太郎と弘子は音戸の瀬戸から三峰を歩いて休山へと向った。太郎と弘子が休山の頂上についた頃は、夕日が呉の街を赤く染めていた。
「うわあ、きれい。音戸の瀬戸もきれいだったけど、この休山から見る風景はなんともいえない」
弘子は絶句した。
「国定公園だからねえ」
太郎が静かに言った。
「はるか彼方に広島が見える」
弘子は驚いたようにこう言った。
「うん、広島の西も見えるよ・・・・・・」
この言葉を太郎は口にして、急に黙ってしまった。
「広島の西にいた頃のガールフレンド由紀を思い出したからである」
弘子はこの太郎の異変にすぐ気がついたのだった。
「太郎ちゃんも色々な思い出があるんだよね」
この言葉には弘子の、
「自分の事だけ考えて欲しい」
と言う願いがこもっていた。
太郎もこの弘子の気持を察して、
「うん」
と返事をして、弘子の手をそっと握ったのだった。
「うわあ、きれい。音戸の瀬戸もきれいだったけど、この休山から見る風景はなんともいえない」
弘子は絶句した。
「国定公園だからねえ」
太郎が静かに言った。
「はるか彼方に広島が見える」
弘子は驚いたようにこう言った。
「うん、広島の西も見えるよ・・・・・・」
この言葉を太郎は口にして、急に黙ってしまった。
「広島の西にいた頃のガールフレンド由紀を思い出したからである」
弘子はこの太郎の異変にすぐ気がついたのだった。
「太郎ちゃんも色々な思い出があるんだよね」
この言葉には弘子の、
「自分の事だけ考えて欲しい」
と言う願いがこもっていた。
太郎もこの弘子の気持を察して、
「うん」
と返事をして、弘子の手をそっと握ったのだった。
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