Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

現代日本人文芸:呉原百合蔵小説:次に総理の椅子に座る者は誰だ!:第3回(フィクション)

2016-07-31 07:08:31 | 日記

 Aは次に日本の総理になって欲しい石原伸晃に、

「もっと器の大きな男になってくれ」

 こう願うのだった。

「自民党には小池百合子よりもっと難しい山東昭子をはじめとする女性の重鎮がいっぱいいる。この人達の支持を得られないと総理の椅子は

まず回ってこない」

 Aはため息を付いてまた呟いた。

「石原慎太郎氏が、『息子石原伸晃をよろしく』こう絶叫して応援しても総理大臣になれるわけでもない。自分の力で呼び寄せないと」

 しばしの無言の後、Aの友人のBが、

「岸田文雄氏や石破茂氏は着実に成果をあげて総理の椅子に近づいているもんなあ」

 遠くを見つめてこう言う。

「まあ彼らには彼らの弱点がある」

 Aのこの言葉に。Bは、

「それはそうだが」

 こう言った後、言葉が出ない。