GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

6月1日は鮎の解禁日

2014-06-01 19:04:53 | FOOD&DRINK
待ちに待った6/1がやって来た。
今日は鮎漁の解禁日。
早速市場を覗いて見ると、あるある。

形も香りもいい。
養殖物だけどこの香りは新鮮っぽいぞ。さすが香魚と呼ばれる魚だ。

あれ?今日が解禁日で、昼過ぎには店頭にもう並んでるっておかしいか?
朝早くから漁に出てすぐ運んできたのか?どこの川だ?
冷凍物?まぁいいや。どうせわからねぇよ。
天然物なんて今や希少で、料亭じゃなければ喰えないから養殖でいいよ。



子供の頃、親の実家が山口県岩国で、夏休みになったら長期滞在してた。
遊ぶのはもっぱら川。錦川。
錦帯橋のちょっと上流で遊ぶ。
で、たまに爺ちゃんが鮎を釣ってくれる。
それを川縁の石を集めてかまど作って、流木や落ちてる木切れで火をおこす。
そこに釣ったばかりの鮎を串を刺して、塩をふって焼く。
焼けたはしからどんどん喰う。
多分10匹くらいはいっつも食べてたんじゃないかな。
漫画家のサイバラリエコさんが「鮎は飲み物です」って描いてたけど、まさにそのノリ。
鮎は箸なんかでチマチマ「骨抜き」とか「作法」とか言ってないでかぶりつくのが一番。
あのころは天然の鮎なんて阿呆程取れてたって事だな。

鵜飼漁が風物詩の錦川も、近年は川の水不足できなかったらしい。
3年前くらいに鵜飼が復活したって聞いたから屋形船で見学したけど、今はどうなんだろう。

全国どこでも、「自分の地元の鮎が日本で一番美味しい」と言う人が多い。
鮎を食べるならどこどこの鮎を食べなきゃダメだってウンチク語られる事も多い。
「高知の四万十川の鮎が日本一だ」と誰かが言えば、
「最靍の鮎は岐阜県の長良川、いや群上八幡のだ」、
「何をおっしゃる栃木県那珂川の鮎を食べたのか?」
「ちょっと待て島根の高津川の鮎を食べて言ってるのか?」
等等。

ダムや護岸工事のせいで、鮎がどんどん捕れなくなってるらしい。
殆どの川の鮎が、琵琶湖の稚魚を放流して育てた鮎だって話も聞いた。
いろんな便利な物ができるたびに、日本の郷土文化が消えていく。







post a comment