先月購入しました、ピアノ専用ソフト音源「STEINBERG The Grand 3」を、Midiのピアノ音源として現在色々と試している最中です。このソフト音源は、5万円以下のピアノ音源では、非常に評価が高く、最強といわれている程です。
以前から使っている「Eastwest Quantum Leap Pianos Gold」は、結構音に「コク」や「こってり感」があって良いのですが、16レイヤー(強弱の大きさ)のため、クラシックの名曲のmidiによる音楽の再生には、当方のシステム環境ではちょっと無理がありました。特に音が重なった速いパッセージでは、切れがなくなり音が霞んでしまって、変な音が発生したり濁ったりと散々でした!
一方「The Grand 3」は、20レイヤーで、強弱は充分すぎるほどであり、どんなに音が重なり合っても(和音的な伴奏などですが)、しっかりメロディーが聞こえてくるため、安心して再生が可能のようです。特にショパンやリストなどの速いパッセージにおける和音的な伴奏などにも、威力を発揮してくれそうです。
特に、スタインバーグがヤマハ(ご存じのようにヤマハは、ピアノの売上では世界一!)の傘下に入ったことによるのでしょうか、ピアノのダンパーの付帯音やキーを押したときの音、ペダルの動作音やハンマーの戻り音などが微調整できて、本物のピアノらしい響きを実に的確に再現しています。
さらに、当方の場合はあまり必要性は感じませんが、ピアノの調律による各種スケール類(キレンベルガーやヴェルクマイスター等々)も多数揃えてあったりして、現実のピアノとしての「スタンドアローン」的な使い方も可能です。つまり、例えば電子オルガンやインスタント的なピアノキーボードにパソコンのこの音源を鳴らせるようにすれば、世界の4大ピアノ(3大ピアノ?)のスタインウェイ Model Dやベーゼンドルファー290インペリアル、ヤマハ C7の音などを、キーボードから発音できる訳ですね!
音については、シャープでストレートな響きだと思いますが、ホールトーンなども綺麗にピアノの音に乗って出てきます。問題なのは、非常にメモリーやCPUのパワーが必要なため、若干一般的なのパソコンでは、用途にもよりますが使いこなすのが大変な場合も考えられます。メインメモリーが沢山使えるWindows7 64bitでないと、綺麗な音が楽に鳴ってくれない場合もあるかと思われます。
ただし、システムの負荷を減らすための方法も用意されていまして、「ECOモード(強弱が7レイヤーに減ります)」や「RAMセーブ(発音しない音を音源サンプルから削除して負荷を軽減する)」、「settings(HDDとメモリーとの音源サンプルの使用のバランスを整える)」などがあり、最高音質でなければ、たやすく鳴らせることはできます。この辺は、非常にユーザーに優しい設計になっていまして、とにかく「音が出る」ことを優先した音源でもありますね!※「Eastwest Quantum Leap Pianos Gold」にも、エコモードやRAMセーブは付いていて、「The Grand 3」の優位性をことさら強調するものではありません。
ちなみにサンプル音源のインストールは全部でDVD4枚です。Eastwestの様にDVD9枚ではなくて、インストールの時間もあっという間でした!これは、非常に楽だったですね!
まだまだ、試験段階ではありますが、ヘンデル作曲のハープシコード組曲第5番HWV430、終曲「Air & Variations(エアと変奏)」、通称「愉快な鍛冶屋(Harmonious Blacksmith)」を試しに鳴らしてみました。YouTubeでは、まだ非公開ですが、取り敢えずは、ここで「The Grand 3」のベーゼンドルファー290での音で、しかとお聞きください!
★Handel "Harmonious Blacksmith(愉快な鍛冶屋)"
如何でしょうか?生のピアノにかなり近づいたと思いますが、、、。ピアノのキーを押すノイズやハンマーの戻り音などの、「音」以外のピアノのノイズが如何にピアノらしさを作っているかが、お判りいただけたかと思います。
ただ、打ち込みが「Quantum Leap Pianos Gold(16レイヤー)」用になっているせいか、多少音の強弱が大き過ぎるかと思いますが、この点はご容赦くださいね!今後は、「Quantum Leap Pianos Gold」VS 「The Grand 3」ということで、時間がありましたら、同じ楽曲での比較試聴していきたいと思っています。また、「The Grand 3」について、不明な点がありましたら、コメント欄から質問してください。分かる範囲でしたら、お答えしていきたいと思っています。
その他のピアノについても試験的に音を鳴らした曲を、今後上梓したいと思っています。ご期待ください!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます