goo blog サービス終了のお知らせ 

GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

マツコの知らない世界 旨辛グルメ

2018-07-05 04:36:30 | FOOD&DRINK
最近は激辛ブームなんだそうだ。
第5次激辛ブーム?ムーブメント?よくわからないが、巷には辛いものが溢れてる。

マツコの知らない世界って番組が好きだ。
毎回色んな道のスペシャリストをプロ素人一般人を問わずゲストに招いて、マツコ・デラックスに対してプレゼンさせる番組。
マツコの知らない世界っていうより、一般人は知らないマニアの世界とか、オタクの世界といっていいほどマニアックだ。

今回は旨辛グルメにはまってる親子が登場。(他にもエメラルドとかカワウソとかやってたけどね)
で、その親子が「辛い」だけではダメで「辛いけど美味い」って持論で、色んな辛いものをマツコに紹介してた。
ココイチのカレーの辛さレベルから始まり、普段の食生活、旨辛いお店やお取り寄せの辛味紹介。
内容的にはあんまり目新しくなく面白くなかったけど、あぁ、今ってやっぱり辛いものがブームなんだなって再認識できた。

内容がイマイチだと思ったのは、多分俺が辛さのセミプロだからだろうか。
別に認定試験を受けたわけじゃないが、俺は勝手にそう思ってる。

俺の辛味デビューは小学生の頃、親父が出張のお土産で持って帰ってきたふくやの辛子明太子。
これさえあればご飯がいくらでも食べれてしまう危険な食べ物。今もお取り寄せ&購入してる。(大阪梅田の阪急百貨店に直営店できたので手軽になったのよ)
福岡をはじめ明太子のメーカーは他にもいろいろあるけど、やっぱりふくやが一番美味しいのよ。いろいろ食べたけどふくやの明太子こそ旨辛だね。

学生時代は阪急うどん(正確には阪急そば)のかけうどんと、吉野家の牛丼。
どちらも備え付けの七味唐辛子をうどんや牛丼が真っ赤に染まるほどかける。周りの人間が「お前味覚障害やで」というくらいかける。サッポロ一番みそラーメンの七味と同じく、見た目ほどあんまり辛くないのよね。マツコの知らない世界に出てた親子も言ってたけど、そのままだと店のが無くなるまで全部かけてしまいそうだから、常備してるマイ一味をかけるようにしてる。

高校時代にキムチに出会う。
韓国系(朝鮮系)の生徒も多く通ってた学校だったこともあって、ある女の子の家に遊びに行った時に出されたキムチ。世の中にこんなうまいものがあったのかと。
俺の親はニンニクが大嫌いで、それまで一度もニンニクの味や香りがするものが食卓に並ぶことはなかったの。さらに唐辛子やコショウをかけすぎるとバカになるという、変な迷信を信じてて、食卓に唐辛子が入るものはほぼ皆無だった。せいぜい鷹の爪がちょっと入ってるくらいね。白菜の漬物や沢庵は出ても、キムチなんてもってのほか。だからこそ衝撃的だったな。
その後、韓国に行って韓国産唐辛子に出会い、日本産唐辛子とは違うふくよかな辛さに気づいてからは今も常備してる。



専門学校時代にようやくペペロンチーノに出会う。前述の通りニンニク嫌いの親のせいで、パスタといえばミートソースしか食べたことがなかった。っていうよりあの頃は喫茶店でもファミレスでも、パスタといえばミートスパかイタリアン(関東でいうナポリタンね)くらいしか無かったよね。
ニンニクと唐辛子の旨味のペペロンチーノの次にアラビアータに出会う。イタリア辛さの共演。さらにとピザにも出会う。イタリア二大炭水化物。これにチリペッパーとタバスコをかけると更に美味くなる。それ以来タバスコは俺のマストアイテムだ。



そしてサンフランシスコのDEAN & DELUCAでスパイスやハーブと共にいろんな種類のチリペッパーソースに出会う。
チリペッパーソースといえばタバスコしか知らなかった俺にとって衝撃的だった。ハバネロを知ったのもこの頃だ。辛いものってカリフォルニアワインと合うのよね。



そして現在、物産展があれば辛いものを探し、百貨店やスーパーなどでも新製品の辛いものを探し、飲食店でも辛いものを食べ、家での唐辛子の消費量がタイ人や韓国人並みに著しい毎日を送ってる。マイ七味、マイ一味、マイ胡椒、ついでにマイ醤油とマイ塩を常に持ち歩いてる。

そして日本のお菓子でも暴君ハバネロとかカラムーチョとか出てきた。でもすぐ消えたね。その後また復活したが、当時の日本人にとっては多分、柿の種の辛さがお菓子の辛さの基準だったんだろう。
最近は受け入れられていて、いろんな辛いお菓子の新製品が出てきてる。お菓子の「菓」って果物のことで、これは甘味を示すものだから、日本語ちょっとおかしいね。辛いお菓子じゃなくて辛い珍味か。

そういえば先日カラムーチョの新製品が出てた。
タイ味、ベトナム味、台湾味って三種類。



辛いの好きだし、新製品に弱い俺。三種類とも食べてみたが、どれもこれもイマイチだな。中途半端。これなら柿の種のアカハチバージョン(以前このブログでも書いた危険なやつ)の方がよっぽど辛いし美味いぞ。

話を戻すが、当時はカレー屋さんでも何倍辛いカレーとかを出す店がちょこちょこ出現してきてた。でもこれもことごとく消えていった。ただ辛いだけってのは昆布と鰹節のダシの旨味に慣れた日本人には受け入れられなかったんだろうね。やっぱり辛い中にも旨味がないとね。キムチも明太子もそうだもの。
インスタントルーのでもレトルトカレーでも未だに辛いって表示されてるのがいっぱいあるけど、中辛を買って自分でコショウや唐辛子をぶち込んで辛くした方が美味しいと思う。ぜひ試してみてくれ。

この日本人の味覚に合う辛さの壁をぶち破ったのが、ラー油ブームじゃないかな。
同じ頃にムーブメントになった担々麺とともにラー油がブームになった。石垣島ラー油なんてこの頃は注文してから半年くらい待たないと入荷しなかったくらいだ。
ラー油は王将の餃子を食べる時にちょこっとタレに入れるくらいだったのが、あれよあれよという間に食べるラー油だのまで出てきた。



天津飯、中華丼、焼き餃子、海老チリなどと同じく、担々麺も日本オリジナルバージョン。
本場の担々麺は汁がないのに(担々とは担ぐの意味、行商で汁なんか重くて背おってられない)日本では独自にラーメンと融合し、醤油、塩、味噌、トンコツに続く第5のラーメンとして定着した。第6の定番となるつけ麺と同じく、汁にラー油を入れ辛くするのが当たり前になってったね。

日本独自の中華料理といえばマーボードーフ(麻婆豆腐)もそうだね。陳さんありがとう。
麻と辣、唐辛子の辛さと花椒の痺れ。どちらも旨味ではなく痛覚だね。花椒はあまり日本では浸透しなかったなぁ。やっぱり山椒があるからかな。

京都は料亭とかのおかげで薄味だと思われてるが、実は違う。
新福菜館のラーメンも焼き飯も濃いいし(ほぼ黒色だ)、500円玉が浮くとまで言われてるスープで有名な天下一品も京都発祥だ。
そして京都にはこの麻と辣が定着してるのだ。
日本で一番辛い唐辛子と言われてる黄金唐辛子を始め、舞妓はんひぃひぃなど唐辛子が多数ある。錦だけではなく東福寺あたりでも普通に出店で唐辛子売ってるしね。
そして山椒はもっとポピュラー。多分関東では鰻にしかかけないであろう山椒も京都では、そば、親子丼、カツ丼などあらゆるものにかけられる。何と言ってもちりめん山椒が定番の土地だもの。

今回のマツコの知らない世界に出てきた旨辛紹介親子のプレゼンに、不満を感じたのは俺だけじゃないと思う。
なぜ、名古屋の寿がきやの辛辛魚ラーメンを薦めて、台湾ラーメンを紹介しないのだ。
なぜ、京都の黄金唐辛子と新潟の鬼殺しを紹介して、沖縄のアカハチを紹介しないのだ。
なぜ、ブートジョロキアやスコーピオン、ブリック・キーヌー、島唐辛子などを紹介しないのだ。
取り寄せがamazonばかりだし、なぜか名古屋贔屓(戦術の寿がきやとかcoco壱とか手羽先とか)だし。
などなど。

それに辛いのは得意だが塩辛いのは苦手だと、蕎麦屋で出汁をお湯で薄めるという邪道食い、さらにそこに唐辛子を大量投入して食べてたくせに、ある行きつけの焼き鳥屋さんで裏メニューとして出してもらったカツオのたたきの青唐辛子かけには塩をかけて食ってる。しかもその塩は高知の塩ではなく、ドイツのアルペンザルツだった。
塩辛いのは本当に苦手か?ちなみにカレーは味噌汁の2倍、カップ麺は4倍の塩分が含まれてるぞ。

ってなんかちぐはぐな内容だった。
いつもは「ヘェ〜」と驚いたり、「オォそうなのか」とか認識したり、「ふ〜ん」って感心したりするのだが、今回はダメだった。
マツコが辛さに強いってのもあっただろうけど、やっぱり汗を吹き出しながら食うとか、出川哲朗とか連れてきてオーバーにリアクションさせるとかしないとテレビ的にダメなのかもしれない。

激辛といえば鈴木亜美だ。
彼女は本当の激辛ニストだと思う。マジでヤバそうな辛さも平気で食べる。彼女のインスタは真っ赤だ。
激辛アミーゴってキャッチフレーズで再ブレイクを虎視眈々と狙ってるのかどうかはわからないが、彼女を呼んで再度この企画をやってほしいな。

明け方にこんなブログを書いてたら腹が減ってきた。
そういやロッテリアが今年もまたデス辛タンドリーチキンサンドを販売するらしい。
タンドリーチキンサンド購入して「免責同意書」を提出すると激辛ソースがトッピングできるというヤバイやつ。※18歳未満の方はご購入いただけません。ってのもかなりキテる。これってもう販売してるのかなぁ。でもモーニングでは食べれないよな。

ちなみに今ハマってるのは沖縄のアカハチを使ったペッパーソース、その名も辛すぎ。
ネーミングと同じくストレートな辛さです。





post a comment