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バーボングラス片手のロックな毎日

晩秋はきのこ鍋

2014-11-15 02:55:36 | FOOD&DRINK
昔は嫌いだったが、知らない間に食べるようになった食材が結構ある。
煮物だの炊いたもんってのは出されたら食べるが特に美味しいと思う事なく食べてた。
きのこもそう。
松茸は別にして、椎茸やしめじ、舞茸もなめこも別においしいと思わなかった。
鍋に入ってても意図的に取らないようにしてたりね。
菌の固まりって見た感じと、咬んだ時の食感が苦手だった。

唯一えのき茸だけは好きだった。
ナメタケとしての御飯の友。ベーコンと一緒にホイル包みのバター焼き。
鍋に入っててもこいつだけは許せた。きのこらしくないからか。

それが今じゃ、きのこを売り場で見かけたりすると美味しそうに感じてしまう。
月日の流れのどこでそうなったのかわからないが、今は結構きのこ好き。
昆布出汁の鍋に、肉や魚と一緒にいろんな種類のきのこをぶち込んでやると、メッチャいい味になる。
昆布のグルタミン酸、肉類のイノシン酸、きのこ類のグアニル酸。
全部が混じると最強だな。
これに貝類が入るともう無敵。だが、何を食べてるのかよくわからない味になってしまうから、
きのこ鍋はやっぱりきのこをメインにするのが一番で、他の食材は控えた方が上手いな。

松茸と違って養殖が盛んな椎茸。最近迄知らなかったけど、いろんな種類があるのよね。
100種類くらいあるらしい。どれが一番上手いかどうかはまだわからないが、どれも美味い。
与さぶろう、ろく丸、七郎さん・・。
なんかいかにも農家って人の名前がついてるとこ見ると、それぞれ品種改良して切磋琢磨してるんだろうな。
生もいいけど乾燥椎茸もいいな。特にドンコって奴は深い味わいだ。

で、今回霜降りひらたけを見つけたので買う。
年がら年中ひらたけは出回ってるが、正式には「うすひらたけ」。
晩秋に採れるのが「ひらたけ」。
区別するためだろうけど、何故か本家の方が通称「霜降りひらたけ」ってわざわざ記載されてしまってる。
ちなみに一般的に「しめじ」って呼ばれてるきのこの殆どはこのヒラタケだったりする。
なめたけもちゃんと単独種類であるけど、栽培のエノキの加工品もナメタケで流通してるからややこしい。
きのこって似てるからか、それとも地方で呼び方が違うからか?

香り松茸、味しめじ。なんて言葉があるけど、味はヒラタケも舞茸もなめこも美味いぞ。
晩秋はきのこ鍋をつつく。これに限る。






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