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バーボングラス片手のロックな毎日

米焼酎 寝太郎 木桶貯蔵

2015-12-09 05:33:34 | FOOD&DRINK
昭和の終わり頃からチューハイブームが始まった。
そのままじゃ悪酔いしそうなほど不味かった甲類焼酎と呼ばれるものに、ライムや檸檬等のシロップと氷と炭酸水を混ぜたものをチューハイと読んでた。正確には焼酎ハイボール。略してチューハイ。
いろんなシロップの他にウーロンハイ、カルピス割りなんかが、そこらへんの居酒屋や料理屋で当たり前のようにメニューにあった。

甲類焼酎と呼ばれる単式蒸留焼酎は原料が芋であろうと麦であろうと関係ない。
でも、それから美味しい焼酎を求める人が増えたのか、今から15年ほど前に焼酎ブームがやって来た。
魔王、佐藤、百年の孤独、野うさぎの走り、富乃宝山、中々・・・。
人気のある焼酎はとんでもない値段で取引されたけど、このブームの際に芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、そして泡盛が一般的に浸透した。

乙式焼酎と呼ばれる連続式蒸留焼酎は、それまでの甲類焼酎の概念を打ち破る味と香りだった。
芋、麦、米、蕎麦、紫蘇、黒糖・・・。原材料を何を使うか。
麹も米麹、麦麹、芋麹・・・。米麹でも黄麹、黒麹、白麹。国産米で作った麹かタイ米で作った麹かで味も香りも色々違う。
蒸留後、木桶、瓶、龜・・・熟成方法、貯蔵方法でも味が変わる。

鹿児島で主流の薩摩焼酎はサツマイモを原料として米麹で作る。
宮崎は原材料は米、麦、芋と結構バラエティに富んでいる。
大分は麦焼酎。
長崎の壱岐焼酎は大麦2/3米麹1/3って独特の作り方。
熊本は米焼酎が主だね。

焼酎って九州の物ってイメージが強いが、実は日本全国で焼酎は作られてる。
ただし、焼酎に適した醪や麹を作るのは温暖なところの方が向いてるからか、本州、北に上がるに連れて日本酒の銘酒が多い。
日本酒と焼酎は途中までは作り方が一緒だが、簡単に言えば途中で違う原料を混ぜるか混ぜないか、そのまま貯蔵するか蒸留してから貯蔵するか。

特に米焼酎は日本酒と似ている。
吟醸香がある物もあるし、味が日本酒に似ているのもある。

大阪では珍しい山口県の焼酎を見つけた。
寝太郎。
しかも木桶貯蔵。

日本酒と言えば北陸や東北、焼酎と言えば九州ってイメージだが、実は山口県はおいしいお酒が多い。
勝谷氏の紹介で今や全国区になってしまった日本酒「獺祭」。
今やとんでもない値段で取引されているが、それ以外にも山口県はおいしいお酒が多い。
「五橋」「雁木」「東洋美人」・・・
って事は米焼酎も美味いのでは?って買ってみた。

好き嫌いが分かれる匂いだとは思う。味は派手さもクセも無い。ストレートや水割りが合うと思う。お湯割りでは「ありゃ?」って思うほど特徴が無くなってしまう。まぁそれが好きな人もいるだろうけどね。

永山酒造合名会社
寝太郎 木桶貯蔵
原材料:米
アルコール度:25度

山口県と言えば下関のフグ。てっちりやテッサとこの寝太郎。ヒレ酒で日本酒の代わりにこいつを飛び切り燗にしてみたらどうなんだろう。
それ以外にも外郎(ういろう)、岩国レンコン、白銀(かまぼこ)・・・
山口県名物に色々合わせてみたいって思わせる焼酎。





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