二人のピアニストに思う

gooニュース、注目のトピックスで「フジ子ヘミングがNHK斬り」を見て自分でもブログを作り、発言したくなった。

Alpsさんの記事を見て

2006-12-11 08:35:23 | 独り言
Alpsさんの記事「死生観」を読んだ。

今回の記事にも引用されている、今年5月のAlpsさんの記事「生きる」に、私が送ったコメントの書き出しは、
『前回の「忘れない」もそうであったが、今回「生きる」も、K.H.さんの話は感動的である。   Alpsさんの描写するK.H.さんの生き様にも心打たれるが、ご本人のお書きになる文章が素晴らしい』
と、なっている。
そして、今回の記事を読んでの感想も、それと全く同一である。

あの記事への私のコメント、の転載を更に続ける。

『K.H.さんの、この素晴らしさは、(直接に「自然」に拘わる農業に限らず)、物造りに生きた人でなければ出来ないもの(私の趣味の問題だが)と思う。

大金を転がして、今や日本を脱出する村上某のような生き様、またこの春の叙勲で最高の勲章を貰った人物の生き様は、K.H.さんに較べれば、人生を生きたとは言えないだろう。
K.H.さんは、金や世俗的栄誉とは別の、掛替えの無い御褒美を神様から授かった方なのだろう。』
と、書いている。

昨年8月のAlpsさんの記事「忘れない」に、Y.K.君がコメントを送り、:
『この記事が公開された日の内に拝読して、胸中に溢れるものがあり、コメントをしようと思いながらも、想いを文章化することが私の力量を超えていて、手間取っていました。 ・ ・(中略) ・

私にもK.H.様と非常に良く似た人柄・実績の叔父が居ました。 記事を読んで直ぐにこの叔父の想い出へと、思いが飛んだのでした。 K.H.様よりも二周り程も年長の叔父は、時代に翻弄された人生を既に終えています。
60年前の日本の不幸な出来事の流れの中で、財産も子供達も失った叔父は、流石に一旦は気力を失いましたが、その後男児を一人得て、その息子さんに希望を残していました。 私がコメントを書くのに手間取ったのには、この叔父の息子や孫どもが叔父の偉さを全く理解出来ないで居る事への悔しさが、私の筆力では書ききれないためです。
終戦後、可也な年齢に達してから儲けた息子を、「将来Y.K.君にでも面倒を見て貰わなければ」、などと言った叔父でしたが、私の力量不足で何も出来なかった。 孫達も高学歴は得たものの祖父の偉大さを全く理解しようとしない。
 ・ ・(中略) ・

Alpsさんのこのブログ記事を見て、叔父のことを思い起し、私は済まない、とも残念とも言いようのない気持です。
(具体的な出来事を100頁位も掛けねば)、簡潔には表現出来ない私の思いを唯感情の赴くままに、この様な雑なコメントとして送るのを、叔父にもAlps様にも、申訳なく思います』
と書いていた。


その後、例の仲間が集まった時に、Y.K.君の文章力不足のその話になった時、キャズ君が同感の意見を述べた。
キャズ君は10年以上の長期間に亘って、某全国紙の新聞コラムを書き続けていた実績がある。
それにも拘わらず、最も書きたいと思っていた三つのテーマに付いては、遂に書く事が出来ないで終わってしまった、という。

どうでも良いことは、幾らでもへらへらと書けるが、自分が人生で最重要と感じるような内容は、幾ら時間を掛けても書ききれないものらしい。
そして、Y.K.君も、その後、何度か彼の叔父のことを書き始めては沈没している、と言った。

この様なことがあるから、私は、
★[A-36] 「山川捨松 を書く」
★[A-37] 「友永英夫 も書く」

と、言上げしておいたのである。
でも一ヶ月経っても、未だ書けていない。

気持の急いているところに、今日また、元々の震源地であるAlpsさんのブログの関連記事「死生観」を読んだ。

皮肉な巡り会わせで、この同じ日に、Y.K.君の孫が某新聞社の作文コンテストで数千人の応募者の中から選ばれて入選し表彰式があったという。
祖父が一年以上掛かっても宿題の文章が出来ていないのに。
そして、その発端となったAlpsさんのブログの関連記事が公開された、その日に、である。

私自身の自戒の意味で、此処にメモを残して置く。

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1 コメント

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Unknown (Alps)
2006-12-11 10:52:36
TB有難う御座いました。K.H.さんの記事にコメント頂く「二人のピアニストさん」の記事に何時も共感しています。前回の「生きる」に頂いたコメントに対して、
「自然を愛し、生涯農業人として努力し励んできた彼には、二人のピアニストさんの言われるように、物作りに深く携わった者と共通項がある事を私も思う。
いつかお知らせ頂いた、歌集「草の分際」の著者である、金子きみさんを想起し、真摯に生きている人たちの姿を美しいと思う。」と返信した私の気持は今も全く同じ事を申し添えます。
Y.K.さんのお孫さんご立派です。小さい小さいと思っている内に子供も孫も大きく成長してゆくものですね。それだけ此方も老いてゆくと言う事でしょうが。
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