オフィスの情報機能化が進むなか、電気・通信ケーブルなどの処理が大きな問題として生じている。
二重床式のOAフロアは、機能性・施工性を重視が重視され、メンテナンスやフロアレイアウトなどに自在に対応でき、しかも美観をそこなわないことが求められる。
目的は
①机など家具類の配置に影響されずに配線できること。
②後からの変更を容易にすること
③床表面に配線類があることにより人の通行や椅子の移動の支障となり、その結果としての配線の切断などの障害が発生するのを防止する。
④床面を含めた美観向上。
かってはメインフレームなどのための限られたコンピュータルームにのみ設置されるものであった。
パーソナルコンピュータなどのOA機器やLANの普及により通常の事務所においても一般化している。
従来、事務所における配線は電源と電話くらいであり、これらは床埋め込みのパイプ、あるいは床面に直接這わせモールで保護することで十分であった。
しかしイーサネット、特にツイストペアケーブルによるLANの場合、配線の本数が大幅に増え従来の方法では困難となったことからOAフロアが普及するようになった。
設置にあたっては必要とする配線の本数や荷重についての事前見積もりが重要。
設置後は配線の位置が目で見えないため配線末端への番号付けと図面などへ記録しておくのが望ましい。
構造
大きく2種類の方式がある。
①本来の床の上に支柱を立てその上に板状のパネルを乗せるタイプ
②支柱とパネルが一体となったようなブロックを敷き詰めるタイプ
いずれの場合も40cm-60cm位の正方形を単位として床を埋めるように設置する。
高さは用途により数センチから数10センチ以上と幅がある(データセンターなどでは高さが1mを超えたり、管理のために人が入ることを想定するケースもある)。
パネルあるいはブロックには穴、あるいは切り込みのあるものがあり、配線の取り出し口となっている。
さらにその上に同じ大きさ、または整数倍の大きさのカーペットを並べる。
カーペットは下のパネルとはずらして並べることもある。
そうすることで継ぎ目をによる段差を目立たなくし配線がカーペットの継ぎ目から取り出しやすくなる。
カーペットの代りに塩化ビニル樹脂などのタイルを使う場合もある。
配線の取り出しは通常、テーブルタップや情報コンセントを直接カーペットの継ぎ目から引き出す方法が使われる。
インナーコンセントなどと呼ばれる蓋付、あるいはポップアップ式の器具を造り付けることもある。
コストや自由度の点で前者の方法が使われることが多い。
電源、ネットワークなどの配線部材には OAフロア専用にシステム化されたものもある。特にブロックタイプでは合わせた設計となっている場合が多い。
空調も目的とすることがあり、配管を通したり、吸排気口を設けてそのまま空気の通り道として用いたりする。
既存の床の上に新たな床を設ける場合は、入り口に段・スロープを設けてその高低さを解消するなどの措置がとられる。
OAデバイスフロア
呼称 仕上り高さ mm メーカー希望 設計価格
(カーペットタイル・施工費含む)
45H 51 25,300円/m2
64H 70 25,300円/m2
94H 100 26,900円/m2
54H 60 受注生産品 25,300円/m2
74H 80 受注生産品 25,300円/m2
OAフロアーボード日本フライアッシュ協会

きんでん

に関連記事としてリンクをはらせてさせて戴きました。