事実は映画よりも奇なり

乳がんで余命2週の告知もキリスト教の27歳の裏千家師範は延命薬で百八夜を内鍵付きの病室にて戦うも・・・

6/6 報道ヘリが世界遺産から飛ばした映像

2010年02月25日 17時30分09秒 | 朝顔 「椿灰」 

 【十夜 夢想】 より

世界遺産で誰か行方不明になったらしい。何気にテレビを見ていた夜だった。すると〝あの子〟の名前に住所までを読み上げる。
まさか・・・えっ。。。
ヘリから俯瞰しているカメラ・・・
いきなり〝その〟映像が飛び込んできた。数秒だったが、寄る。
脳裏に焼き付いている。

むかしむかし風光明媚な山奥で観光客が見つけた〝ひと〟が週刊誌を賑わせた事件がありました。SMばりに生まれたままの姿で縛られていた。崖の上から〝捨て〟られたのが途中で引っ掛かったのです。
観光地で記念写真を撮ろうとされる背景に目立っていた。ファインダーから直ぐに見つけてくれたのが何よりの救いなのでしょうか。

服こそ着ていてくれたし縛られてもいなかったが、テレビで流されたシルエットは同じ。
場所は違えども二人共に外国だったが週刊誌にも掲載された数枚もの写真を思い出してしまう。これらの映像は一生涯、消えないだろう。むごすぎる。。。
報道とやらの言い分は体質は・・・聞き飽きた。


  ☆ ☆ ☆

私は記憶を取り戻せていける。
この子の汚れなき心からの優しき言葉が切っ掛けで、自分と向き合え、戦えた。

お礼を言わなくっちゃ・・・
その前に、逝っちまった。まだ三十路に入ったばかりだったのに。。。
この子には離婚歴があった。結婚前に少しだけ働いた職業が原因で、離婚を迫られたのです。
過去の無い女が魅力を纏えるのか。涙が養ってくれた女性だから、好きになって、結婚したんじゃないのか。
それどころか、この男は慰謝料まで彼女に請求した。
突然に別れを切り出された女性が、住まいを見つけ、家財道具から電気製品まで最低限の品を揃え、職を探し、生きていくのがどれほど大変な現実になると思うのかっ。
サイテー野郎、クズだ。

失っていた記憶の根幹を成すのは、大学病院の病室における、日本最年少で裏千家も師範にまで到達した、まだ二十八歳の彼女のーーーーだった。
ここから完全復活していく記憶ですが、ショック療法は普通への道のり苦しく、

・・・長かったぁぁぁ。。。