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バーボングラス片手のロックな毎日

近畿大学はいつになったら養殖マグロを安く売る気だ?

2015-06-12 14:06:21 | FOOD&DRINK
日本人はマグロ好き。
なんかそう勝手に決めつけられてる気がする。

確かにマグロの中トロは美味い。少々高くても食べる価値はある。でも、お金の事は気にしにないでいいと、金色や黒いカードで支払いをする人に奢ってもらえるとしても、せいぜい2貫も食べたらもう要らない。他にも美味しい肴はいっぱいあるから、そっちを食べたいし。トロよりも赤身の方がまだ食べられる。鉄火巻きやヅケ丼は美味いよね。でも、いつでも食べられるマグロより、俺は旬の魚や貝が食いたいな。

最近宮崎でキハダマグロがよく捕れるらしい。口永良部島の噴火のおかげで、餌の小魚の増加や海流の変化があったんじゃないかって。
今やマグロと言えば有名な青森県の大間や北海道の戸井も、奥尻島の津波の際に海流がかわったせいで、津軽海峡で採れだしたから、地震とか噴火とかは海産物にも多大なる影響を及ぼすんだね。最近は加賀でも黒マグロがよく捕れるらしい。

でもさ、地元の漁協や卸売り市場でセリにかけるより、東京の築地に持って行った方が高い値段で競り落とされるから、いい本マグロは全部東京に集まってしまう。先日の松方弘樹が釣り上げたマグロも築地でセリにかけられた。まぁ少しでも高く売れるならそっちの方が漁師も漁協も大卸も助かるのだからいいけどさ。

でも、築地のマグロの競り場の光景をTVとか雑誌でよく見るが、いっつも思うのよ。こんなにいっぱいのマグロ、本当に需要あるのか?って。
赤身でも一人がせいぜい5切れも食えば充分なマグロ。いくら冷凍したり、熟成したり日持ちがするからといって、毎日毎日あんなにいるか?残ったのはどこへ行く?漁獲制限がそろそろかかったらしいが、気をつけないとある日突然とれなくなるぞ。一時期よりは漁獲量減ったらしい。空当たり前だろう、はえ縄漁で根こそぎ捕ってりゃ。

で、これから漁獲が減少するマグロの救世主として、近畿大学がマグロの養殖を始めた。そして成功した。
近畿大学は「べらぼうに高くなった黒マグロを安価で提供するため」って養殖はじめたはずだ。なのに近大マグロは今も天然の本マグロとかわらない値段で売られてる。
最初は「ここまで設備投資とかでお金かかってるから仕方ないよね」って思ってたが、いつまでたっても高いままだ。
この養殖マグロが食べられる大阪のグランフロントにあるお店は、連日おば樣やおっさんで長蛇の列。年配のくせに脂の乗ったトロ食べたいのか?回転寿しの若者ならいざ知らず、年配は鯛やヒラメ等の白身を優雅に日本酒でチビリとか、アジのたたきでビールとかじゃないのか。養殖の鯛やブリには文句言うくせに養殖マグロはいいのか?

この馬鹿なおばさまやおじさんたちのせいで、高くても需要がある事がわかってしまった。高く売れる物をわざわざ値段を下げて提供するほどのボランティア精神は近大は持ち合わせちゃいないみたいだ。大阪商人としては当たり前と言えば当たり前。だが、誰も近大に抗議しないのは何故だ。

うなぎや鮎みたいに養殖が成功しても、稚魚が採れなければとか、川や湖の汚染やダムのせいでとかで来年はわからない。だからある程度の値段するのはわかる。(ただ、中国産うなぎと国産うなぎの値段の差は納得いかない。中国産はもっと安くてもいいだろう。)
アサリみたいに畜養が成功してるから、手軽に買える値段で流通してるのもわかる。
フグなんて天然物はそれこそスポンサー同伴じゃないと食えないが、養殖なら手軽に食べれるのはありがたい。
鯵だって地アジの方が美味しいが、養殖物でもなかなかいける。鰤や鯛ははっきり差が出てるからちょっと養殖物は苦手。車エビじゃなくても養殖のブラックタイガーのおかげで助かってる。

牛や豚、鶏は天然もの何てほとんど食べないのに、魚だけは日本は豊富に採れるからか未だに天然崇拝思考が強い。
養殖がいいとか悪いとか、安全とか美味しいとかは別として、魚介類の養殖は今後の課題だろう。海洋資源はちゃんと考えないと駄目だと思う。イルカの追い込み漁も養殖でなんとかせぇってケチつけられる時代。
近大よ。そろそろマグロの値段は下げてみちゃあどうだい?


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