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GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

サバイバル・ウェディングと高嶺の花

2018-07-28 19:25:33 | MUSIC/TV/MOVIE
仕事柄、毎四半期クルーのドラマが始まると必ず観るようにしてる。
明らかにこれは対象外(俺基準)だなってのは別にして、ゴールデンタイム、プライムタイム、いやはや深夜帯だって観る。

そして「あぁこれは次回からもういいや」とか「これはちょっと対象外だなぁ」ってのは省いていく。
1-2回目観たただけで判断するのもどうかと思うが、つまらんドラマを見るのは時間の無駄だ。

波瑠主演のサバイバル・ウェディングと、石原さとみ主演の高嶺の花。
この二つは早くも脱落した。このドラマのファンの人には申し訳ないが、まぁ俺基準だから気にしないでくれ。

波瑠という役者は苦手だ。初期の頃はまったく、ここ最近もほぼ見ていないと思う。
NHKの朝ドラ「あさが来た」では、宮崎あおいと玉木宏(ディーン・フジオカもかな)に、『BORDER』では小栗旬と遠藤憲一に、『世界一難しい恋』では大野智と小池栄子に助けられてたってイメージ。
そう、波瑠って華がないの。
『未解決の女 警視庁文書捜査官』は面白かったが、あれだって鈴木京香と沢村一樹が主演かと思ってしまうほど影が薄い。

今回の『サバイバル・ウェディング』は7年勤めた出版社を寿退社した途端婚約者に結婚をブッチされた波留が、人気女性誌に復職するが、伊勢谷友介演じる編集長が出した雇用条件は半年以内に結婚すること。
これがまた、中谷美紀主演ドラマ『私 結婚できないんじゃなくて、しないんです』とアン・ハサウェイ主演の映画『プラダを着た悪魔』をくっつけたような内容。
藤木直人とメリル・ストリープを足して二で割った編集長を演じてる伊勢谷友介の方がすごいと思うが、まったく感情移入できなくて一回目の途中でダウン。

そしてもう一人苦手な女優、石原さとみ。
幕末にタイムスリップしてしまった高校の教師を演じ、玉木宏演じる勝海舟と出会う映画『幕末高校生』も、さだまさし原作で、ケニアの熱帯医学研究所で働く医師を描いた映画『風に立つライオン』で大沢たかをの相棒看護師を演じた時も、ダメだったのだが、映画『シン・ゴジラ』で日系三世・アメリカ大統領特使のカヨコ・アン・パタースン役は良かった。
その次の和田竜原作『忍びの国』で大野智の女房役を演じた時はやっぱりダメだった。

ドラマでも小栗旬主演の『リッチマン、プアウーマン』や山下智久主演の『5→9〜私に恋したお坊さん〜』なんかは絶望的にダメだった。
だけど、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』や、前回の『アンナチュラル』はめっちゃ良かったので今回の『高嶺の花』は期待したのだが、またもや撃沈。

『高嶺の花』は華道の名門「月島流」の令嬢。美しく才能豊かだが婚約者に裏切られ結婚が破談となりストーカーまがいの行為までするくらい傷ついてた。立ち直れずにいたある日、自転車を大破させて入った自転車店で素朴な峯田和伸(銀杏BOYS)と出会い、徐々に自分を取り戻していくって話。
野島伸司脚本だから悪くないのよ。第1話で何を食べても味を感じなかった石原さとみが、峯田と食べた朝食で味覚を取り戻してるのに気づくところとか(お膳の下で足ツンツンもしてた)はね。

でもね、やっぱり石原さとみってお嬢様って無理があると思うのよ。以前の松本潤主演ドラマ『失恋ショコラティエ』でも思ったのだけど、なんか品がないのよね。
なんかイラっとくる。本当のお嬢様に対してイラっとくる庶民感覚のなさとは違うの。なんとなく成金の浅ましさを感じちゃうの。

野島伸司脚本だからこれからどんどん面白くなるかもしれないし、せっかく上手くいきそうなのになぜ・・・ってパターンがあるのかもしれない。
家元の小日向文世の厳しさや、実の娘・芳根京子を次期家元にしたい戸田菜穂を、念力にせず平気で口説き落とす新興流派を率いるイケメン華道家・千葉雄大。どんどんこれからドロドロになっていくんだろう。

野島伸司は『愛しあってるかい」(陣内孝則/小泉今日子/柳葉敏郎)や『101回目のプロポーズ』(浅野温子/武田鉄矢)、『愛という名のもとに』(鈴木保奈美/唐沢寿明/江口洋介)で一気に人気脚本家になった後、『高校教師』(真田広之/桜井幸子)、『ひとつ屋根の下』(江口洋介/酒井法子)、『この世の果て』(三上博史/鈴木保奈美)、『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』(赤井英和/堂本剛)、『未成年』(いしだ壱成/香取慎吾/反町隆史)、『リップスティック』(広末涼子/三上博史)と立て続けに問題作であり人気作品を出していた。

『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』以降はあまり見ごたえのある作品はなかったが、『OUR HOUSE』(芦田愛菜/寺田心)は面白かった。世間では虐待とか児童相談所のイメージがとか物議を交わしたが面白かった。

野島伸司の脚本で面白いのはドロドロのやつで、そしてハッピーエンドではないものだ。最終回はなんか後味が悪いものが傑作に多い。
たぶん今回の『高嶺の花』もそんなドロドロの展開を迎え、アンハッピーな終わり方をしそうだ。
以前は平気で観れたのだが、今はそういうドラマは結構きつい。だから第3話からはもう観ていない。

主演女優が苦手なのか、それともラブストーリーがダメになったのか、はたまたハッピーエンド以外は観たくないのか。
よくわからないが、サバイバル・ウェディングと高嶺の花はここで脱落してしまったよ。