なぎのあとさき

日記です。

春の花

2012年04月09日 | 日々のこと



またひとまわり大きくなった沈丁花。

2012年、ほんとーに冬が長くて、
春を信じられたのは4月の2週目になってから。



早咲きの河原の桜も開花が遅れて、
ソメイヨシノが咲き出すまで咲いていた。



沈丁花より少し遅れて咲き出した、
庭のピンクゆきやなぎ。
春らしいぽわぽわした花がかわいい。
咲きはじめのころ、ヒヨちゃんが、
ゆきやなぎの細枝に止まり、
バランスをくずしながら
小さい蕾をガツガツ食っていた。
ヒヨちゃんなんてかわいく呼ぶのはやめて、
ハナクイと呼ぶことに。



この姫コブシも、ハナクイにがんがん食われていたけれど、
今年初めて木全体に花がついた。

梅は鎌倉の鎌倉宮近くの路地や、
杉本観音周辺でゆっくり見た。
かわいくて、甘い香り。

全体的に花が遅れて、花期が重なって、
北国の春みたいだった。



庭のアネモネ。

今年のしつこすぎる冬は、
店先にどっかり腰をおちつけて煙管をふかす
桐生ちゃん(見参バージョン)の姿でビジュアル化されていた。

早春、といっていいのか、
その頃呼んでいた本は荷風「腕くらべ」。
美しい日本語で描く、四季と遊女たち。
駒代をはじめ、女たちがエロい。
オヤジ・ファンタジー。
呉山の庭の描写が、毎年来るメジロのこととか、
家の庭みたいだった。

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