深海の青い月

定職に就いて更新が滞りまくっている男のブログ。

気づいたらアイマス関連のことしか書いてなくてごめんなさい。

まちえいで“生きる”を見てきた

2006年12月07日 21時07分48秒 | 映画・DVD
今月15日で閉館してしまう町田市の映画館“まちえい”で行われている黒澤明監督映画祭へ行ってきた。


平日という事もあってか高齢の方中心だったけど、自分以外にも若者がいて一安心。


ところで映画に集中していなかったわけじゃないけど、劇場で見る時の長所として他のお客のリアクションがわかる、という点がある。黒澤映画といえば今や絶対不可侵の存在として日本映画界に燦然と輝いているから、とっつきにくそうな印象がある。現に自分もそうだった。でも実際見てみると、これでもかと言わんばかりに様々な映画のエッセンスが詰め込まれている。その点からすると自分の中では、「七人の侍」「天国と地獄」「椿三十郎」「生きる」は別格の存在。


そしてこの“生きる”では深刻になりがちな内容にも関わらず、OPの辛口ナレーションや主人公が自らが胃癌に冒されていると知るシーンは笑うなという方が難しい。現に劇場でも笑いがもれていた。


C・イーストウッドが“硫黄島からの手紙”の監督に「クロサワに任せたいよな・・・」的なボヤキをしていたという噂があるらしいけど、黒澤明という人のすごさはやはり映画を見ないと伝わってこない。実際映画はというと、一人で作るわけではなく監督一人がすごければいい映画が撮れるわけではない。それでも白黒時代の黒澤映画には神がかり的何かが働いてるとしか思えない。


来週は“七人の侍”が遂に上映される。みうらじゅんをして「この映画を見た事の無い日本人は極刑に処すべきだと思う」と言わしめた日本映画界の傑作。劇場が閉館というのは悲しい話だけど、一刻も早く銀幕で見てみたいという気持ちもあって複雑な心境。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿