イル・フェ・ボーな日々

料理教室、子育て、映画、読書とひたすら走り続けるシングルマザーの日記

「SOMEWHERE」を観た

2011-04-21 16:41:48 | Weblog
ソフィア・コッポラ監督の最新作。

いやあ、やられました。ものすごく好きなタイプの映画。これはDVD買うな。きっと。
内容はハリウッドの高級ホテルに住むスティーブン・ドーフ演じるセレブ俳優の怠惰な日常。

これといった事件はナシ。別れた妻との間の11歳の娘が訪ねてきたり、映画のキャンペーンの為、イタリアに行ったり、時々美女との情事もあるけどおおむね情熱ナシ。
だらだらとした日常が繰り返される。

最初の出だしからして主人公が乗るフェラーリがただ走るだけの映像がずーっと流れるだけ。はっきりいってつまんない。そこで主人公のつまんない気持ちを観客である私たちは共有できる。最初から最後まで主人公のつまんなさが泣けてくるくらい伝わってくるのだ。

そんな主人公が唯一心を動かされるのがエル・ファニング演じる娘。彼女が泣いたり笑ったりするときだけ。彼女のおかげですこーしばっかりやる気がでてくるのかなあって所で映画は唐突に終わるのだ。

最初から、そのラストシーンまでソフィア・コッポラのセンスの良さが光る。間の取り方、気の抜き方がすばらしい。
やはり父親譲りのセンスの良さなんだろう。それでいてまったくお父さんの映画とは違う。

素敵すぎて誰も泣いてないのに泣けちゃったよ。先日観に行ったジョニー・ディップとアンジェリーナ・ジョリーの「ツーリスト」は派手な映画だったけど、全然受け付けなくて爆睡してしまいました。

エライ違いだな。反対にこの映画で寝てしまう人も多いだろう。

自分の世界をキチンと作り出している自立した女、ソフィア・コッポラ。素敵な監督さんだ。

誰が良いかな?

2011-04-19 14:38:07 | Weblog
テレビのニュースで芸能人やスポーツ選手が被災地の避難所を訪問する場面をよく見る。

先日友人と「誰に元気をつけてもらうのが一番うれしいか?」という話で盛り上がった。

私はオダギリジョーラブなんだけど、なんかオダギリジョーに頑張れって言われても元気でないよなあ。
やっぱり元気で明るい人に背中を押してもらいたくなるよね。

先日天皇陛下が埼玉の避難所にお見えになっていた。陛下に元気つけられると「元気が出る。」というより「ありがたい」って感じだ。かえってイギリスにウイリアム王子なんかが来てくれたほうがビックリ仰天して元気が出るか?

結局一番は(これはあくまでも個人的見解です。)アントニオ猪木が良いんじゃないか?という結論となった。
猪木に「元気があれば何でもできる!」と叫ばれたら「本当にそうだよね。」という気持ちになるだろう。

私は被災者というか、地震でちょっと不便な想いをしたにすぎない。こんなことを考えるのも被災者の方々には失礼かもしれませんが、悲しいとき、落ち込んだ時に頭の中で猪木さんに「ダーッ」と気合を入れてもらっている、そんな妄想をして元気だしてます。

男の料理教室

2011-04-17 22:26:44 | Weblog
本日は酒の肴。

東北のお酒を飲みながらチョイチョイと作れるメニュー。

鯛めし
手羽中のスパイス焼き
かつおのたたきニンニクソース
油揚げとごぼうのサラダ

料理の手順はいたってシンプルなんだけど、スパイス使いがポイントです。
かつおには山椒とにんにく、手羽中にはクミンやコリアンダー、七味唐辛子などなどを使います。

ほんの一振りで一ランク上の料理にしてくれる、スパイス(和洋含めて)は素晴らしい。

写真は鯛めし、土鍋で焼いた鯛と昆布を一緒に炊き込みました。お焦げがなんとも美味しいですよ。

新浦安 ブライトンホテル

2011-04-15 12:20:59 | Weblog
京懐石「蛍」で引っ越す友人のお別れ会。

いつもは一万円を超えるコース料理のお店なんだけど、ディズニーランドが閉園してるせいで客足が激減してるらしい。
4月限定で4500円のコースがあるということで、応援する気持ちもあって予約。

なかなか豪華でした。すっごいお得。

友人は大阪に転勤するんだけど、こんな時に転勤するとなると「良いなあ。関東は怖いもんね。」といろんな人に言われたらしい。「なんか逃げ出すみたいに言われてちょっと嫌。」とのこと。

なんだか心寂しいねえ。でも美味しいご飯を一緒に食べておしゃべりしたら気分もよろしい。

ブライトンではほかのレストランで浦安スマイルメニューなる企画をやってるらしい。舞浜地域で一番好きなホテルなので頑張ってほしいね。お金がたまったらまた行こうっと。


明日から

2011-04-14 13:34:10 | Weblog
ディズニーランドが開園されるそう。

この一か月、火が消えたような舞浜駅も少しは元のにぎわいを取り戻すかなあ。
地震の前までは一日中舞浜駅の混雑がすごいので、ディズニーランドが大嫌いだった。

花火も毎日毎日、うるさいなあなんて思ってたんだけど、一か月ないと恋しいもの。
ごめんなさい、ミッキー、あなたがいないとこんなに寂しいなんて、気が付かなかったわ。どうかわたしを許してください。
大切なものは無くなって初めてわかるんだなあと実感。

ディズニーシーはまだ開園が未定だとのこと。ディズニーで働いていた人たちはどうしてるんだろう。
ホテルも活気がないし、やはり舞浜はディズニーランドがないと始まらない。


明日はどうかたくさんの人が来ますように。お祈りしております。

もう一か月。

2011-04-11 15:12:37 | Weblog
早いもので地震から一か月たちました。
都心に一番近い被災地ということで有名になったようです。わが町浦安。

東北の被害には比べ物にはなりませんが、やはり自分の町の変わり果てた姿を見るのは辛いものです。
テレビやネットで液状化の被害ということで砂に埋まったコンビニや斜めになった交番、突き出たマンホールの様子が報道されています。

その辺りに住んでいる料理教室の生徒さんが話していたのですが、面白がって写真を撮る人達が後を絶たないのでその家の方やコンビニの店長さんが迷惑しているそう。

被災した風景をバックにVサインで撮影している若者もいてさすがにコンビニの店長さんが切れて撮影禁止にしたとのこと。

なんだか心寂しい話だなあ。

ひと月たっても余震が収まらず、そんな話を聞いちゃうとちょっと暗い気持ちになりますが、何もかもなくされた方々ががんばっているのに私が凹むわけにはなりませんね。

元気出して行こう!!



節水節電料理

2011-04-08 17:07:02 | Weblog
震災後は水とガスが2週間使えなかったので、なるべく水とガスを使わない料理ばかりやっていた。

そこで大活躍だったのが圧力鍋と電子レンジだった。
最初は冷凍食品を買ってきて食べていたのだけれど、やっぱり飽きてしまったのと、冷蔵庫に残っていた野菜類が痛んでくるのでもったいなくて。

ご飯は圧力鍋を使ってカセットコンロで炊く。何しろ10分足らずで5合のご飯を炊き上げる。それを一膳ずつラップに包んで冷凍。豚汁、カレーも圧力鍋で作った。パスタも圧力鍋で茹でると水も少なくゆで時間も半分。一週間でカセットコンロのボンベ一個でおつりが来た。


電子レンジはもっぱら蒸し料理。白菜と豚肉、水菜と鶏肉など組み合わせてチン。数分で蒸しあがり。味噌ベースやマヨネーズベース、ポン酢ベースのタレをホイホイ作って日替わりでいただく。

限られた条件で作る料理。

さすがに続くと凝ったものが作りたくなったけど結構楽しめましたよ。
今レシピをまとめてます。

次回の料理教室には生かしたい。

お料理教室再開

2011-04-07 09:38:03 | Weblog
先週の土曜日は久々にお料理教室でした。

ライフラインが復旧したのでようやく再開。
生徒さんたちもみなさん元気。ホッとしました。

地震のあとは水もガスも使えなかったので、お料理の事なんて考えることが出来なかった。ただ栄養をとるだけ。味も贅沢言ってられない。盛り付けなんてどうでもいい。

そんな毎日を送っていると「美味しいものを美味しそうに」という自分が大事にしていたものは何だったのか?という気持ちになったりもしたけれど。


「美味しいものを美味しそうに」という気持ちを持つこと、それが大切。その気持ちを持てるようになることが立ち直るという事なんだよな。

今東北の被災者の方々はそんな気持ちを持つことはまだ出来ないと思う。
早く皆さんが味にこだわったり、器にこだわったりする余裕がでてくれば良いなと思います。


写真はアサリのキャベツ蒸しと魚のそぼろ寿司、イチゴ大福です。春の献立。

英国王のスピーチ

2011-04-06 15:03:33 | Weblog
を観た。
地震前に前売り券を買っていたんだけど、ようやく観た。
地震の前にみるより、今観たのは正解だったような気がした。

この映画はアカデミー賞を取ったので内容はご存じの方が多いと思う。吃音に悩む英国王の話。王と矯正医との交流の話。

王様の言葉は民にとって天の声、吃音じゃあ格好はつかない。それを十分解っているから緊張し、上手く話せない。プライドが高くてそれでいて自信のない王様をコリン・ファースが上手く演じていた。

というより私はコリン・ファースが大好きなので、見てるだけでうれしいんだけど。

ジェフリーラッシュも良いですねえ。「シャイン」の名演は心に残っています。

王様の演説は自分で原稿を書くわけではない、与えられた内容を読むだけなんだけど王様の口から出る、ただそれだけで国民には大きな力を持つ。
(まだこの時代は、ってことですが。)

言葉の重さ、言葉の力をあらためて感じる、そんな映画です。
地震後の今だからなおさら感じるんだと思う。

とても良い映画でした。



「SP革命編」を観た

2011-04-05 11:55:03 | Weblog
ファンの方が多いのであまり声を大にしては言えないが「踊る大捜査線」や「HERO」といったテレビ局が作る映画は苦手なものが多い。

で、SPは観たことがなかった。でもいろんな人から「絶対面白いから見てみたほうが良い」と推薦をいただいた。脚本も金城一紀さんだし、気になるなあ。
ってことで息子と観に行った。

当然人間関係がわからないので予習して。

いやあ、面白かったです。アクションの事はよく言われてるけど、本当にすごい迫力。殴られても岡田君は顔が腫れないなあ、悪い奴はすぐ気絶してしまうけど、岡田君は意識失ってもすぐ蘇生するなあなんて思ったりもするけど。

ど迫力でした。久々に日本映画でエキサイトしましたよ。こんな感じのやくざ映画見たいなあ。

観終わった後も息子とあーだ、こーだと話。
震災後は気が休まらない日が続いていたので、こういうのは久しぶり。

良い休日でした。