手術後初めて、オプサイトを貼ったままの入浴が許された。
母が一緒に入って、髪と体を洗ってくれた。
この年齢で母に介護されるなんて、思ってもみなかった。
数年前、母が膝の手術で一時的に入院した時に、入浴介助を頼まれてやったことがある。
その時に母の年齢と、介護の必要性を感じたものだったが、今回は反対になってしまった。仕事を休んで遠い母の病院に行っていたので、あの時はとても迷惑でいやいややっていて、母にもつんけんしてしまっていたのだが、逆の立場になってしまった今、それはしてはいけない事だったと思う。
誰にでも、迷惑を掛けてしまう時はあるんだ、と痛感した。
母は私の背中を流しながら言った。「○○、病気になった事は、あきらめな。お母さんはね、事故じゃなくて良かったと思っている。事故だったらもう会えなかっただろう。気力だけは負けるな。」と。
オプサイト、A先生は入浴前に貼りなおすようにとナースに言っていたのに、あるナースの「入浴後に貼ったほうがいいんじゃない?」とのひと言で風呂上りに貼りなおす事に。後日、CTを撮った時に腹水ではない水が腹部に溜まっていた。先生は首を傾げていたが、私はその時のナースの不手際だったと思う。防水の為に先生は貼り直せと言っていたと思うのに、それをしなかったナースに不信感を覚えてしまった。