中だったし、雨も降っていたので、山が崩れないかと、横の崖を見上げた。
 途中でがけ崩れなど無いことを祈りつつ、北上市へ向けて、走る。ラジオで地震のことを盛んに言っている。宮城県で震度6強?、これはきついぞ。被害状況はまだ伝わってこない。そうだ、宍戸さんや松島の大宮さんはどうだったかな?被害が無ければ良いけど、と、ようやく町へ出てきたので、電話を入れる。

 宍戸さんは奥様が出られて、やはり川へ行っているとのこと、それなら安心。
 大宮さんは『大分揺れた。すごかったよ!食器が少し割れた位かな?大したこと無いよ。』まあ、震源地に近いお二人さん無事で何よりでした。そしたら、メールが入って来た。春日部の田中君から、私が宮城辺たりにいるのじゃないかと心配してくれてのメール、早速返事を『岩手に入っていたので、夜中の揺れは気がつかなかったけど、7時13分は感じたけれど、車中にいて、問題無し。ありがとう。』と。でも、案外、春日部の方が揺れたのじゃないだろうか?

 北上川にたどり着き、先ずは、上陸地の探索。「旅本」の地図にある場所に行き着けない、で、近くの散髪屋さんに尋ねに行くと、可愛い奥さん、『私、分からないから、お隣へ行こうよ。』と、お隣へ。
 3人の女性がいらっしゃったけど、やはり分からない。でも、『紫波町運動公園にキャンプできる所があるよ。』と、お聞きし、行って見ると、「その紫波大橋の下がテント泊地にグー、艇の上げ下ろしもOK。環境も抜群!」と、今夜はここにねぐらと決め、上陸地として、MTBも固定した。

 何となく疲れていたので、寝不足もあって、近くのマックスバリュー・やまやなど10店舗位入った、ショッピングセンターの駐車場で、トイレ使わせていただき、うたた寝して、元気回復。
 パートⅡの上陸地点は花巻空港付近と目論み、下見に出発。そこは800mほどの間に4っつの橋があり、オレンジ・ピンク・グリーン・ライトブルーに夫々色分けされていて、分かりやすい、ありがたいことだ。そのうち、ライトブルーの「銀河大橋」が上陸地点として最適なので、ここに決めた。なお、グリーンは鉄道の鉄橋だ。

 また、紫波に戻り、先程の駐車場でまたとろとろとうたた寝、明日の出発地、盛岡へ行こうと思ったけど、何となく大儀で、『明日、早起きして、行こう、十分間に合う。』と。今日は行くことを止め、紫波でゆっくりした。
 川原で、夕方、軽トラのお二人が近づいてこられ、『あそこで草を刈っていたんだ。明日、舟が着くから刈れと言われて、あなた方かね?』 『いいえ、私は一人だし、役所に何も言っていないし、どこかから、沢山来るのでしょうね。』 『わしらはシルバーよ!』と、言って、名札を見せてくれた。『ありがとうございます。お陰で、私もあそこへ上陸させていただきます。』

 この紫波(しわ)町の近くに、志和と言う地名もある。読みが同じだろうから、近辺の人はきっと難しいことだろう。
 晩御飯を食べていたら、近くで祭囃子の笛や太鼓が声が聞こえる。祭り大好き人間の私、行って見たい衝動もあるが、自転車が少し離れた上陸地においてあるので、我慢して寝た。
《紫波大橋下泊》

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