ぴよママの直腸がん日誌

2006年、40歳で直腸癌3bと診断、開腹手術。大動脈周囲リンパ節腫大の為、抗癌剤で延命しているぴよママの身辺雑記です。

手術終わる

2008-09-01 21:27:25 | Weblog

「○○さん!」A先生の大きな声で、眼が覚めた。
うっすらと眼を開けると、ベッドの周りに母と姉と夫が居た。浴衣を着せられていた。
「今、鼻に管が入っていますが、それを取ってあげます。」と先生。そうなんだ、と思い、こっくりと、かすかにうなづいてみた。長い管が、私の鼻から取り去られた。
お腹に火が付いたような、熱い、ヒリヒリとした感覚。やはりお腹を切っただけある、と思った。
「喉からタンを出してもらいます。ゴホンゴホン、して下さい。」と、先生。
タンなんて出そうになかったので、軽くコホンコホンとセキをした。
「もっと強く!」とA先生が強い口調で言うので、ゴホン、という感じでセキをした途端、ズキンとお腹に激痛が走り、私は体をくの字にして、苦しんだ。
「もういいです。」と先生。そんな、痛かったよ、先生!と思った。
お腹から管が出ていて、その先が袋になっている。それはドレーンだったのだが、無知な私は、それが人工肛門ではないかと疑った。「これ、何ですか!?」と、私。
「お腹の中の、汚いものを出す管です。」との説明。
ドレーンが外される日までずっと、私はそれを人工肛門かも、と思い、それを覚悟していた。
その夜、高熱が出た。母と姉が付き添ってくれて、母に何度も保冷剤を交換してもらった。看護師さんが注射を打っても打っても、熱が上がってくる。つらい夜だった。