その後、一泊二日の外泊許可をもらい、自宅へ帰った。姑は「そんな事をしたら、せっかくの入院給付金の日数が途切れてしまう!」と、帰宅を渋ったが、入院扱いの外泊なのでそんな事はないから、と説明し帰った。
久しぶりの家族団欒。子供たちは何か遠慮してじゃれついて来ないが、何か歓迎してくれているようだった。お昼、久しぶりにインスタントラーメンが食べたくなり、体に悪いと知りつつも、ラ王を主人に作ってもらい、食べた。チャーシューは怖くて食べられなかったが、私が残したものを、主人が「あ、俺食べる!」と言って食べていた。「うつるかもしれないよ。」と脅かしたが、主人は「こんな事ではうつらないんだよ。」と、どこ吹く風だった。そういうところが気持ちが大きいと言うか、何かすごいな、と思った。癌になって、嫌われると思っていたのに。ありがたくて涙が出そうだった。
夕飯は姑が作ってくれた。治療の事について、舅と姑にも食卓を囲んでいる時、意見を訊いてみたが、「自分でよく考えて、納得いく治療を。」との事だった。が、台所にいる時に舅がこっそり来て、「なるべく早く何か手を打った方がいいぞ!」と真剣な顔で言って去っていった。舅は舅なりに、心配してくれているのだな、と思った。あっという間に一泊二日が過ぎ、病院に帰る時間になった。既に私の気持ちは点滴の方に決まっていたので、脱毛を覚悟し、美容院で髪をショートカットにして病院へ帰った。
久しぶりの家族団欒。子供たちは何か遠慮してじゃれついて来ないが、何か歓迎してくれているようだった。お昼、久しぶりにインスタントラーメンが食べたくなり、体に悪いと知りつつも、ラ王を主人に作ってもらい、食べた。チャーシューは怖くて食べられなかったが、私が残したものを、主人が「あ、俺食べる!」と言って食べていた。「うつるかもしれないよ。」と脅かしたが、主人は「こんな事ではうつらないんだよ。」と、どこ吹く風だった。そういうところが気持ちが大きいと言うか、何かすごいな、と思った。癌になって、嫌われると思っていたのに。ありがたくて涙が出そうだった。
夕飯は姑が作ってくれた。治療の事について、舅と姑にも食卓を囲んでいる時、意見を訊いてみたが、「自分でよく考えて、納得いく治療を。」との事だった。が、台所にいる時に舅がこっそり来て、「なるべく早く何か手を打った方がいいぞ!」と真剣な顔で言って去っていった。舅は舅なりに、心配してくれているのだな、と思った。あっという間に一泊二日が過ぎ、病院に帰る時間になった。既に私の気持ちは点滴の方に決まっていたので、脱毛を覚悟し、美容院で髪をショートカットにして病院へ帰った。